舞台稽古を終えて帰路につく時、たまに思う。
『これで一体・・・何回目の舞台稽古になるのだろう?』
ダンサーとして、振付師として、演出として、これまでに一体どれくらいの舞台に携わって来たのか?
ふと・・・知りたくなるのである。
しかしながら、もはや正確な数を把握するのは不可能に近い。
ましてや『一体どれくらいの数を振り付けして来たのか?』などとなれば、その数を数えるのは完全に不可能である。
時も回数も経験も経て、果たして自分は、舞台に関わる人間としてどれくらい成長出来ているのか?或いは成長出来ていないのか?
それを知りたくなるのである。
タイムリミットがある中で闘い続ける事に慣れてしまっただけで終わってやしまいか?
妥協癖がついてやしまいか?
様々なスタッフ・・・それこそ・・・長い付き合いのスタッフやキャスト、逆に、今となっては名前すら思い出せないスタッフやキャスト達に囲まれ続け、得た物は確実にある筈だが、よもや・・・失ってしまった物はあるまいか?
自分の定義めいた物に縛られてやしまいか?
ある時ふと・・・
不安になるのである。
他人の評価は・・・
参考にはするが、気にはしない。
勿論、褒められれば嬉しいし、その逆ならば落ち込む事もあるけれど、そうではなく・・・
自分自身の成長度を計るメジャーが欲しくなる。
良い舞台作りには、キャストは勿論、スタッフにも良質な仕事能力とセンスが必要である。
良質な仕事能力とセンス・・・
それは学び、育てる物である。
しかしながら、なかなか自分の成長ぶりは・・・
自分では計れない。
だから・・・
たまに、不安になるのだろう・・・。
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