EDENSZERO第293話『友達』感想① | ルーメン・イストワール

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真島ヒロ先生を応援しています。
EDENS ZERO/Mashima HERO'S/FAIRY TAIL/RAVE

マザーを目指した冒険の果てに、全世界の人間と機械を救ったエデンズゼロ一行。しかし幸せな未来を確信したその時、ピーノは静かに機能を停止してしまい……?堂々の最終回!!宇宙を救う大冒険を経て、シキたちの未来は──。

前号までのあらすじ…マザーを救い全宇宙を守るため、最後の世界"ユニバース0"へ移動したシキたち。強大な敵たちとの戦いを経て、ついにマザーを救い元々の「地球」の姿に戻す。そしてこの世界では全員が生き続け、エデンズゼロの未来も救われたかと思われたその時、ピーノは静かに機能を停止していて───。あれから数年の月日が流れ、シキたちエデンズゼロの仲間たちは今…?

 

この物語の最後のお話

ついに物語は最終話。

泣いても笑ってもこれがラスト。正真正銘、EDENSZERO最後の感想を書いていきます

冒頭は何となくそんな気がしてた。シャオメイ登場!

やはりこの物語の終わりにシャオメイは欠かせないよね〜

「月」に戻って元いた宇宙を生きてるとはいえ「この物語の語り部」なので、絶対に出てくると思ってた!

あれ以降自分自身がどうなったかは話さず、毎度のように何食わぬお顔で語り部を開始。

「いくつもの宇宙と時を巡る冒険もこれにて終劇となります」と言ってから「皆様…最後までお付き合い誠にありがとうございます」と感謝の言葉を述べました。

元々シャオメイは敬語で話すキャラですが「誠に」とまで付けて「ありがとうございます」と言っているとその特別な感謝が伝わってきます

これはそのまま真島先生の言葉なんだろうな

自分にとってもそうですが、EDENSZEROは真島先生にとっても特別な作品の一つになり、その為あそこまで丁寧な感謝を伝えてくれたんじゃないかと思いました。

この時点で既に特別な感慨深さがありました。冒頭1ページ目にして、ああ本当にEDENSZEROは終わるんだなと実感しました。

「さて…この物語の最後のお話は…」と言って匂わせたこの物語の結末

限られたページ数ではありますので、あの後エデンズゼロのクルーがどうなったかを描くだけで大した話は無い可能性も考えていました。良くも悪くも平凡な大団円で終わってもおかしくなかった。

しかし、こうまで言うからには特別な物語の結末になっているんだろうなとこの時点で察知。

事実、このシャオメイの言葉に見合う良い話だったと思います。

EDENSZEROという物語の特別性を象徴していた。

 

巻頭カラー

巻頭カラーイラストは、エデンズゼロクルー総員集結!

シキ、冒険組、魔王四煌星、モスコに元ベリアル・ゴア組。ジギーまでいたのが嬉しかった!

ジギーというと「もう一人のシキ」であり、この物語を代表する人物の一人。

EDENSZERO、様々な魅力がありましたが、まずジギーが生まれた時点で大きな価値があったと思ってます。

「未来の主人公」という特殊性、物語のループ構造、光と闇…ジギー関連は毎度ワクワクして読んでいた。

EDENSZERO、どのキャラが1番好きか聞かれたら「ジギー」と答える自分がいます(「ワイズ」と答える自分もいるし「ハーミット」と答える自分もいる)。

それぐらい大きな存在で、いつか真島先生のサイン会でジギーを描いてもらうのが夢。

この最終決戦でもヴォイドを倒すという大役を果たしてくれて立場に相応しい名誉を与えられて嬉しかったです。

やっぱりジギーは「もう一人の主人公」だと感じました。

この絵、全体的にキャラクターが中央に配置されて目立っていて良いですね。

「EDENSZEROらしさ」が一目見て分かるデザインで、好きな絵!

宇宙を背景にエデンズゼロクルーの全員がいるのが良い。

こうして見ると結構人数多くて、細部まで注目するのが楽しいです。真島作品毎度に言えるけど、EDENSZEROもこういう絵が多かったな。

中でも目を引かれたのはハーミットジンあたりかな。

推しというのもあるけど、こうして見ると鮮やかな髪色がキャラの個性を強く感じる。

EDENSZERO、どうしてもFAIRYTAILと比較してしまう部分があり、その中で「キャラ」という要素だけで見るとFAIRYTAILより劣っていたかなと思うのですが、その中でもやっぱり印象に残るキャラデザはあったなと思います。

ハーミットは女の子らしくて可愛いし、ジンはクールポジとして仲間にいたの凄く良かった!シキの言動に否定的な意見を言えるところが好きで、やっぱりああいう立ち位置のメンズに惹かれるなぁ。

あと思ったのが、こういう構成の絵ってEDENSZEROらしかったよなって点です。全員が同列に立っているというより、それぞれバラバラの空間に構成されてるというか

真島先生は意識的にやっていたのかどうか。こういうEDENSZEROらしさを最後に振り返る事ができたのも良かったです。

 

マイケル

最後は、ここも予想してた通り、惑星グランベルが舞台!

グランベルから出発して始まったこの物語なので、最後はグランベルに帰ってきて終わりだと綺麗だと思っていたんですよね〜

真島先生、こういう原点回帰の構図が好きなので、EDENSZEROでもあるんじゃないかと思っていた。

本編一言目が「マイケル」から始まるのも嬉しい原点回帰!

EDENSZERO、物語の開幕と言ったら「マイケル」でしたから。

友達であるマイケルとの別れがシキを宇宙へ旅立たせた。

当時マイケルは「こんなに悲しい気持ちになるなら…こんなに淋しい気持ちになるなら…心なんていらなかったのに……」と感じていて、いつか「心があって良かった」と「心」を肯定して救われてほしいと思っていました。

冒頭マイケルから始まるのは、そんなあの日の後悔の救いの描写なのではないかと感じました。

「シキー時間だよー」と「友」に声をかける事ができる。

これは「心」あるが故ですよね。

感情を持ってる故に友達と言葉を交わす事ができる。

明確にそういう描写があったわけではないですが、最終話にて本編一人目の登場が「マイケル」というところに真島先生からのメッセージを感じました。

やはりマイケルはシキの物語にとって重要な存在で、その為こういった特別な役割を担ったのではないかと考えます。

欲を言うならもう少しマイケルの内面を掘り下げてほしかった気持ちもありますが…!

このマイケルにはユニバース1での記憶がないので難しかったのだと思いますが、1話との変化、最終話だからこその描写を見たい気持ちはありました。

それくらい、自分もマイケルは大好きなキャラの一人でした。

淡白なビジュアルで、その内情を推し量る事が難しいですが、その実誰より優しくシキの事を想っているんです。

描写はそんなにないわりに結構好きって部類のキャラだとマイケルがトップだな。僅かですが、最後にもう一度見る事ができて良かったです

 

その後のシキ

そんなマイケルに声をかけられ、シキが登場。

今回の時系列、煽り文から「数年の月日」が流れている事が分かっていて、シキの姿も成長しています。

目や口のパーツはこれまでのシキと何ら変わっていないのですが、間違いなく数年の変化を感じさせるビジュアル。

とはいっても「少年」の面影はあり、10年とかそんなレベルは経っていないように思います。

自分は最終話で数年単位の時間経過があるなら「3年」だと思っていました。

「3年」というと、葵大戦の分岐点で生まれた未来「ユニバース3」にて「3年」時間が経過していたので、あれとは違う未来に進んだという示唆の意味で「3年」経つのではないかと思っていました。

他に「1年」「2年」だと、この物語だからこその特別な意味は見出せなかったから。

個人的には「3年後」だと綺麗だと思っています。

一見シキのビジュアルは3年後シキほど大人びているようには見えないのですが「あれとは違う未来に進んだ」という意味ではこの違いもありかなぁと思っています。

そもそもシキはレベッカが不意に跳躍した未来で二種類の成長した姿が描かれていて、あれらも一体何年後の姿だったのか分かっていないんです。

一律に「今より未来」として描写されていて、その中で若干年齢の違いを感じさせるも明確な差異を汲み取れる描写もなくて、シキにおける容姿の成長って不安定な印象あって、明確に分かってる3年後楓宇宙編シキと比較したからといって答えは出ないんじゃないかなというのが持論です。

童顔なものの成長していて、十分に「3年後」として受け取れる姿じゃないかなと思います。

今回の話としても解釈しやすい時間経過で、自分は「3年後」説を推したい。

にしてもこのシキ、「機械の修理士」やってるのか…。

それ、1話で「配役」としてさせられてたやつ!自分でやってると思ってたけど、実はグランベルの自動修復機がやってたやつ!

シキに機械修理のスキルはないと分かっていましたが、この数年で実際にものにしたのかな。

エデンズゼロでの旅を終えてグランベルに戻ってきて、故郷の星で何するかと考えた時、友達を直す修理士を選んだのかな。

本当に直せる力を手に入れてグランベルに貢献してたシキ、優しいな。

 

その後のピーノ

あの後ピーノがどうなかったかというと、やはり目覚めていない

眠りについたまま動かなくなっていたのが機械ピーノでした。

今回冒頭では成長したシキがピーノにポンと手を置いて「ピーノ 行ってくるからな」と挨拶していて、まるで墓参りするかのようにかつての友に声かけるのが律儀。

前回ラスト大泣きのシキを見て少しメンタルが不安でした。

あそこから立ち直る事できるのだろうかと思っていた。シキは地球で転生してるような状況を知らないですし。

そういう意味で今回数年経ってるのは、話として受け入れやすいタイムスキップで読んでて腑に落ちました。

感情移入して物語の面白さを感じたというより、物語の都合を解消する巧みさを感じた

シキのスッキリとした表情、それでいてピーノの事をずっと忘れていない姿にグッときました。

ピーノとの旅を悲劇にせず、前向きに一歩を進む力強さを感じました。

悲しくないわけじゃないけど、故人を思って行動する精神が良い。ピーノ死亡ifを見てるような趣深さがありました

 

グランベルのビックイベント

「急げシキー」「ごめんじいちゃん!!」と何やらビックイベントがありげなグランベル

一同慌ただしくしていて、これから「何か」が起こると思われます。

それはグランベルの住民が一同に集まる必要性があるくらいの大きな出来事でした。

「あ!待って!!クツ忘れた!!」「そそっかしいのう」「まーったく誰に似たんじゃが うわ!!!右手忘れた!!」に爆笑

シキとジギーでしかできないギャグwww

ナツとイグニールであっても言動や精神性に似てる部分はあっても根本は違います。しかしこの親子はDNAレベルで同じだからこんな不格好なところまで似る。

「まーったく誰に似たんじゃが」って育ての親なのによくああまで白々しく言えるなという面白さがありますし「うわ!!!右手忘れた!!」もそんな忘れ物ある????

機械ブラックジョークですね。右手忘れんなよ。

これ地味に面白くてツボでした。一体日々の生活のどのタイミングで外すんだよってツッコんでしまう。これ、EDENSZEROがもう少し続いたらジギーの持ちネタとして定着してほしいくらい好きでしたね(そんなに?)

シキやジギーが忘れ物するくらい慌てるビックイベント。

シキはエデンズゼロの目の前で「くうう〜…緊張してきた…」と心中穏やかじゃなくて、どんどん事の重大さが伝わってきます。

読者の中に最終話でシキレベの結婚式を熱望してる方がいて最初は本当にその展開きたのかと思いました。

この慌て様、完全に結婚式当日なんですもん。

花嫁が待ってる式場の前まで来て緊張してる新郎なんですもん。

実際は違いましたが、ある意味それ以上のシキレベにとって特別な最終話でしたね

真島作品だから間違いなく主人公ヒロインにとって特別な話で物語を終えるのは間違いないと思っていたけど、個人的には想像してた以上に大きなものだった…!

シキレベは自分も大好きで、そういう意味で期待値が高かったので肩透かしをくらわなくて良かったです。

「シキレベ」という要素としても大満足の最終話

 

レベッカの出産

エデンズゼロ艦内で待っていたシスターウィッチ

シスターは「おまえが緊張してどーすんだよ」と言い、ウィッチは「魔王様 こちらです」と案内しました。

ウィッチは慌てるシキに再度「魔王様」と声をかけ「父親になるのですよ」で、今回の一大イベントを察し。

レベッカの出産!!

シキレベの「子供」が生まれる!!

うおーーーーーーまじか!!!!

意外と想像してなかった!

流石に二人の結婚が目先にあったので、まさかそれ飛び越えて「出産」とは…!

しかしこうなると不思議と頷ける。

「少年」として旅を始めたシキは「父親」になる事で「少年」ではなくなるのですね

今が「少年」と呼べる歳なのか呼べない歳なのか分かりませんが、メンタリティとして「大人」になる。

これ以上ない「少年の旅の終わり」じゃないですか。

RAVEもFAIRYTAILも少年の旅の物語なのに、この結末は全く考えた事なかった!

加えて、レベッカにとっては「母」になるという文脈もあり、これもEDENSZEROにとって特別なテーマ性。

かつてジギーは言っていました。「人間には"母"となった者だけが持つ特別なエーテルが存在する」と。

「どんな人間にもマザーの一部が流れている」とレイチェルは言っていましたが、その中でも異質で特別なものを母は持っているのだと解釈しています。

「生命の源」であるマザー

マザーと同じように「生命」を生み出す事ができる母親は偉大

「生命」というものはFAIRYTAILでも大事なテーマの一つでしたが、EDENSZEROでも一際大切なテーマだったと思っています。

今回の描写もありますし「生命」ってある種「宇宙」に変化をもたらすほど大きく奇跡的なものなのではないかと感じました。

レベッカがマザーになるという説も以前ありましたが結果的にそれに近いものになりました。

レベッカが子を出産できたのは、旅を通して「母」の偉大さを知る事ができたのが大きいかもしれません。

 

その後のワイズ

惑星ノーマでは、ワイズ&ハーミットコンビ

ここからエデンズゼロで四季大宇宙に戻ってきたクルーがどうなったかが簡略的に描写されます。

まずは、ワイズ&ハーミット。

ワイズは元々故郷ですが、ハーミットも共にワイズについていく道を選んだのですね。

二人がやってるのは相変わらず二人らしく機械の工作・改造

もう、"らしい"なぁ

二人の距離感空気感って良い意味で変わってないというか、自分には子供が秘密基地で自分の空間を作って遊んでいるように見えました

機械の工作・改造なんて素人からすると何が楽しいんだろうと思えるくらい地道で頭の使う作業です。

しかし、二人にとってはそれがこの上なく楽しいのでしょうね。

元々そんなマイノリティが共通したのが二人だった。

良い意味でエデンズゼロクルーの中でお互いだけの空間がある二人だなぁと思います

自分しか知らない趣味を他人と共有できた時の楽しさって半端じゃないよね。

エデンズゼロでの出会いを今でも大切にしているんだろうな。

色々気になるところはあるのですが、1番はワイズの髪型!!

何そのキューティクルくるるんとした髪型は???

振り返った時はイケメン系で、真正面から見ると女装男子のオフみたいな可愛さがあるのですが。

これは一体どういう事なんでしょう???

ワイズって初期中期最終話で髪型変わっていますが飽き性なんですかね。それともただのオシャレか。

今回どう見ても以前と大きく印象が変わるイメチェンで毛先遊ばせてるなと思いました。

初期や中期と違ってワイズらしさは感じないと正直思うのですが、でもこの髪型自体は意外と好きです!

何だろう、魔王四黒星のキラーっぽい?他作品だと東京卍リベンジャーズの梵天マイキーを彷彿とするような。くるんとした毛先が可愛い。変な話ですが、あまり真島作品で見ないこの髪型に可能性を感じで、この髪型のキャラを真島先生の次回作で出してほしいなとか思いました

 

その後のホムラ

惑星オオエドでは、ホムラ&ヴァルキリーコンビ

まぁ順当だよねと思える帰結。

ヴァルキリーはホムラと一緒に生きる未来しか選ばないでしょう。

それぐらい大切に思っている事はサン・ジュエル編を読むとよく分かる。

「母上行って参ります」「クレナイ 留守を頼む」と言って、グランベルに向かうホムラ達。

ホムラにとってレベッカというとやはり「女友達」みたいな側面が強いかなと思います。

別に行かなくたって何かが変わるわけではないですが、親友の無事を祈る意味でどうしても行きたかったんじゃないでしょうか

こういう些細な行動にこれまで刻んできた友情の大きさを感じます。

オオエドでヴァルキリーと住んでいるというのもこれ以上ないホムラが救われる世界ですね。

ヴァルキリーが生きているのもありますし「オオエドにホムラがいて良い居場所がある」というのも良い。

サン・ジュエルでのクレナイとの決別、ある意味これからエデンズゼロの仲間と生きる道を選び故郷を捨てるような選択の印象もありました。

それくらいクレナイと決別したサン・ジュエルはホムラにとって意味がなく無価値な存在だったと思う。

それがこの世界ではヴァルキリーと再会でき、クレナイとも家族の愛を再確認できた事で、オオエドもホムラの居場所に戻ったと思います。

何の変哲もないあるべき場所に帰っただけの結末ではありますが、これまでの旅を思うと本来手に入れる事ができなかった幸せな未来で見ててグッときました。

クレナイもオオエドにいるのは想像に難くないとして特徴的だったのはオッサンハンター3人衆もこの星にいる事(オッサンハンター3人衆、最後まで名前を覚えてあげられなくてごめんよ)。

なんでいるんだ…???

クレナイは分かるとしてお前らは謎過ぎるぞ…!

せめてヴァルキリーの1番弟子のポールさんであれ。いや、ほんと、最終話でこの3人に尺振られるの誰得感w

 

出産

個人的に少年漫画において「出産」の描写はわりと禁忌のイメージありました。

当然親子関係が描かれるという事は「出産」が当たり前に存在しているのですが、性交と同じくらい表立ってそれを描かないイメージ。

何でって、自分の感覚ではあるんですが、少しグロさめいたものを感じるんです。

痛みを感じて叫びながら「子供」を産む。それが現実に当たり前に存在している。

耐え難い痛みが身近に存在していて、その事実を突きつけられるのが、別に少年漫画では見たくないリアル。

故に真島作品でも過去描かれていない記憶です。

存在しているのはともかくとして「描写」はしない印象だった。

しかし今回の描写をああして見ると、身近に感じるからこそ神聖で特別さを感じました

女性は母親になると、一人で向き合って全身で命を生み出す。

それって凄い事だと改めて感じました

出産の凄さ、母親の偉大さというのは、何度も取り扱われてきていますし、自分も見た事があります。

しかし、それを「真島作品」で描かれた事に意味を感じたな。

真島作品、少年漫画ですし、読者は若年層が多いと思います。

仮に大人だって、ある種の現実逃避のように少年の冒険譚を見ているところ大きいんじゃないだろうか。

だから、そんな真島作品でああまで真っ直ぐ「出産」が描かれて、自分はまじまじと見てしまいました。

普段自分が何気なく見ないようにしていた、ちょっと怖い現実の直視。

今まで避けてきましたが、レベッカの悲痛でも全力な表情に、真島先生も本気で女性が母になる過程を描いていると感じました

一人の少女が非力なのに死に物狂いで頑張る。

女性って凄い。

少し怖かったですが、ああやって見ると思ってた以上に神聖で美しさすら感じました。

ああやって向き合って前に進むからこそ出産は大事なのかもと思いました。

良い意味で真島作品らしくないリアルさだったから訴えかけてくるものがありました。

 

文字数オーバーしたので、感想②に続きます。