(このブルグは9月13日のfacebookへの書き込みを転載したものです)


 今日の朝刊は日経新聞を除いて、全紙東日本豪雨関連についての記事でした。今回の災害でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。
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さて以下に掲載するのは1年前の8月24日、
この連番シリーズの第7回目のものです。

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【今朝の一面から】
「第7回 なぜこれほどまでに災害被害が多いのか?ー広島土砂災害関連記事についてー」

今朝の朝刊では、20日に広島市で発生した豪雨による土砂災害に関する記事より。
画像、読売新聞、他新潟日報が一面トップ。朝日新聞が昨日の一面トップ及び本日の一面サブの扱いでした。因みにこれを書いている午前10時の段階で死亡が確認された人は50人となりました。

https://www.youtube.com/watch?v=YjVBHN96rN4

新聞記事では分かり得ないことですが、映像で見ると、改めて信じ難い災害が起きたと思います。
家が車が、濁流によって押し流される。
未明に発生したために、多くの人が生き埋めとなり、つい前日まで住宅が連なっていた町が、今は泥に浸かっています。

本当にこの日本という国の自然災害の多さは、何なのでしょうか?
前日まで普通に生活していた人達が、全く予期することなく翌日には災害で生活基盤を失うのです。
あまりに諸行無常です。

だからこそ、この国に生きる以上は、私達も自然災害があることを常に念頭に置き、それに対する日常の備えが必要ということなのでしょう。

ですが反面で、この広島災害、どうしてここまでの災害が発生してしまったのかという疑問もあります。

「平年の8月一カ月の雨量が、僅か3時間の内に降る、被災地域の観測史上最大の雨量」
は、確かに異常気象であり、予測がつかないものだったでしょう。

しかし、地図で確認すると分かるのですが、土砂災害が発生した個所はいずれも山の麓の区画です(当たり前すぎる話ですが)。
そして、見ていただきたいのが下記HPなのですが、
http://www.cgr.mlit.go.jp/ootagawa/sand/west/index.html

『広島県に「土砂災害」が多いのはなぜ』?」というページがあります。何年か前に制作されたHPのようですが、自覚しているのなら何とかできないのか?と単純に思うわけです。

また広島の山は「広島花崗岩」と呼ばれる地質で、これは長時間雨風に晒されると「マサ土」と呼ばれる、非常に土砂崩れしやすい物となるそうなのです。

さらに、広島市は人口に比して平野が狭く、山の麓を切り崩して町にしているという地域事情があります。地域外の人から見ても、災害が起こる条件は揃っているように思えます。

事実、広島市では約10年置きに土砂災害が起こっていると言うではないですか。
ならば、今回の災害、全く予測不可能なものではなかったはずです。
過去の災害から教訓を得なかったのでしょうか?

人と言うのは、隣人が災害にあっても、自分には不幸が降りかからないと考える生き物なのかもしれません。

そもそもの広島市の都市計画、雨量増加に対する自治体の対応、色々な要素が含まれた、これもまた人災の側面を持つものであったといえるのではないでしょうか。

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なんか、地名部分を変えて、いくつか語句を修正すれば
そのまま今日の書き込みに出来てしまいそうです。

特に下の2段落の文、1年前に書いてなかったら今日また書くところでした。

今回の災害が単なる自然災害ではなく人災ではなかったのか、という指摘はこのfacebook上でも様々な書き込みが為されました。

この辺については京本和也さんの動画が分かり易くまとめてくれてますのでシェアさせていただきます。

もうここで書こうと思っていたことそのまま言ってくれてます。

https://www.youtube.com/watch?v=9vpF4AiOTn8

大体、日本という国は
大昔から洪水を始めとする自然災害に悩まされてきた国です。

「寝耳に水」
という言葉は就寝時に洪水が起こる音を聞き、ひどく驚き狼狽する様子からきているというぐらい、
洪水というのは身近な災害であり、治水というのは重要な政治政策だったのです。

そして人々は民間伝承として洪水の被害と対策を後世に伝
自然堤防は長い年月の間に培った地域の遺産でもあったのです。

それが、ソーラーパネルを設置するために自然堤防を切り崩して
そこから越水して町が水没し死者が出たというのなら
確かにそれが全ての要因ではないとは思ってますが
あまりに先人の教えを無視した罰当たりな話ではないですか?

京本和也さんは
「日本って、人が死なないと先に進まないですからね」
というあまりに的を得た言葉を動画で使ってますが

非常に残念です。
今の日本は人が死んでも、時が過ぎればまた後ろに下がるんです。

この現象を克服するためにどうすべきなのか
社会はどうあるべきなのか、
もっと多くの人の声が聞きたいと切に思ってます。