「アルメリック ニューフライヤー」 インプレッション 初級~中級者用ボード | kazukazu721's interest

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さて、早速ボードのインプレッション第3段

「アルメリック ニューフライヤー」である。



1999年、アルメリックは革新的なサーフボードである
「フライヤー」を生み出した。

当時のサーフボードの流行りは、
以前も書いているが
めちゃめちゃ薄くてロッカーがきついボードが主流だった。

その中で「フライヤー」は昔のツインフィンのボードの様に、
ぽってりしたデザインだった。

今の最新ボードから考えるとそれほどでもないのだが、
その当時の僕ら「イキがっている若造サーファー」は、
あんなの体力がないオヤジが乗るボードだwww

とバカにしていたものである。
何度も言うが

「一番バカだったのは自分だった」

という落ちにつながるのだが。


さて、その「フライヤーから十数年2013年にリニューアルされ、
「ニューフライヤー」として登場した。

アルメリックのHPからの説明だと

「そして2013年、チャネルアイランズは
 オリジナルのThe Flyerをより短く、
 よりワイドに改良したThe New Flyerをリリース。

 新しいアウトラインを採用し、
 それにより短いレイルラインながらも同じボリュームをキープ。
 従来からのゆるやかなカーブを描いた
 2つのロッカーコンビネーションに、
 フロントフィンの位置からスパイラルVeeを加えて、
 クイックなレイルトゥレイルのサーフィンを可能にした。
 このモデルの特徴であるメリックヒップにより、
 タイトな弧を描くターンも実現している。」


という事である。

昔から話題で更に人気のあるモデルであるので、
当然、僕も期待して試乗してみた。

その結果は

「う~ん、おもしろくないwww」

これは全部が平均的だからだ。

恐らくオールラウンドのサーファー向けに作っているから、
このボードは僕的には面白くないのだ。

テイクオフもある程度早い、
滑りだしも悪くない。
リッピングも特に悪くない。

悪くない。悪くない。

しかし、

「特徴がない」

のである。

僕の実力はブログにも記載しているように、

「ほぼ全ての技が出来て、今はエアーも波の発射台がわかり、
 バンバン飛び出せるようになり、
 180度リバースでの着地の成功率も高くなってきた」

というレベルである。

海にいれば平均すれば100人中5に以内のレベルだ。
エアーを中心にやってる奴だと、
2~3人かもしれない。

目立つから台風の湘南で声をかけられるぐらいなのだ。

そのぐらい乗れる様になると、
このボードは

「物足りないボード」

である。

余りにも平均的にバランスが良過ぎるのだ。
癖が無さ過ぎる。

このボードについてはアルメリックのメーカーサイドの人間や
サーフショップの店員とも話したが

「初級~中級ぐらいの人は評判が非常にいいんです!」

という事だった。

「反対に板を踏める人は物足りないかもしれないですね」

という話だ。

ここで

「板を踏める」

というサーフ業界用語を是非覚えて欲しい。

「板を踏める=波のパワーセクションで板を沈み込ませ、スピードを自由自在につけられる」

という事である。

いいかえると

「レールツゥレールのアップスンができる」

「波の上でスピードを自由自在にコントロールできる」

「自ら波の上でスピードを出せる」

という感じだ。

この「板を踏める」という状況が理解及び出来る事が、
中級者以上の条件という事になる。

しかし、以前にも書いたが
90%以上の人は「板を踏めない」のだ。

以前の「90%以上の人は姿勢が高い」でも書いたように、

「姿勢が高い=膝が曲がってない=板を踏みこめない」

からだ。

反対に板が踏み込めないという事は

「姿勢が高い」という可能性が高い。

この「ニューフライヤー」というボードは
そういう「板を踏めていない」初級~中級者用のボードである。

「板を踏みこめていなくてもボードがフォローしてくれる」

そういうボードだ。

ネックベアードもいいボードなのだが、
やっぱりちょっと癖があるw

こちらの「ニューフライヤー」の場合は
そこら辺りも全てのバランスがいいボードだ。

なので、初級~中級者の人にはこの「ニューフライヤー」は
お勧めである。

バランスがいいボードだからだ。

反対に「板が踏める」中級者以上の人にはお勧めはしない。
恐らく余りにも特徴が無さ過ぎて物足りないからである。

中級者以上の人にはそのスタイルや、
今後目指したい「技の方向性」で
お勧めする板は変わってくるからである。

こうハッキリ書くと

10年ぐらいやっているサーファーは

「俺は中級以上だ!!!!」

って思いこんでいる場合が多いw

しかし、もう一度、自分のライディングを思い出して欲しい。

「ほぼ全ての技ができますか?」

「自由自在にスピードコントロールができますか?」

「リッピングは「フィンアウト」のリッピング
 (要するにトップで板をちゃんと返している)してますか?」

これが出来て初めて中級だと言える。

僕は約20年近くも「なんちゃってリップになんちゃってカットバック」から、
脱せずにいた。

それは「自分に過信があったからである」

一度、ちゃんと自分の実力を見極め、
次のボードチョイスはした方がいいと僕は思う。

もしかしたら、長年やっている人ほど、
ジャンプアップする可能性を秘めていますよ!

という事で、 

次は「ウィアード・リッパ―」を紹介予定です!