こんにちは!
Flexible Perfect Body協会代表安藤一樹です。
今回は、ROMexが上手くなる、テンションの使い方について説明します。
よろしくお願いします。
まずは、上記の動画を見てください。
動画のように、腕を掴まれても相手を崩すことができる方法は、システマや合気道で見られます。
相手を崩す方法は、いくつかありますが、今回は、動画のようなテンションを利用した崩し方の解説とROMexにつながる理由について、お話します。
人の身体は、テンション(緊張)が入ったところに反応する性質があります。
腕を握られているなら、握られた箇所に相手のテンションを感じて、そこに反応します。
腕相撲をしたときみたいに、相手からの倒される力に負けないように、大きな力で、相手を制そうとするイメージです。
これは、相手が緊張させた箇所と同じ箇所が反応する
ミラーリングの法則が働くからです。
ミラーリングの法則とは、相手に筋活動が生じると、それを見ていた人の脳内でも、相手が筋活動を起こした時に発火する脳神経細胞の活動と同様の活動が起こることです。
さらに最近では、相手の行動に対して、自分がどのような行動を取ればいいかを判断することにも関わっています。
つまり、腕相撲では相手の手からの力にミラーリングして、負けないように自分の手に力を入れる反応をしていることになります。
この法則を利用して、テンションがかかっている部分とは別の部分から動くと相手を崩すことができます。
上記の動画のような合気下げであれば、テンションがかかっていない腰から下がると、相手はテンションがかかった場所とは違うところから相手が動くので、反応が遅れます。
これをROMexに応用します。
ROMexでは、把持した部分にテンションが加わります。
患者さんは、ミラーリングの法則によって、テンションが加わった場所から動くことを無意識で予想します。
そこで実際には、肩や股関節など、把持している部分以外から動くことで、防御性収縮が出現せず、余計なテンションが入らないROMexができます。
次回は、よりシステマの身体の使い方に則った説明をします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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