創業から今日まで、多くの外国人客をもてなして来た田中屋さん。
かつて、飛躍的に繁盛した理由のひとつに、和洋折衷のメニューや、料理と踊りをセットにしたコース(料理と芸妓の踊りを楽しむ、レストランシアターのような内容)を考案したり、座敷に絨毯を敷き、椅子席を設けたりと、様々な工夫をされて来た事がある様です。
時代から時代を渡りながら、その時々に合わせ、女将をはじめとする従業員さん達、店一丸となっての創意工夫が結実しているのでしょう。
料亭ですから、当然料理は主役!!
味は勿論の事、旬の食材のあしらい方や飾り付け、そして器選びに至るまで、非常に細やかな心遣いが感じられました。
パッと目をひく、表の見た目、よーく見ないと気づかない側面や内側。
ひとつの器に盛り付けられた一品一品に、ぬかりの無い『おもてなし』が見て取れます。
『一体、板前さんはどんな方なんだ( ; ゜Д゜)!?』
最初から最後まで、出された料理に感激しっぱなしでした。
私・・・
好奇心に負けて・・・こんな事を(^_^;)
お献立にあった『季節の鮮魚 菊花大根盛り』。
お刺身を乗せていた大根は、くちなしと食紅で色づけされているとの事。
果たしてどうやって形作られているんだろう?と、先ずは裏返す・・・
ああ!桂剥きにして色づけした大根を、巻いてるんだ!
巻いた大根の脇を爪楊枝で留めてありました。
しかし、菊の花弁はどーするの?
なるほど💡
桂剥きにした大根を二つに畳んで、切り込みを入れるんだ!!
この、刺身の下に敷かれた脇役に、どのくらいの技術と時間が必要か・・・
おもてなしの底力、しかと頂きました!!
※菊花大根、分解しながら美味しく頂きました(*^^*)
さて皆さん!
料亭と聞くと『敷居が高い💦』と思いがちですが、こんなに歴史のある田中屋さんでは、非常にリーズナブルに料理を楽しむ事が出来ますよ(⌒‐⌒)
私達の格好を見てもお分かり頂ける様に、ドレスコードもありません。
是非一度、歴史ある田中屋さんのお料理を召し上がりに行かれてみては(⌒‐⌒)?