観たいと思っていながら観ていない映画第2弾。
『Les Miserables』である。
革命に揺れるフランスを背景に、登場人物達の波瀾万丈な人生を描くミュージカルである。
ミュージカルで最も重要なのは、楽曲である。
ロングランをなし得たミュージカルには必ず名曲がある。
例えそのミュージカルを観た事はなくとも、楽曲だけは耳にした事がある、と言う様な有名楽曲が含まれている。
この『Les Miserables』も名曲揃い。
どの楽曲も非常に重厚かつ濃厚な美しい楽曲である。
この映画版『Les Miserables』は映像も美しく、映画だからこそ成し得る背景が次々に出て来る。
重く暗いストーリーに滅入りそうな部分を映像が、その『エンターテイメント性』で救っている。
このミュージカル、どの楽曲も美しいが、同時にどの楽曲も非常に難しく、キャストには高い技術を備えた圧倒的歌唱力が要求される。
私の好きなアン・ハサウェイがフォンテーヌを演じていると言う事で、楽しみにしていたが、やはり彼女は期待を裏切らなかった!
本作でも、その演技力と歌唱力、そして可憐な美しさが映え捲りだ。
台詞の殆どが楽曲で綴られているミュージカルの中でも、最も完成度の高いミュージカルである。
まだご覧になっていないミュージカルファンは必見である。