ラッシュチケットをゲットせよ | 我が麗しき君と摩天楼

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沢田研二さんへの想いを胸に秘め、ニューヨークに14年滞在後2013年帰国。
変わり果てた日本で逞しく生きる日々。

やりました。私にとっては重大な情報を本日手に入れました。

時折、深夜、NYからの帰りのバスで会う、同じ街に住む、普通の地味なおばちゃんからそれは告げられました。

先日「オペラが安く見たい~」とこちらでも嘆いていたのですが、その格安チケットを手に入れる手段が判明致しました。

なんとそのおばちゃんは「メトロポリタン・オペラ劇場」のプレミアム会員だったのです。
週に3回もオペラを見にメトロポリタン劇場まで足を運ぶ、真の会員でした。
私がこのおばちゃんに会う日は、おばちゃんのオペラ観劇の帰りだったわけです。

素晴らしいタイミングだ。

二人は同じバス停でバスを降りて、深夜の街の片隅、おばちゃんはせきを切ったように話し始めました。

そのオペラおばちゃんによれば、「ラッシュチケット( Rush Ticket )」というものが有名な劇場では存在するらしく、数時間前から並んでいればそのチケットは必ずゲット出来るらしいのです。

劇場によってそのラッシュチケットが何枚出るのか、何時から並べば必ず手に入るのか、というのはまちまちらしいです。

とりあえず、現在私が行きたがっているメトロポリタン・オペラ劇場のばやい、販売されるラッシュチケット総数200枚、全てオーケストラ、月曜から木曜日の間、昼3時前に並べば間違いないとのことでした。

お一人様2枚まで購入出来ますので、先頭から100人以内に並べたら、ゲット確実ということです。

3時か。

ラッシュチケットが発売される時間が5時半、開演7時半です。

長い。

2時間半並んでチケットを買って、それからまた2時間待ちです。

は~。

でもですね、その長い4時間半という時間は暖房が効いている居心地のいいロビーで過ごせるそうです。

こういう時は本でも読みながら列に並ぶのが懸命らしいのですが、私は「沢田研二という生き方」も「我が名はジュリー」も持っていないので、何を読もうかただ今思案中です。

オペラ観劇に行くわけなので、そこでジュリー様を聞きながら待つのもちょっと違うかとも思っています。

一応目指しているものは「椿姫( La Traviata )」、「ジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ
」さんの代表作のひとつでございます。

「椿姫」はオペラおばちゃんの一押しの作品で、「絶対観るべき!」と執念深く言っておりました。

休みも合うし、ちょうどいいか。

本来オーケストラのお値段は$275(約26400円)ですが、ラッシュチケットになると$20(約1920円)になります。

何度考えても安い。
10分の1以下、ここまでお安いラッシュチケットは無いそうです。


オーケストラだけで総席数1232席、そのうちの200席、約6分の1がラッシュチケットとして発売されます。

どうしてこのようなことが出来るのか、メトロポリタン劇場が満席にする為の苦肉の策なのか、サービスの一環なのか。

それはコントリビューションでした。

直訳すれば寄付、寄与、貢献、になるわけですが、よく大手企業が社会的責任として利益の数%を「拠出金」として様々な団体に社会貢献することと非常に類似していることが解りました。

メトロポリタン劇場のラッシュチケットの場合は、こちらで会社を経営されているオペラ好きの女性社長さんが、ここ7年間、毎週、月から木曜日の4日間、200席のオーケストラを正規の値段でシーズン前に全て買い取り、それを私のような一般庶民にも手が届くお値段で分け与えて下さっているらしいのです。

いったい総額いくらになるのか、恐ろしくて計算出来ません。

アメリカの企業にお詳しい方ならご存知かと思いますが、こちらの企業ではこういった社会的貢献が盛んに行われておりまして、他の国とは比べものにならないほど違うらしいです。

メトロポリタン劇場でしたらね~、それによって知名度も上がるでしょうし、名誉なことですから、会社運営を上手く回していくひとつの方法ですよね~。

なんて思っておりましたら、この女性社長さんは、通常企業が拠出する利益の数%を遥かに上回るものらしいのです。
まあ、メトロポリタン劇場だったらそうもなるわな。

というのが、オペラおばちゃんからの情報です。

ありがたいです。

頑張って行ってきますっ。




追伸:今日からの「$円換算」は、$1=96円になっております。