こんにちは!


Flexible Perfect Body協会代表安藤一樹です。


今回もROMexが上手くなる、テンションの使い方について説明します。



よろしくお願いします。








今回は、動画のようなシステマの身体操作でのテンションの使い方をお伝えします。




人の身体は、テンション(緊張)が入ったところに反応する性質があります。



腕を握られているなら、握られた箇所に相手のテンションを感じて、そこに反応します。



腕相撲をしたときみたいに、相手からの倒される力に負けないように、大きな力で、相手を制そうとするイメージです。




この現象は、ミラーリングの法則が働くからと、前回、お話しました。



まだ読んでない方は、詳しくは前回のブログで説明していますので、そちらをご覧ください。





システマには、4つの原則があり、そのひとつが、「リラックス」です。



システマの動画のように、掴まれた腕はミラーリングの法則により、テンションがかかります。




そのとき、身体は、掴まれた腕のテンションだけ、高まった状態になっています。




そこのテンションをリラックスさせてから動くことで、相手がテンションを感じ取れず崩れる、これが

動画で起きていることになります。



この身体操作の秘密は、テンションの操作です。



掴まれた腕のテンションが高い状態では、そこから動くことが相手にバレてしまいます。



そこで、掴まれた部分のテンションを他の身体に散らすことで、1箇所だけ高いという状態を無くすことができます。




その状態で動くことで、掴まれた部分にテンションがかからず、相手は反応できないため、相手は崩れます。



そのため、システマでは、テンションの均一化をリラックスと考えているのだと思います。



次に、この身体操作方法の仕組みについてお話します。


人体は、筋膜がボディスーツのように全身を覆っています。



筋膜は、テンションのコントロールを担っています。



全身ボディスーツを着用している人をイメージしてください。




ふくらはぎのスーツ部分を引っ張ると、そのテンションに釣られ、肩の部分には下制方向へのテンションが加わります。






このような現象が身体に起こり、全身が繋がっていることが分かります。



分かりやすい動画があるため、参考にしてみてください。




このように、テンションが加わる部分に引っ張られる現象が起きます。




腕を掴まれているとき、その部分にテンションが加わっていますが、身体の他の部分にテンションを加えれば、掴まれた部分からテンションが逃げていきます。



そうして、テンションを一部分に集中するのを防ぎ、分散させることができます。








これをROMexに応用します。



ROMexでは、把持した部分にテンションが加わります。



患者さんは、ミラーリングの法則によって、テンションが加わった場所から動くことを無意識で予想します。



そこで実際には、把持した自分の手のテンションを感じ取り、前腕、上腕、肩、体幹にテンションを均一にかけていきます。



そして、その状態のまま他の関節から動くと、患者さんは、テンションに反応できず、防御性収縮が起きないROMexができるようになります。


このように、テンションを均一化させた身体操作を行うことができると、腕だけで動かすROMexではなくなり、身体を使ったROMexを行うことができるようになります。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!