概要
『EDENSZERO』が連載完結して早4ヶ月。
供給の途絶えない真島作品界隈において時間の進みとは早いもので、『DEADRCOK』は連載2年目に入り、『FT100年クエスト』はアニメが始まり、来月は『FARMAGIA』という完全新作の始動も控えています。
『DEADROCK』は真島作品としては"邪道"ですし、『FT100YQ』も続編モノ、やはり1番気になるのは、真島先生が次に週刊少年マガジンでするであろう1番メインの新連載。
『EDENSZERO』が終わってから、やっぱりずっと頭の片隅にあって、最近これはありなんじゃないか…!?という真島先生の新連載に対する発想が浮かびました。
現状ほぼノーヒントですし、いつになるか目処も立っていないので、時期尚早過ぎますが、考え方の一つとして今回取り上げます。
ファンタジー
『EDENSZERO』で「SF」に挑戦された真島先生。
それは今現在「誰もやっていない」というのが理由でした。
厳密に言うとないわけじゃありませんが「少年誌」「宇宙」「冒険」と言うキーワードに絞るとなかなかない。
ならばチャンスじゃん!!やるしかねえ!!というノリで始められたと公言されてます。
そんなSFバトル漫画を描き終えて『EDENSZERO』の最終話が掲載された週刊少年マガジン2024年30号の『真島のひとり言』では「次回作はまた王道ファンタジーが描きたいと思っています。それでは皆さんまたね!」と言っていました。
「王道ファンタジー」という言い方をする点からEDENSZEROのような「スペースファンタジー」ではなくRAVEやFAIRYTAILのような「剣と魔法のファンタジー」なのだと思います。
少なくとも絞れるジャンルはこれ。
FAIRYTAIL
真島作品で最も有名かつ最も売れたのは『FAIRYTAIL』。
アニメ全328話、映画化2回、ゲーム化多数、スピンオフ作品も何本も作られ、現在続編の連載とアニメが放送している週刊少年マガジン有数の化け物コンテンツです。
その存在は真島先生の中でも大きい。
EDENSZERO連載完結時の森川ジョージ先生との対談でもこう言っていました。
「……やっぱり、僕の中で『FAIRYTAIL』の存在が大きくて、あれを超えたいという思いがあって。だからまた新しい漫画をやらなきゃって思っている感じです。」。
今年の春にはYouTubeでアニメ『FAIRYTAIL』の一挙放送もあり、そこでの反響の大きさから、その時のスペースでは「FAIRYTAILのようなガッツリ王道ファンタジーみたいな作品をもう1回描きたいなって思った」と言っていました。
EDENSZERO最終巻のあとがきでも「次回作は初心に戻り何巻続けたいとか考えずみんなに楽しんでもらえる作品を作りたいと思っています」と言っていて、この後先考えずにその瞬間の面白さを重視して話を作るのもまさに『FAIRYTAIL』の特徴。
真島先生は次新しい作品を作る上で『FAIRYTAIL』を強く意識してる事が分かります。
最近の作品の共通点から考える
「FAIRYTAILのような剣や魔法の王道バトルファンタジー」というところまで分かりました。
では、具体的なジャンルは何か。
これに関しては、最近の真島作品のトレンドから考えたい。
この2つの作品、実はある共通点があるんです。
FARMAGIAなんてまだ発売すらされてないですし、現状の少ない情報から見出せる類似点。
それはどちらも「魔界」が舞台であるという事。
DEADROCKは作品のコンセプトが「魔界学園ダークファンタジー」ですし、FARMAGIAも「魔界フェリシダ」という世界の話です。
そこから派生して描かれている世界観が、天界・魔界・人間界の"三界"という概念。
これもどちらにもあります。
DEADROCKは神に対する説明から「三界をすべる」「天界・魔界・人間界 全ての世界"三界"で最も強い」と言われています。
FARMAGIAは1stトレーラーから魔界フェリシダの他に「神が住まう天界」「人間が住まう人間界」の存在が分かっています。
両作品に共通する"三界"という世界観設定。
この中で唯一真島作品で取り上げられた事がないのは「天界」だと思うんです。
それなら「天界モノ」はどうだろう?と考えました。
天界モノ
DEADROCKとFARMAGIAは「魔界」が舞台。RAVEとFAIRYTAILは「人間界」が舞台です。
「天界」が舞台の真島作品はないし、満を辞してついに天界モノが描かれる事でパズルの最後のピースがハマったような納得感もある気がします。
創作の話なので「天界モノ」だとどうなのかとか厳密な事はまだ何も言えないですが。
ただ「天界モノ」だと仮定する事で妄想は広がると思います。
- 神が住まう世界(FARMAGIAにおける天界)
- 精霊や天使の存在
- 人々の祈りを叶える
- 遥か天空に存在している
- 聖戦
- 神殿
天界モノだと過去作とも差別化できるんじゃないでしょうか。
例えばFAIRYTAILのような話にしてもかなり視覚的な雰囲気は変わる気がします。
未知故にいくらでも新しい世界観を描けそうです。
発表時期
発表時期に関しては以前の考えでは「2027年」と予想しました。
これは真島先生の数多ある仕事からこれだけ時間がかかっても何らおかしくないという見解です。
だったんですが、EDENSZEROが完結してから数ヶ月経ち、ちょっとずつ早く新しい作品が読みたい気持ちも沸々と湧いてきました。
なので希望的観測として「来年内に予告」で「2026年開始」という考えをここでは出させてもらいます。
元々真島先生はRAVE完結→FAIRYTAIL連載開始、FAIRYTAIL完結→EDENSZERO連載開始をどちらも1年で成し遂げていて、これまでの傾向からすると何なら来年始まっても別におかしくはないのです。
流石に今は仕事量が膨大過ぎると感じてますが、どうなんでしょうか。
以前、何かのインタビューで真島先生は「読者に忘れられるのが怖い」とも言っていました。
だから可能な限り早くマガジン誌面に戻ってきてるんじゃないかと思います。
そう考えると「来年内に予告」「2026年開始」はあってもおかしくないかと。
以上、真島先生の新連載について考えてみました。
最近思うのですが、漫画家さん、ひいては創作者という生き物は長くやればやるほど気を衒いたいという逆張り精神が出てしまうのかなと思いました。
その中で真島先生は王道を続けている方だと思いますけど、そういう気を衒いたい逆張り精神が真島先生の中にも少なからずあったからこそEDENSZERO最終巻のあとがきでは「なので次回作は初心に戻り、何巻続けたいとか考えずに、みんなに楽しんでもらえる作品を作りたいと思っています。」と言っていたんじゃないかと感じてます。
FAIRYTAILを超えるFAIRYTAILのような王道ファンタジー漫画を作るのであれば、個人的にはですが、いっそ「やってる事FAIRYTAILと同じじゃん」と言われるくらい寄せても良いんじゃないかと思ってます。むしろ読者にそう言われた時こそ真島先生の勝ちな気がします。
とはいっても、完全にFAIRYTAILと同じになんかなるわけないので、FAIRYTAILのような熱くかっこいいファンタジー漫画が生まれるなら真島先生はそれくらい愚直に向き合っても良い気がしました。応援してます!