「Led Zeppelin Ⅳ」新リマスターは全曲新録したのか?ってぐらい音が凄い! | kazukazu721's interest

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「Led Zeppelin Ⅳ」新リマスターはマジで全曲新曲ぐらい凄い!!

先日、ZEPのリマスターを購入しに行ったら、
プリンスの新作が発売されていて、
リマスターも購入したにも関わらず、
プリンスにハマってほったらかしにしていたw

しかし、そろそろ聞かないとと思いw
まずは「Ⅳ」から聞いてみた。

僕はこのブログにも以前書いているように
「Ⅳ」はあんまり評価していない。

世間では最高傑作!最高傑作!と言われているが、
正直、全然、最高傑作だとは思えないし、
実際、そうである。

ただ「天国への階段」というロック史に残る名曲が
含まれているからこのアルバムが売れているというだけで、
アルバムの出来としては正直、微妙である。

ここらあたりの意見は音楽評論家の渋谷陽一氏と
全く一緒だ。

更に言えばロック史に残る名曲と言われる
「天国への階段」でさえ、僕は他のZEPの楽曲と比較して、
突出して素晴らしいとも言い難い。

むしろ、なんでこの曲ばかりがピックアップされるのか、
不思議でしょうがないぐらいである。

まぁ、分かりやすいんだろうなぁ。きっと。

詳しい考察は

■「随筆 「Led Zeppelin Ⅰ Ⅱ Ⅲ リマスター当日 5」 僕はZEPフリークだ!w」

http://ameblo.jp/kazukazu721/entry-11870752297.html

に記載しているので興味がある方は是非w

さて、リマスターの音源である。
上記したように僕は「Ⅳ」には正直、
全然期待をしていなかったのだが、
なんと

「マジでぇぇぇぇ!!!なんだこの音の良さは!!
 全曲新録したぐらいクオリティー高けぇじゃん!!」

とひっくり返りそうなぐらい驚いたのだw

マジで、本当にビックリするぐらい音がいい!

もう一曲目の「Black Dog」からビックリする。
ロバートの声も全然違うし、
ボンゾのドラムのシンバルのアタックとかヤバいw
ギターの音も大分クリアーになっている。

試しに今までの旧リマスターと聴き比べてみたが、
全然、音の風通しが違う。

まるで旧リマスターは

「なにか膜か何かの向こうで演奏しているようだ」

本当になんだこれ?wって思うぐらい、
音がクリアーだw

っていうか今まで20年ぐらいも
聞いてきたZEPの音って一体何だったんだ!
って言いたくなるぐらい違い過ぎるw

とにかく、全ての音がクリアーになったおかげで、
こちらに迫ってくるような迫力がある。

それは次の曲「Rock And Roll」が特にそう感じる。

なんか「Ⅳ」って作り込んだイメージで、
特にこの「Rock And Roll」も今じゃ古典ロック的な
位置に収まっちゃっているので、
どうにも古臭く感じてしまっていたが、
この新リマスターだと

「躍動感」

がある。そうライブ感があるのだ。
こんな事思ったのは初めてだw

それは音がクリアーになったおかげで、
ジミーペイジのギターソロも

「なんだこんなライブっぽい感じだったんだ!」

ってその温度感がわかるのだ。
それに後半のピアノの音も今までは、
なんだかおまけみたいに添えられてたものだと思っていたら、
今回の新リマスターではちゃんとサウンドバランスを変えた
おかげでちゃんと主張している。
これが結構、効いているのだw

それによって全然

「サウンド全体のイメージが違ってしまっている」

また、むっちゃ驚いたのが次の曲の

「The Battle Of Evermore 」

の美しさだ!

マンドリンとアコースティックギターの音が、
むちゃむちゃクリアーになり、

「なんだこのキラキラしている音は!!!」

って言うぐらい素晴らしい音の洪水である。

また、コーラスワークもマジで、全然違うw

本当に別の曲じゃね?って思うぐらいイメージが違う。

この曲も何度聞いたか分からないが、
こんなに

「荘厳で美しい曲」

だと思った事は一度もなかった。

1曲ごとにビックリする事ばかりである。

次の「Stairway To Heaven」も
当然、冒頭のアルペジオの音からクオリティーが違う。

この曲に関しては曲の中盤以降のボンゾのドラムが
入った時から如術に旧リマスターとは全く違った印象になる。

前回の新リマスター第一段「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」の時もそうだったが、
一番の違いはとにかくボンゾのドラムのリアリティーさである。

今回のこの「Stairway To Heaven」もボンゾのドラミングの音が、
全然、違うのだ。

このボンゾのドラムの迫力、臨場感が全然違う事で、
前半部と後半部のコントラストの差が更にハッキリとし、
曲の完成度が更に上がった印象である。

ギターソロもクリアーから、
後半の展開が相当、カッコよくなっている!!

もう本当になんだこれ?って感じだw

さて、これから後半は僕は今まで、
ZEPの曲の中でもあんまり好きではない曲が並ぶ。
しかしだ、今回の新リマスターによって、
大分印象に変化があった。

「Misty Mountain Hop」

は音のクオリティーがアップした事によって、
フィジカル・グラフィティー以降で爆発するグル―ビーな
一体感のあるZEPの音の原型を感じる事が
今までのリマスターよりは遥かにできる。
それに、クオリティーがアップしたおかげで、
次作の「聖なる館」につながる様な雰囲気も感じ取れる。

まぁ、曲の相対的なレベルからすると後期の楽曲群とは比較できないがw

「Four Sticks」

この曲も僕は好きではない曲だw
だって「暗い」んだもんw

しかし、今回の新リマスターでは、
かなりその音の雰囲気が伝わってきて、

「ほう結構、民族的なリズム感が増したな」

と感じた。これはロバート・プラントのソロにも
通じる感じなイメージである。

そういう聴き方をすると、
なるほど面白い!と新しい発見もあった。

「Going To California」

これもビックリする感じだ。
最初のアルペジオからロバートの声もなんて瑞々しいんだ!!!
素晴らしい爽やかな雰囲気に包まれる。
やっぱり、音のクオリティーって大事だなぁ。
まるで違う印象の曲に聞こえるw

「When The Levee Breaks」

これも今までの旧リマスターで聴いている時は、
重苦しい曲でZEPの楽曲の好きな曲ランキングでは、
僕的には下の方の曲であった。

しかし、今回の新リマスターによって、
そのサウンドの重さとプラントのシャウトの高低差が、
より明確に分離されて為に、
この曲のコンセプトも明快に理解できるようになった。


という事で、本当に大分「Ⅳ」のイメージが変化したw

どうもこの「Ⅳ」ってアルバムは
「重苦しい曲が多い」

ZEP自体が様々なプレッシャーの渦中にあった時期だし、
サウンド自体も一番の過渡期だったからだ。

そのあたりの「負のエネルギー」の様なものが
このアルバムには収められている。

だって、そのプレッシャーから解放された
次作「聖なる館」の楽曲は「ダンシング・デイズ」だよwww

非常に分かりやすいw

しかし、とにもかくにも、この「Ⅳ」の新リマスターにはぶっ飛んだ!!!
恐らく前回のⅠ、Ⅱ、Ⅲよりもいい音源が残ってたんだね。
もうこの「Ⅳ」の時にはビックアーティストだったしね。

マジで始めてジミー・ペイジが作った「Ⅳ」のコンセプトを
理解できた気がする。

ジミー・ペイジも今までの旧リマスターの音には
満足できなかったんだろうなぁ。
だって、全然、違うもん。

今回のリマスターが出て本当に良かったなぁ。

各楽曲の表情や印象までまるで違うからだ。
まるで全曲、つい先日新録したような雰囲気だからなぁ。
今の技術はすごいねぇ。

もしも、新リマスターを買おうか迷っている人がいたら、
購入した方といいと思います!!!

僕はお勧めです!

さて「聖なる館」も新リマスター聞かないとね!w