いや〜面白かった‼︎一気に読みました。
主人公は歯科医の男性。
息子が中学生時代にイジメに遭い、引きこもりになって7年。ついには暴れて家族に暴力をふるうまでになってしまった。
息子の「イジメたヤツらに復讐したい」という気持ちを知った父親は覚悟を決めて、加害者を見つけ出し裁判を起こす物語。
父親は、当初不登校になった息子をなじり、なんとか学校に行かせようとする。
学校に掛け合い、イジメの事実を明かそうとするが、私立の伝統校の壁は厚く、真実は隠されたままになる。
それ以来、見て見ぬふりを続けて7年。。。
こんなことになったのは、母親（自分の妻）の育て方が悪かったからだと思っている
オレは働いていてオマエは専業主婦だったくせに、何やってたんだ‼️みたいな
その辺の描写は胸糞悪いのだけど、きっとそうなんだろうな〜と感じる。都合の悪いことは、自分のせいじゃなく誰かのせいにしたいよね
近所の、年老いた母親が亡くなった後母親の年金を頼りに生活していた50代の息子が家を強制退去されられていくのを目の当たりにし、将来の自分たち家族の姿だと絶望する。
そして、覚悟を決めて行動を起こしていく。。。
林真理子さんの本はいくつか読んでますが、これまではどれも、ブランド・高級・学歴・大企業・セレブ礼賛で、ともすれば軽薄に感じることが多く
それが却って読みやすくて良かったのだけど、これは全く違いました。
硬派で重いテーマだけど、重くなり過ぎてなくて、引き込まれてあっという間に読んでしまいました。