こんにちは!
Flexible Perfect Body協会 代表 安藤一樹です。
今回は徒手療法が上手くなる方法として、
ぶつからない動きについて、お話ししていきます。
ぶつからない動きをマスターすれば、
当協会がお伝えしている5秒で痛みを取る技術「リライトアプローチ」の効果が向上します。
また、痛みが無くなるROM-exや関節モビライゼーションを行うことが出来るようになります。
・リライトアプローチのブログ
それでは、よろしくお願いします❗️
まず、「ぶつからない動き」とは、どういう状態なのでしょうか?
まず、「ぶつからない動き」を相手から腕を押さえ込まれている状態で説明します。
まず「ぶつかっている動き」というのは、
押さえ込まれている状態で、筋が緊張している部位(固定部位)から動かそうとしている状態です。(図1)
図.1ぶつかっている動き
こうなると、相手は緊張を感じ取って、それに対して力を入れてきます。そのため、腕を上げようとしても、上がりません。
どうして相手は、緊張を感じ取れるのでしょうか?
例えば、
みなさんも、上記の写真のように、手のひらを合わせて、押し合いっこをした場合。相手が押してきた瞬間に、押されないように力を入れて反応することが、出来ると思います。
それが出来る秘密は、人体のセンサーにあります。
人間の皮膚には、マイスネル小体、メルケル盤、ルフィニ終末、パチニ小体など、触圧覚を感知するセンサーがあります。また、筋肉には、筋紡錘という動きを感知するセンサーが埋め込まれています。
これらのセンサーの働きによって、緊張を即座に感知し、それに対して力を入れてきます。そのため、最初の例のように、腕を押さえ込まれている状態で腕を上げようとしても、上がりません。
しかし、同じ条件下でも、すんなり腕が上がってしまう方法があります。
それが「ぶつからない動き」です。
もし、先ほどの腕を押さえ込まれている条件下で、緊張部位ではなく、緊張していない部位から動かすことが出来たら、どうなるでしょうか?
図2.ぶつからない動き
なんと、腕が上がります。
それは、どうしてでしょか?
「ぶつかっている動き」で固定部位(緊張部位)から動かした場合、相手は緊張を感じ取って、そこに対して押さえ込む力を加えるため、緊張同士がぶつかって、動かなくなります。
物理学的には、力のベクトルと量が等しければ、物体は静止します。これが「ぶつかっている動き」の状態です。
図3.ぶつかっている動き(だから動かない)
対して、「ぶつからない動き」では、緊張部位ではない所から動かすため、力の発生源の座標が変わります。そのため、当然力のベクトルが変わります。
それでも、相手は緊張を感じ取って、そこに対して押さえ込む力を加えるため、力がぶつかることは、無くなります。
図.ぶつからない動き(だから動かせる)
これが、「ぶつからない動き」です。
人は、自分自身の四肢を動かす場合も、自分自身の筋緊張と戦って動かしていることが多々あります。
わかりやすい例としては、パーキンソン病の患者さんが、固縮によって肘を伸展させようとしているのに、屈筋の緊張が邪魔をしているような状態です。
この現象は、パーキンソン病の患者さんほどでは無いにしても、一般の方の身体でも、起こっていることです。
そのため、これが出来るようになると、徒手療法が上手くなります。
具体的には、四肢を動かす際の主動作筋と、それを邪魔する筋の、筋緊張のぶつかり合いが無くなり、スムーズな動作を引き出してあげることが出来ます。
そのため、当協会がお伝えしている5秒で痛みを取る技術「リライトアプローチ」の効果が向上します。
また、痛みが無くなるROM-exや関節モビライゼーションを行うことが出来るようになります。
ぜひ、ぶつからない動きを練習してみて下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました❗️
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