田中屋さん⑤ | 鬼ですけど…それが何か?

鬼ですけど…それが何か?

振付師KAZUMI-BOYのブログ


創業から今日まで、多くの外国人客をもてなして来た田中屋さん。

かつて、飛躍的に繁盛した理由のひとつに、和洋折衷のメニューや、料理と踊りをセットにしたコース(料理と芸妓の踊りを楽しむ、レストランシアターのような内容)を考案したり、座敷に絨毯を敷き、椅子席を設けたりと、様々な工夫をされて来た事がある様です。

時代から時代を渡りながら、その時々に合わせ、女将をはじめとする従業員さん達、店一丸となっての創意工夫が結実しているのでしょう。

料亭ですから、当然料理は主役!!

味は勿論の事、旬の食材のあしらい方や飾り付け、そして器選びに至るまで、非常に細やかな心遣いが感じられました。

パッと目をひく、表の見た目、よーく見ないと気づかない側面や内側。

ひとつの器に盛り付けられた一品一品に、ぬかりの無い『おもてなし』が見て取れます。

『一体、板前さんはどんな方なんだ( ; ゜Д゜)!?』

最初から最後まで、出された料理に感激しっぱなしでした。

私・・・

好奇心に負けて・・・こんな事を(^_^;)


お献立にあった『季節の鮮魚 菊花大根盛り』。


お刺身を乗せていた大根は、くちなしと食紅で色づけされているとの事。


果たしてどうやって形作られているんだろう?と、先ずは裏返す・・・


ああ!桂剥きにして色づけした大根を、巻いてるんだ!

巻いた大根の脇を爪楊枝で留めてありました。

しかし、菊の花弁はどーするの?


なるほど💡


桂剥きにした大根を二つに畳んで、切り込みを入れるんだ!!

この、刺身の下に敷かれた脇役に、どのくらいの技術と時間が必要か・・・

おもてなしの底力、しかと頂きました!!

※菊花大根、分解しながら美味しく頂きました(*^^*)


さて皆さん!

料亭と聞くと『敷居が高い💦』と思いがちですが、こんなに歴史のある田中屋さんでは、非常にリーズナブルに料理を楽しむ事が出来ますよ(⌒‐⌒)

私達の格好を見てもお分かり頂ける様に、ドレスコードもありません。

是非一度、歴史ある田中屋さんのお料理を召し上がりに行かれてみては(⌒‐⌒)?