復活の可能性はある?ブレンに殺されたF組クラスメイトの1人「天狼のヒエン」について考える | ルーメン・イストワール

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概要


入学試験でヤクトを助け、助けられ、初回からヤクトやハニーに次いで描写されてる男・ヒエン

最新話カーズベロシティ編にて、教頭のブレンと交戦し、殺されてしまった。

まさかの、やっと本格的に物語に絡むかと思った矢先での退場。

今後もうヒエンに出番はないのか、何らかのかたちで復活するのか。

今回は、ヒエンについていくつか考えてみる。


初登場

初登場は、第1話『魔界の神』

デッドロック特別入学試験にて、ヤクトが蟻に襲われそうになった時、氷の刃で颯爽と斬り伏せた。

親切に助けたというよりかは、たまたま通りかかって試験の邪魔をする障害と判断し駆除しただけなのかと思う。

ヤクトが「た…助かりました!!ありがとうございます!!」と感謝すると「邪魔だ」とヤクトを睨みつけていた。


その時ハニーのした説明がこう。

「天狼(フェンリル)のヒエンだ 306層を永遠の冬にしちまったといわれてる氷の剣士だよ」

ギューゴの「27層」に対して、ヒエンは「306層」出身。

特別入学試験に参加した中でも折り紙付きの実力者だと思われる

最初は、ヤクトと同じくデッドロック入学を目的としたライバルとして登場した。


プロフィール


第10話の扉絵にて、ヒエンのプロフィールが公開。

  • 名前:ヒエン
  • 祖:天狼(フェンリル)
  • 組:1年F組
  • 好き:強さ
  • 嫌い:ピーナッツ


性格

ヒエンの性格について現状分かる要素をまとめてみる。

  • 無口でぶっきらぼう
  • 口が悪い
  • 人情に厚い
  • 「強さ」に焦がれている
大部分は、10話扉絵でのキャラ紹介から。
そのメモ欄に「無口だが人情には厚い男」と書かれていた。
「無口」なのは、普段の人柄から言わずもがな。
「人情に厚い」のは、カーズベロシティで戦っているヤクトの元に助っ人に駆けつけた行動から分かる。
基本的にはヤクトに反発しているけど、入学試験で助けられた恩を返す意味で一時的に態度を変えた。
本来ならわざわざ助けないと思うけど、そこをわざわざ律儀に返すところに特別な人情の厚さを感じる
「強さ」に焦がれはしているけど「好戦的」ではないというところがフレイとの違いではあるかな
フレイも同様に強さに焦がれていて戦うのが好きだけど、ヒエンは少し違う。
戦うという「行為」に意味を見出してるというよりは「力」に興味があるかのような。
あと、読み返すと意外と口が悪いよねとも感じた。
わざわざそんな悪く言う必要性ある?と思うぐらい辛辣な事を言う。
もしかしたらヒエンの中で、舐められないようにしてるとか「強さ」をアピールする意味があるのかなーと感じた。だとしたらちょっと可愛い。

他のキャラとの関係性

最新話で退場してしまったが、この短期間で形成された他のキャラとの関係性もまとめてみる。
  • ヤクト:反発するも、同時に入学試験で助けられた恩義を感じている
  • ライゼン:犬猿の仲
  • クウガ:自分の元従士で唯一の友
  • ブレン:クウガを殺され怒っている
どの登場人物との関係性も何かに発展しないまま退場してしまった。
ヤクトやライゼンと仲が良かったとは言えないけど、同じF組のクラスメイト。
今後ヒエンの無念を胸に戦ってくれる?
ブレンに対する復讐をヤクトもしくはライゼンもしくは2人で一緒に果たすと熱い。
ヤクトもライゼンもヒエンの事を嫌っていたようには見えないので、僅かでも「情」の類が見れるとグッとくる。

ヒエンの祖は「天狼(フェンリル)」
入学試験の時ヤクトを助け、その時ハニーが「天狼(フェンリル)のヒエンだ」と説明していた。
1話の最後、クラスメイトが教室に集まった時、改めて「祖:天狼 ヒエン」という紹介が入ってる。
「フェンリル」とは、北欧神話に登場する狼の姿をした巨大な怪物

神話の中で「神々に災いをもたらす」と予言され、ラグナロクでは最高神オーディンを飲み込んだ
デッドロックの校長である神。
神の祖はまだ明かされていないので「オーディン」の可能性もあるし、もしかしたらヒエンが神殺しのキーパーソンになるのでは?とも考えていた。
そんな期待とは裏腹に早過ぎる退場。
天狼砦には多くの仲間がいそうだったので、今後他の「祖:天狼」の人物が出てくる?その人物が亡きヒエンの意志を次いで神殺しの重要なキーパーソンになる?
最近そういう指摘があり気付いたのだけど、真島先生の過去作『FAIRYTAIL ZERO』にも「天狼」なる存在が出てきていた。

魔導士ギルド「妖精の尻尾」初代マスターであるメイビスの巨大な狼を見せる幻覚の魔法。
ギルドの聖地でありメイビスの出身である「天狼島」が由来になっていると思われる。
ヤクトが力を全解放したらアクノロギアと同じ姿になったように、祖:天狼の魔界人が力を全開放したらメイビスが生み出した幻である「天狼」と同じ姿になったりするのかな

ヒエンの過去

第9話で明かされたヒエンの過去
そこでは、ヒエンがデッドロックに行こうと思ったキッカケが描かれた。
ヒエンの剣に師匠であり、元従士であり、友であるクウガ。
そんなクウガがある時「デッドロックに行く」と言い出した。
目的は「モテモテになる為」でしょうもないが、魔王養成機関の存在を知ったヒエンは目を輝かせる。
「オレは強くなりたい 魔王と呼ばれるくらいに!!!」と言っていた。

プロフィールにもある通り「強さ」が好きなヒエン。
人間界を支配できる魔王の強さに憧れたのではないだろうか。
深くは言及されていないけど「魔王と呼ばれるくらい強くなりたい」という欲求に「魔王」の特徴として「特別な強さ」がある事が想像できる。
同時に「そしてこの306層を救う 永遠の冬の世界 他の層じゃオレたち天狼のせいだって言われてる オレが変えるんだ 魔王になって」と発言。
306層に関しては、1話でハニーもヒエンを「306層を永遠の冬にしちまったといわれてる氷の剣士だよ」と言っていた。
ヒエンの言っていた「天狼のせいだって言われている」と「ヒエン」個人を特定した「306層を永遠の冬にしちまったといわれてる」という表現が少し異なる。
ヒエンは天狼に抱かれている勘違いを全て自分で引き受けた?10年間の間で自分のせいだと気付いた?(それまでは知らなかった)
しかし、この夢はブレンに殺され叶わなかった。
ヒエンは死んでしまったけど、いつかヤクトがそれを叶えてあげてほしい。

復活の可能性はあるか?

ライゼンは実質死ななかかったようなものなので、事実上F組から初の死亡者となったヒエン
ヒエンはヤクトの神殺しの協力者になる間も無く死に、天狼砦を永遠の冬の世界にした元凶であったり、含みを持たせた話が回収されないまま終わってしまった。
そこで、気になってくるのはこれで本当に物語からフェードアウトなのかどうか。
あまりに何もなく終わってしまい、キャラクターの扱いとして気になる。
個人的にはこういうぶつ切り感のある退場もデスゲームモノっぽくて好き。
しかし、それはそれとして状況さえ整えば復活してもおかしくない存在だとは思う。
もしヒエンが今後復活し戻ってくるならどういう可能性が考えられるか。
  • ミコトの力が覚醒し死体が無くても蘇生できる
  • ルーゼンのバトルペットとして敵になって再登場
  • 神が何らかの目的で蘇らせる
ぐらいかなぁ…。
現時点で死者を操る事ができると分かっているミコトやルーゼンなら何かを期待できそうではある
「復活」ではないが、ヒエンの残したものが後々重要な鍵を握ってくるのもヒエンが退場したまま戦いに貢献できて面白いと思う
個人的にブレンに潰された上で武器の「刀」だけが残っていたのも気になる。

もしかしたらこの刀が神を殺し得る武器でヤクトが使ったりしないかな。
ヒエンの祖である「天狼(フェンリル)」の逸話にある通り、ヒエンの意志が本当に神を喰らう展開を期待したい