「プリンスの新作「Art Official Age」がマジで感涙もの!」80年代の殿下が復活! | kazukazu721's interest

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クリエイティブプロデューサーの趣味のブログ。
主に映画、音楽、サーフィン、小説などなど。

プリンス「Art Official Age」

最近、レコードにハマっていて、
全然、新譜のチェックを怠っていたら、
なんとプリンスの新作が2作も
同時リリースされていたではないか!!!

知らんかった!!!w

昨日、Led Zepplinのリマスター
「Ⅳ」と「聖なる館」を購入しに、
久しぶりにCDショップに寄ったら、
ZEPのリマスターの前に、
プリンスの新作に目が行った。

僕はブログにも記載しているが、
80年代のプリンス全盛時代のリアルタイム体験派であり、
プリンスは僕の中では別格の存在だ。

今でも「パープルレイン」を大音響で
家でステレオで聴いていると
涙が溢れてくるほどだw

僕の様に80年代のプリンスを経験した者は、
やはりどうしても90年代以降の
プリンスのアルバムはなかなか受け入れられないものだ。

もちろん殿下なので、それなりのサウンドはしているのだが、
はやり80年代のあの熱狂の中にいたものにしては
物足りないのだ。

音楽的にも80年代のプリンスは業界を引っ張る程の
サウンドのイノベ―ションをしていた。
しかし、ブラック問題等があり、
90年代のファンク路線あたりからおかしくなってきた。

「ダイヤモンドアンドパールズ」を初めて聞いた時も、

「あぁ、あの孤高の存在のプリンスが時代にすり寄ったか。。。」

とさみしく思ったものだ。

それからもう早くも20年以上経っているが、
その間のアルバムはどれも、
フルで聴きまくるとは言い難かった。

やはり僕ら80年代のプリンスの全盛期を
知っているものからすると

「1999」やら「パープルレイン」の爆発!
「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」の
お前らにこのセンスが分かるか!!!って感じからw
「パレード」そして、アメリカの音楽を総括するような
最高傑作との呼び名も高い「サイン・オブ・タイムズ」
までが「僕らのプリンス」という気持ちがある。

ニュー・パワー・ジェネレーションが出てきた辺りからは、
やはり時代に迎合している感、満載で僕と同じように、
殿下のアルバムはたまには買うが、
再び熱狂する事はなかった人が多いように思う。

しかし、ファンは続けているものだ。

「まさか、2014年、パープルレインから30年目に
 こんなにも傑作が聞けるなんて!!!!」


上記、したようにプリンスの新作が、
視聴コーナーにピックアップされていて、
聞きたかったのだが、先客がいて、
その先客の待ち時間にいつも僕がしているように、
アマゾンのカスタマーレヴューを見ていた。

僕は何かDVDやCD、書籍も購入する時は、
このアマゾンのカスタマーレビューを見る様にしている。

このレビューは平均なので結構、
評価が当たっているケースが多いのだ。

まぁ、時々、訳のわからん奴が投稿して点数を
無理くり下げている場合もあるにはあるが、
結構、当たっているケースもある。

そのアマゾンのカスタマーレビューを
斜め読みしていると、
なんと

「今回のプリンスは最高だ!!!」

と評価している人が多い!

それも僕の様な80年代のプリンス好きがである。

これは嫌がおうでも気持ちが盛り上がり、
先客が視聴を終わった瞬間にそのヘッドフォンを
奪い取る様にw1曲目を聴いたのだw

最初の曲はEDMの様な始まりだw
こう来たかwと思っていたら、
聞き進めていく内に

「おぉぉぉぉぉ!!!これは80年代のプリンスだ!」

とむちゃ興奮してきたw

しかし、もちろん80年代そのままではない、
現在の音楽、EDM等を通過したプリンスサウンドである。

プリンスは天才である。

80年代までのプリンスは音楽業界をイノベートしてきたと
言っても誰も否定しないだろう。

しかし、90年代以降、精彩を欠いてしまった。

それは、どこかで僕も読んでその通りだと思った事があるのだが、
プリンスの時代までは音楽のジャンルが結構しっかり分かれていたのだ。

例えばプリンスの最高傑作の呼び名も高い
「サイン・オブ・ザ・タイムズ」だが、
ジャンルはロックやR&B、バラード等、多岐に渡っているが、
この時代までは

「1曲、1曲でジャンルを表現していたのだ」

プリンスはZEPと一緒でたとえレゲェをやろうが、
ZEPにしてしまうようにプリンスの音楽にしてしまっていた。
そこが天才だったのだが、それはあくまでも
「1曲」として成立していたのだ。

しかし、90年代以降の音獏はそういう「1曲」単位の音楽ジャンルではなく、
様々な要素をマッシュアップし、音をコラージュするように
作るものが主流になってきたのだ。

代表的なのがBECK等だ。

ジャンルオーバー的な要素はもちろんだが、
それこそ、全然、関係が無い音までコラージュして
曲を作り出していく。

そう音楽はレディオヘッドで一躍脚光を浴びる様になった

「ラップトップミュージック」=編集能力の時代に入ったのである。

だが、プリンスはどうやらこの編集的、コラージュ的な音楽、
ジャンルクロスオーバー的な要素を1曲に纏める能力は
残念ながら持ち合わせていなかったらしく、
長く苦しい道を進んできたのだ。

プリンスの音楽は総じてレベルが高いのだが、
やはり心を震わせるまでには至らないアルバムが
ここ20年余りは続いていたと残念ながら言うしかない。

しかし、今回はその

「編集能力、コラージュ能力が高いプロデューサー」

と組む事で80年代のプリンスの音なのに、
最新のサウンドデザインになっているのだ!!!

プリンス自身がプロデュースしない作品なんて、
今までなかったんじゃないかな?w

これが「大当たり!!!!」だったのである。

共同プロデュースのJoshua Weltonは

「プリンスのプリンス的な要素はこれだ!」

とちゃんと理解しているプロデューサーで
尚且つ、それを最新の音楽で構築できている。

アルバム全体を聴いていると、
80年代から90年代初頭のプリンスの音である。

その音をコラージュしてパッチワークの様に、
組み上げているであるが、
いちいち

「80年代プリンスファンの琴線に触れるのだ」

僕は1、2曲目と聴き進め
3曲目で涙が溢れてきてしまった。。。。

これは「俺たちのプリンスだ!」

このバラードは1999の中の超名曲「FREE」を
彷彿とさせる。
56歳という年齢なので、往年の声に比較すると、
やはりちょっと痩せた気もするが、
しかし、

「プリンスのソウルが届くようだ。。」

マジで感動する。

後半の流れも素晴らしい。

共同プロデュースのJoshua Weltonの
センスの良さには脱帽する。

プリンスは最近トータルコンセプトアルバム的な
アルバムを発表していたが、どれも、
どこかちぐはぐしていたのだ。

その志向が遂に他のプロデューサーの力を借り完成したのだ!

後半の5曲の流れも見事である。

多くのミュージシャンが全盛期と同じ音づくりを目指し、
新作を発表する。

最近では「エアロスミス」が70年代の全盛期の音を
目指しアルバムを発表したりした。
ミスター・ビッグ等もそうだ。

みんな昔の音づくりを目指す。
しかし成功する例は少ない。

昔のアルバムと全く一緒の音楽を作ると

「昔の遺産の残りかすみたいだ」

と批判される。

たとえかなりレベルとしてもやはり全盛期には敵わないものだ。

しかし、プリンスのこの新作はどうだ。

80年代のプリンスサウンドなのに、
現在に立脚したサウンドデザインを構築しているではないか!!!

本当に素晴らしい!!!!

僕は確執のあった古巣のワーナーレコードに戻ったと聞いて、

「パープル・レインの30周年記念BOXセットでもでないかなぁ?」

と思っていたのだw

それがなんと新作2作も引っ提げてのワーナー復活である!!

僕はまだもう1枚の方は購入したが、
聞いていないのだが、

この「Art Official Age」で既に涙が止まらないぐらいの感動をした。

殿下!!!本当に待ったかいがありました!!!

やはりあなたは永遠に僕のスターです!!!!

最高!!!!!