こんにちは!
Flexible Perfect Body協会 代表 安藤一樹です。
今回は、
合気下げについての物理的考察をしていきます❗️
合気下げをマスターすれば、
当協会がお伝えしている5秒で痛みを取る技術「リライトアプローチ」の効果が向上します。
また、筋硬結をほぐす際も、より深く、しっかりとほぐすことが可能となり、患者さんの反応も変わります。
・リライトアプローチとは?過去のブログ
・合気下げとは?
合気下げは、相手に腕を掴まれた不利な状態から、腕を下げるというものです。
また、ここでお話しする合気下げは、当協会が提唱する方法です。合気下げには、さまざまな方法があり、「各流派の合気下げ全てが、この原理で行なっているわけではない」と言うことを、ご承知おき下さい。
それでは、合気下げの説明を始めます。
まず、通常通りに腕の緊張によって腕を下げようとした場合、相手は緊張を感じ取って、そこに対して押さえ込む力を加えるため、緊張同士がぶつかって、動かなくなります。
しかし、「合気下げの技」を用いると、相手は反応できなくなるため、緊張同士がぶつかることが無くなり、腕を下げることができます。
方法としては、肩関節と肘関節の角度を全く変えずに固定したまま、しゃがむと、相手もしゃがみ込んでしまい、結果的に腕が下がります。
しかし、ただ力任せにしゃがんでも、こうは行きません。相手は、力によって耐えることができます。
では、当協会の合気下げの技は、生理学的にどのような原理が働いているのでしょうか?それは、相手の受容器(センサー)に感知させないという原理を使っています。
通常、力任せに合気下げをしようとすると、腕を下げる際に、肩関節外転の角度や肘関節屈曲の角度が変化します。
そうすると、受け手は、掴んでいる掌の触圧覚受容器や各関節にある関節受容器を通して、実践者の腕が動いたことを感知します。そして、相手の動きに対して、耐えようと力を入れます。
図.受け手は、動きを感知して対応する。
これでは、腕は下がりません。
しかし、当協会の合気下げでは、肩関節と肘関節の関節角度を一定にしたまま、変えません。
例えば、肩関節90度、肘関節90度を開始角度とすると、その角度を1度たりとも変えずに、そのまま固定します。
そして、そのまましゃがみ込むと、受け手の受容器は、実践者の動きを感知出来ないので、受け手は全く反応出来ずに、しゃがみ込んでしまいます。
図.肩関節と肘関節の関節角度を全く変えずに、しゃがみ込む
このような「合気下げ」が出来るようになると、リライトアプローチや筋硬結をほぐす技術が、上手くなります。
なぜならば、リライトアプローチの原理が、
「患者さんが関節運動を行う際に、緊張が入らない運動軌跡を通るようにすることで、痛みを無くす瞬間治療」だからです。
ヒトには、関節の動きを感知する受容器(パチニ小体、ルフィニ終末、ゴルジ腱器官様)があります。
そのため、自分自身の関節角度を精密に感じ取れるようになれば、相手の関節角度も精密に感じ取ることが出来るようになるので、患者さんの関節角度も精密に操作出来るようになります。
だからこそ、「合気下げ」の習得によって「肩関節90度、肘関節90度を開始角度として、その角度を1度たりとも変えずに、そのまま固定しておく」などの精密な関節操作が出来れば、リライトアプローチの技術が高まります。
では、筋硬結をほぐす技術がうまくなるのは、どうしてでしょうか?
まず、治療者によって、徒手療法を加える際も、患者さんには、防御性収縮が起こっています。あなたは、患者さんに「力を抜いてください」と指示して他動のROM-exを実施した際に「患者さんの下肢の力が、抜けていないな」と感じたことはありませんか?
これと同様に、筋硬結を押圧でほぐす際も、患者さんには防御性収縮が生じています。
そこで、この「合気下げ」の原理を応用して、自分の上肢の関節角度を全く変えずに、筋硬結を押圧することで、皮膚にある触圧覚受容器や各関節にある関節受容器に感知されなくなるため、防御性収縮が働かなくなります。
そうすれば、防御性収縮に邪魔されることなく、押圧がよりダイレクトに受け入れられて、より深く、しっかりとほぐすことが可能となります。
このように、リライトアプローチや筋硬結をほぐす技術の効果を底上げするためにも、ぜひ当協会の合気下げを練習してみて下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました❗️
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