単身赴任かずモンのお弁当アーカイブ☆彡(0054)榎茸
榎茸は、タマバリタケ科の小型のキノコの一種です。子実体は古くから食用とされ、エノキダケ、ナメタケ、ナメススキ、ユキノシタとも呼ばれます。食用のものはしばしば「えのき」と縮めて呼ばれます。
「子実態」というのは、菌類が胞子形成のために作る複合的な構造のことです。大型のものを中心に、いわゆる茸と呼ばれているもののことです。
枯れた榎の根元によく発生する茸です。傘は湿ると粘性があることから「なめ茸」とも呼ばれます。野生の子実体の発生時期は、晩秋から春にかけての気温の低い季節であり、積雪の中でも発生することから、「雪の下」という地方名があります。
工場で瓶栽培によって1年中出回るきのこが、いわゆる「エノキ」です。野生の榎茸とはまったく異なる姿のもやし状に育てたものです。野生、あるいは原木栽培の榎茸と、瓶栽培(菌床栽培)のエノキでは、味も極端に異なっています。
榎茸は石づきを取り除いて、ぎりぎりの固まっている部分をバターでステーキにします。上の方はほぐさずに平たくして油で焼きます。
榎茸は茸類でビタミンB1の含有量が多いことが知られています。ビタミンB2、ナイアシンが多く含まれ、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅は、椎茸よりも多く含まれています。
榎茸は生で食べると胃腸の不快感や消化不良を引き起こします。また、生の榎茸には細菌や寄生虫が付着している可能性が高く、食中毒の危険があります。榎茸は必ず熱を加えて調理することが重要で、それによって栄養素が活性化され、吸収しやすくなります。
一日はおまけのごとし茸汁 宇多喜代子
人の言針のごとくに菌山 田中裕明
毒きのこ日を経て毒の持ち腐れ 津田清子
果てしなし山家の夜なる茸鍋 かずモン
奥美濃や無人の店で茸買ふ
教え子も父になりたる茸狩
何となく食べられそうな茸かな
大皿に茸まるごと並べたる
天然の舞茸どさと置きて去る