kazukazu721's interest

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クリエイティブプロデューサーの趣味のブログ。
主に映画、音楽、サーフィン、小説などなど。

 

超話題作「JOKER」が遂に公開された。

既に公開前から話題を振りまき、

公開3日間の興行収益は全米では9,350万ドルを稼ぎ出し、

10月公開作品としてのオープニング興行収入記録を更新!

全世界では2億4000万ドルを叩き出して、

R指定の映画にも関わらず、超特大ヒットを飛ばしている。

 

「JOKER」に関しては、今年の初め、

映画館の予告で初めて観た瞬間から、

必ず観に行きたい!と考えていた作品だ。

こんなに公開が待ち遠しく感じた映画は、

近年では「スター・ウォーズ フォースの覚醒」ぐらいである。

ネタばれ無しで書いていこう。

 

元々アメコミなどの映画は大好きで、

バットマンは当然として、スパイダーマン、スーパーマン、

アイアンマン、アントマン、アクアマンなどなど、ほとんど観ている。

その中でも一番好きなヒーローは僕の中では

「バットマン」である。

 

なぜかと言えばバットマンは

「普通の人間」だからである。

もちろんスーパーリッチだし、いろいろな武器も持っているが、

他のスーパーヒーローみたいなスーパーパワーはない。

同じようにアイアンマンも普通の人であるが、

なぜ、バットマンが好きかというとそれは

 

「人間の影」

 

が話が盛り込まれているからだ。

バットマンの主人公であるブルース・ウェインは、

少年の頃に両親を目の前で殺されるという悲劇を背負い、

その後のバットマンという奇抜な行動を取る。

 

バットマンの敵も皆そうだ。

今回の主役ジョーカーにしても、キャットウーマンにしても、

ペンギンにしても、敵役の背景には、

社会的弱者や虐げられる歴史などが内包されてるケースが多い。

 

マーティン・スコセッシが最近、インタビューで評したように、

アメコミ映画は「エミューズメントパーク」的である。

アベンジャーズは特大ヒットになっているのだが、

善と悪に分かれた構図は世界を分かりやすく二分している。

 

しかし、バットマンの主題は違う。

特にクリストファー・ノーランの描いたバットマン三部作は、

その善と悪の主題を深堀りし、哲学的な問いを発している。

 

僕は子供の頃からバットマンは知っていたが、

初めてちゃんと認識したのは、

ティム・バートン版のバットマンを映画館で観てからである。

当時、プリンスが大好きだった事もあり、

バットマンサントラをプリンスが手掛ける事で、

公開前から情報を追っており、

プリンスがリリースした「バットダンス」も大流行り。

 

ティム・バートン版のバットマンは、ブルース・ウェイン役を、

ビートル・ジュース等の主演で有名なコメディアン、

マイケル・キートンが演じるという事で、

公開前はかなり批判を浴びたが、蓋を開けてみたら大ヒット!!

この映画のジョーカー役のジャック・ニコルソンも怪演をし、

確固たる映画の中での、新たなジョーカー像を確立した。

僕も当時は、

「おぉ!ジョーカーって悪役だけどカッコいいな!」

と思っていたものである。

 

その後、バットマン映画は続編が作られるのだが、

ティム・バートンの2部作以降は、

どうも視点が定まらず、微妙な作品を展開していた。

 

その後、クリストファー・ノーランで新たなバットマンシリーズが、

始動するが、しかし、正直、

「バットマン ビギンズ」を見た僕は微妙~。。。。。。

なんだかなぁという感じであった事は否めない。

 

なので、2作目の「ダークナイト」も正直、期待は全然していなかったのだ。

ところが、全米で公開されるや、あっという間に大ヒットで、

記録をどんどん塗り替える!

これは一応、観に行っておかないと映画好きとしてはダメだなと思い、

直ぐに見に行ったのだ、その時の衝撃といったらなかった!

 

冒頭から前作とは全く違う緊迫感。

ジョーカーの描写はとにかくリアリスティックになり、

演じているヒース・レジャーのしゃべり方、雰囲気、

歩き方から、仕草まですべてが狂気をはらんでいた。

映画を観ている途中からこれはとんでもない大傑作だ!!!

と震える興奮は押さえられず、

主人公のバットマンよりも、ジョーカーに釘付けになっていた。

 

「ダークナイト」を観た人はほぼ同じ感想だと思うが、

これは「ジョーカー」の映画だ。

物語の最初から最後までジョーカーの

いかれたカッコよさが群を抜いている!!!

最高にクールな、映画史に残るヴィラン(悪役)の誕生である!

 

映画を観終わった後にジョーカー役のヒース・レジャーは、

本当に大丈夫なのか?と思ったが、

残念ながらやはり

 

「亡くなるほどの狂気の演技」

 

であったのだ。

その後のヒール・レジャーの記事を拝読したが、

このジョーカー役にのめりこみ過ぎて、

精神が不安定になり、睡眠薬等の薬の併用の事故で亡くなってしまった。

なんという損失。。。残念でならない。

そのヒースの人生の全てをかけたジョーカーという役。

多くの人がそうであるように、

 

「ジョーカー=ヒース・レジャー」

 

を超える者はいないと確信していたほどである。

その後はジョーカーを演じる俳優はいなくなったと言われるほど、

ハリウッドでも高度な役としての地位を築いてしまった。

 

このヒース・レジャーのジョーカーの誕生によって、

ジョーカーという役は

 

「孤高のヴィラン」

 

として、他の悪役とは全く違う存在になったのだ。

 

この鬼門と化したジョーカー役を、

数年前「スーサイド・スクワッド」でジャレッド・レトが演じたのだが、

ジャレッド・レトは本当に精いっぱいジョーカー役を演じたが、

やはりどうしてもカリスマを超える事は不可能だった。

 

そのジョーカー役に今回、名優ホアキン・フェニックスが挑んだ。

監督はなんと「ハングオーバー」というコメディー映画で有名な、

トッド・フィリップスである。

最初は相当意外な感じがしたのだが、

映画の情報が入ってくるにつれて、

違う思いが沸きあがってきた。

 

ジョーカーというのは、

「笑い」を武器に戦う悪役である。

笑いというのは非常に社会性が関係している。

その同時代性が浮かび上がってくるものだからだ。

 

ダークナイトのジョーカーは「なんでこんな事をするんだ?」という質問に、

「ダダのジョークさ」と答える。

あらゆるものを全て「笑い」に変えてしまうのだ。

笑いの専門家である監督は表裏一体である社会性も

あぶりだしていく事ができるのではないかという事だ。

 

今回の「JOKER」は予告を観れば一目瞭然の様に、

JOKER誕生までの物語である。

それも、予告通りの「クソみたいな人生」を送っている男の話である。

 

みんなJOKERになるのは分かっている。

つまり結末は全員知っていているのだ。

それまでの道筋を追うドラマである。

 

前回の映画紹介で書いた、

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」とある意味では似ている。

結末はマンソン・ファミリーのシャロン・テート惨殺という事は分かっているからだ。

その結末は分かっているドラマをどう描くかという、

非常に難題で難問の映画に

監督のトッド・フィリップスとホアキン・フェニックスは挑戦したのだ。

 

長々と書いてきたように、

ジョーカーという役は既にアカデミー賞を取るようなレベルではないと、

演じられないような孤高の役どころである。

それも僕らの様な一過言ある映画ファンがとても大切に何十年も

思い続けているキャラクターなのだ。

 

そのキャラクターを新たにクリエイトし直すという、

正に偉業を達成しようと、この企画を提案し、

監督のトッド・フィリップスとホアキン・フェニックスは、

脚本を練り上げ、人物造形をし、リアリスティックに描き切った。

 

映画を観ていると、JOKERの生成過程は、

過去のシリアル・キラー等の

プロファイリングを参考にしているような感じで、

どうやって人は壊れていくのかを、

丹念に描いている。

 

そして、ものすごいプレッシャーと、

期待の中で見事にやり遂げたのだ。

それは興行成績にも表れているし、

批評家からの絶賛や、金獅子賞受賞、

恐らくアカデミー賞も総なめするだろう。

そのぐらい、歴史に残る大傑作を生みだしたのだ!

 

だが、その大傑作は「重い」。

アメコミ映画を観に行くというつもりで観に行くと、

しっぺ返しを食らうほどの重さだ。

 

ダークナイトのジョーカー役も、

哲学的な問いを発し、リアリティーも重さもあったが、

今回のJOKERはそれとは比べ物にならないほどに、

重いのだ。

 

それは現実の「重さ」である。

 

トランプ大統領が誕生した時に、

「ポリティカル・コレクトネスなんてクソくらえ!」

と支持者が叫び、投票した。

ネオリベラルが現在、攻撃されている理由が、

このJOKERには描かれているのである。

 

現実はそんな

 

「理想論のなまっちょろい机上の空論で回るわけがない」

「綺麗ごとの嘘が新たな悲劇を生み出している」

 

という事が、

嫌というほどJOKERという映画から醸し出されているのである。

 

その悲劇的である人生を笑いに転換する時、

ジョーカーが誕生する。

 

ホアキン・フェニックスの演技は、

とてつもなく、こちらに迫ってくる。

これならアカデミー主演男優賞も楽勝で取れるだろう。

是非、劇場でその「重さ」を体験してきて欲しい。

 

最後にこの映画を一言で言い表している言葉を記しておこう。

これは映画評論家の町山氏が

チャップリンの言葉を引用している言葉だが、

 

「人生は悲劇だ。 

クローズアップで撮れば。

 

 でもロング・ショットで 

撮れば喜劇になる」 

 

是非、劇場に観に行くべき大傑作である!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は

最初から書くとタランティーノの最高傑作である!

僕的にはタランティーノ作品でダントツで一番好きな作品になった!

 

しかし、この作品の評価は、ちまたでは真っ二つに分かれている。

それは「アメリカの60年代~70年代の映画、雰囲気、歴史」を、

多少なりとも知っていないと、

そもそも映画の主題がなんだかよく分からないからである。

ネタばれなしで書いていこう。

 

あらすじを一応記載すると、

 

テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目指すリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と、

リックを支える付き人でスタントマンのクリス・ブース(ブラッド・ピット)。

目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに神経をすり減らすリックと、

いつも自分らしさを失わないクリフは対照的だったが、2人は固い友情で結ばれていた。

最近、リックの暮らす家の隣には、「ローズマリーの赤ちゃん」などを手がけて

一躍時代の寵児となった気鋭の映画監督ロマン・ポランスキーと、

その妻で新進女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)が引っ越してきていた。

今まさに光り輝いているポランスキー夫妻を目の当たりにしたリックは、

自分も俳優として再び輝くため、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演することを決意する。

そして1969年8月9日、彼らの人生を巻き込み、ある事件が発生する。

(映画宣伝等から引用)

 

という事で、この映画を見る前にはまず

必ず絶対に押さえておかなければならない、

「史実」がある。それは、

 

「シャロン・テート殺人事件とチャールズ・マンソン」

 

である。これは上記の

映画監督ロマン・ポランスキーの妻であるシャロン・テートが、

マンソンファミリーと呼ばれるヒッピーの集団に襲われて惨殺されたという、

本当にあった、ハリウッドでも最大の悲劇だ。

 

この映画を観る為には少なくとも絶対に

この一点は知っておかなければならない。

この事件を知っていれば知っているほど、

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」という映画が、

何故、作られたのかが理解できるからだ。

 

それに知っていないと、物語はほぼわけが分からないと思う。

映画はハリウッドで悪戦苦闘する俳優や、

シャロン・テートの日常を描いているだけだからである。

もちろん、僕の様な映画好きは、そこでも様々な過去の映画などからの引用、

ハリウッドの風景、雰囲気等で、十分以上に楽しめるのだが、

それでもシャロン・テート殺害事件を知らなかったら、

見方は180度違ったものになってしまう。

 

この映画の主軸はある一点、

1969年8月9日のシャロン・テート殺害事件という

史実に集約する為の映画であるからだ。

 

是非、これから観に行く人は必ずシャロン・テートの事件は調べてから、

観に行って欲しい。

 

その他、事前に仕入れておきたい基本知識としては、

軽くでいいので、カウンターカルチャー、ヒッピームーブメント、

ウッドストック、ベトナム戦争、60年代~70年代のアメリカの歴史の概略、

60年代の映画の名前や俳優(せめてスティーブ・マックイーンやブルース・リー等はね笑)は、

本当に何となくでいいので知っておいた方が絶対に楽しめる。

 

そこを知らなくても、

ただ単純にディカプリオとブラッド・ピットが共演しているってのは、

本当に凄い事だなぁ!!!とファンならそれだけでも観る価値がある。

僕はディカプリオ、ブラッド・ピット共に大好きな俳優で、

両方ともデビュー当時からの大ファンである。

その大ファンである二人が同じ画面の中で、

共演してるってのは画力が半端ないし、

感動すら覚えるほどだ!

 

また、役どころがぴったりである。

ディカプリオは演技派であることを見せつけ、

ブラッド・ピットのスタントマンという役どころも正に最高の配役だ。

二人のバディー感を観るだけでも大ファンである身としては、

ずっとこの二人を観ていたい!と思わせるほどだ。

 

更に映画好きとしては当時のハリウッドの雰囲気から、

街並み、タランティーノはCG嫌いという事もあって、

ほぼCGなしのリアルでフィルム撮影という事で、

最高の背景を作っている。

やっぱりどんなにCG技術が進もうとも、

実写の存在感にはまだまだ敵わないのだ。

 

映画的なトリビアや当時の雰囲気などもふんだんに取り入れて、

物語が進むので、やはり映画好きであればあるほど、

この映画は楽しめるのは否めない。

 

タランティーノの作品というのは、

元々タランティーノがむちゃくちゃ映画オタクなので、

デビュー当時からやはりマニアックなのだ。

「レザボア・ドッグス」から「パルプ・フィクション」で時代の寵児になった時から、

マニアックさがタランティーノの真骨頂である。

僕も全作品を観ているわけではないがタランティーノ節は理解しているから、

そういう映画のマニアックを楽しむという視点は持っている。

(そんな意識しなくても僕はマニアックなのだが笑)

その中でも今回の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は、

映画フォーカスのマニアックさを展開しているので、

僕らの様な映画好きにはたまらない魅力を放っている。

 

映画の内容もタランティーノがインタビューで答えているように、

今までの集大成的な作品になっているし、

何よりも画面から監督、出演者等が楽しんで制作しているのが、

伝わってくるのである。

 

ラストで何が起こるのかは上記の事件の背景を抑えておけば分かるので、

それまでの映画の描き方が最高である。

僕的にはやはりタランティーノ作品の中では最高傑作だとして押したい!

 

是非、多少の押さえどころを押さえ、

劇場に足を運んで欲しい。

タランティーノの映画愛を堪能できることは間違いない。

 

「お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません」

 

と、劇中の山田孝之さんが演じる村西監督のセリフから始めさせてもらうが笑

(今回は気合入ってるんで長文になります笑)

とにかくこのNetflixのオリジナルドラマ「全裸監督」は、

業界内でも話題沸騰だし、僕自身も宣伝に触れた瞬間から観たかった作品だ。

前々回ぐらいに書いた「ストレンジャー・シングス」の所でも触れているが、

この「全裸監督」が観たいが為にNetflixに入ったのだから!!

正にNetflixの戦略通りに動いている笑

 

だが、そんな事はどうでもいいほど、

この作品は素晴らしく、

ここ数十年の日本のドラマの中でも、

最高傑作ではないか?というぐらいのドラマである。

 

既に内容に関しては知っている人も多いと思うが、

80年代を席捲した、有名AV監督村西とおるの人生と、

腋毛AV女優でこれまた世間を席捲した黒木香の人生を主軸にしながらも、

友情や野心、作品作りにかける情熱、熱すぎる男達の生きざま、

AV業界や社会の裏模様までとにかくエンターテイメントしている。

 

しかし、一番凄いのは

 

「Netflixがよくこの作品の映像化にGOを出したものだ」

 

という事だ。題材は「AV監督」である。

普通だったら、絶対に企画が通らない。

日本のTV局なんて企画を出すことすらできない代物である。

それにGOを出すNetflix経営陣の嗅覚の鋭さは感動するほどだ。

AV監督を題材にするなんて世界でも類を見ない作品だから、

確かに商品価値は高いだろう。

 

日本のAVというのはアニメと一緒で

とにかくジャンル数も、マニアック度合いも世界一ではないか?

その日本のコンテンツ力の最高峰の一つである

AVにフォーカスしたという事も、

非常に目の付け所が凄い!

宣伝に触れた時に感じたことは

 

「なるほど!!!確かに日本のAVってのはアニメと一緒で、

 クリエイティブ力では世界一かもしれん!」

 

とその盲点に気が付かなかった。

日本のAVは今や中国、韓国、台湾等で、

めちゃめちゃ流通していてDVDで30億枚以上を売り上げ、

日本にくるアジアの人はAPAホテルで何をやるかというと

日本のAVを観るのだという。

そのぐらい日本のAVってのは日本の誇れるコンテンツなのだ!

 

その日本で独自に進化したAV業界の中でも

AV業界のスティーブ・ジョブズ!

村西とおる監督のドラマを観る事は、

80年代に青春を送った僕にとっては「義務」に近い笑

 

もの凄い期待値と共に「全裸監督」を見始めたのだが、

とにかく1話目から無茶苦茶面白い!!!

村西監督を演じる山田孝之さんは、

村西監督が乗り移っているとしか思えない演技だし、

黒木香役の森田望智さんの演技も、

当時を知っている者としては、

見事としか言いようがない!!

特に中盤にある濡れ場のシーンは圧巻過ぎて、

実際、現場の山田孝之さんも飲まれてしまったらしい笑

 

更に凄いのが、脇を固める俳優陣である。

村西監督と共にエロで金を設けようと、

悪戦苦闘するとチンピラのトシ(満島真之介)や出版社社長・川田(玉山鉄二)

等の仲間との友情や成り上がり、イノベーティブな力や、

作品づくりに命を懸ける姿勢等、

80年代に置いてきた情熱が蘇る!!

このドラマは単なるAV作品の裏側ではなく、

若者たちの群像劇とビルドゥクスロマンも描いている。

 

敵対役のAV業界のドンを石橋凌、

悪徳刑事をリリー・フランキー、暴力団の親分を國村隼、

ビデオやの店主をピエール瀧という、

名優が凄みのある演技をし、

主人公の二人だけではなく、その周辺の人も丹念に描いているので、

物語の深みや重層的な重みが増している。

脚本に1年もかけ、ネットフリックス作品の『ナルコス』に

携わった脚本家をアメリカから呼び、なんと100稿!!!までいったらしい!

熟考に塾考を重ねた結果がちゃんと出ている。

流石190カ国に配信する全世界を基準としたドラマ制作だ。

歌舞伎町の街を再現した大掛かりなセットや、

画像のカラーに関してもハリウッドの巨匠デヴィッド・リンチの

カラリストと最終的に色を決めたという。

 

この作品はダークナイトのジョーカーの様に、

アンチヒーローものの魅力もある。

村西監督は独善的な面もあるが、

 

「自分自身を信じてる」

 

という強い意志と、

やっぱり、クリエイターの本気っていいな!と、

僕はマスコミ関係が長いから思うのである。

 

この作品が業界でも話題になっているのは、

正にこの点で、昨今のTVドラマや映画でも、

規制、規制、規制、規制で、

どんどん表現が丸くなり、

制作している本人達でさえ

 

「こんなもん作ったって面白くもなんともない」

 

と思って作っている、現場の現実があるからだ。

何でもかんでも「表面上」は丸く綺麗になるが、

それは

 

「どんどんどんどん現実とは乖離していく」

 

事になるというのを分かっていない。

現実ってのはもっとギラギラしているものなのだ。

 

この作品に出合ってからというもの、

「全裸監督」の出演者や監督、村西とおる監督等の

インタビューも拝読しているが、

とにかくこの作品にかけている本気度が違う!

 

まさに劇中に出ている村西監督と仲間たちの熱さそのままなのだ。

その「熱気」と「クリエイティビティー」は、

映像からもほとばしり出ている!!

 

これからはNetflix等のVODの時代だというのが、

この「全裸監督」という作品の説得力とともに、

迫ってくるようだ。

 

「全裸監督」は本気で日本のTV局をつぶしにかかってきたぐらいの、

インパクトがある。

この作品は歴史に残るエポックメイキングな作品であり、

正に日本の今後の映像業界の転換点になる作品だ!

業界関係のみならず、

 

「歴史の転換点を観たい人は絶対に観るべき作品だ!」

 

既にこの時点で伝説の作品になっている!

 

さて、ここまで熱く語ってきたが、最後に村西とおる監督の、

言葉を引用しよう。

村西監督の言葉を聞くとぐっとくるものがある。

とにかく熱いんだよねぇ。男としてはかっこよすぎる!!

 

「人間の実像にはドロドロ、ギラギラしているものがある。

その中でのた打ち回って、真実とか生きる意味を追求している人は山ほどいるわけですよ。

現実はハードで、強烈なんですよ。エンターテインメント作りはお客様商売です。

お客様にご満足いただくためには、命がけでやらなくちゃいけない。」

インタビューから抜粋

 

僕らが村西監督の作品を観ていた時代は、未来には希望しかなかった。

しかし、今の社会は閉塞感ばかりだ。

規制、規制で表現もクソみたいになり、

性への開放感も全然なくなった。

 

「全裸監督」という作品は日本人の「誇り」を思い起こさせてくれる!

そう80年代の日本人ってすげぇ楽しかった!

生きてて最高だった!

あの事はみんな浮かれていて、誇れるものも沢山あった!

それがどんどん失われていく中で、

誇れるものとしてはアニメやゲーム等のオタク文化だけになった。

 

でも、もう一つあるではないか!

日本にはAVという文化が、それに、村西とおる監督という男が!

 

僕らは日本人として誇りに思っていいと思う。

「全裸監督」は世界190カ国で公開されている。

その全世界に向かって誇ろうではないか、

 

「これが日本人だ!」と。

 

久しぶりに日本が世界に一矢報いた感を感じたのは、

僕だけだは決してないだろう!!!!