扉絵
扉絵は、魔女の罪と言うべきか六魔将軍と言うべきか。
今はソラノが剣咬の虎に入り、ジェラールが妖精の尻尾と行動を共にしてるので、少し寂しいですね。
こうやって見ると冥府の門編でのジェラールとの戦いが彼等にとって大きな転機だったなと振り返る。
妖精の尻尾にとっては初期からのライバルでありアウトロー、違法故に裏の世界で戦う事ができるみたいな存在感が好きです。
戦いは新たな局面へ
本物のアテナが来たとなったら一目散にウェンディに刃を向け脅すマスターデュークダセェ〜〜〜。
威厳もクソもないのかというくらい変わり身の早さ。
そこはマスターとして想定の範囲内のように「ほう…」みたいな反応しても良いのに。
ドラゴンを圧倒するアテナの強大な力を知ってるからこその態度か。
デューク視点だとああした理由も想像できるんだけど、かっこ悪さは否めないな。
しかし今回そこがキャラクターとしては好感持てました。
FTに出てくるボスキャラ、ブレない大物になりがちなんだけど、こういう自分の実力を正しく認識できているからこそ非道に立ち回れる悪も好きなんだよね。
デューク、何となくの感覚なんだけど過去ボスキャラと比べて魅力感じるんだよな。どうしてだろう。
本人じゃない錬金術で生まれた存在という話だけど、どこか人間臭さを感じるのか、デュークが追い求めた「夢」の果てなんかが描かれる事を期待してしまう。
デュークの脅し虚しくアテナの目眩しによってウェンディの身柄を奪還。
アテナはアテナⅡと対峙、ナツはデュークと対峙というマッチアップになりました。
流石のナツでも1対2は部が悪いところあったもんね。
ナツの強さが折り紙付きなのは間違いないけど、状況が悪かった。
ここで1対1のシチュエーションを作る事ができたのは大きい。
こちらサイドは次回以降反撃パートになりそうです。
ゴッドバトル
今回のサブタイトル『ゴッドバトル』の如く、ゴッドセレナ大暴れ回!
ジェラールと対峙してるゴッドセレナは「八竜」の力をフル活用して戦います。
岩窟竜の大地崩壊、海王竜の水陣方円、煉獄竜の炎熱地獄は、本編でも見た大迫力技…!
八つも竜の力を使う時点で凄いけど、それぞれがここまで洗練された強大な力なのも凄いよなぁ。
言うなればそれぞれの竜の力が最終章ナツの「炎竜王」レベルまで強化されていて、魔水晶による滅竜魔導士とはいえここまで力をコントロールできてるのは凄いんじゃないだろうか。
魔法を使ってるのは自分の体なので、魔水晶を使えば誰でもあそこまでの力を使えるというわけではないと思う。
どれか一つで必殺技級の破壊力を持っててこういう最強さは本当にかっこいいなと思います。
ジェラールも流星で応戦しますが、それをもろともしない吹っ飛ばし方。
「ニッ」と笑いながら掴み、ガシッと掴んでぶん投げます。
それは地面の奥深くまで落ちていく程の力の強さ(どういう物理法則!?)。
ジェラールだって作中随一の魔導士なんですが、それでもここまで太刀打ちできないのか。
まるでもしかしてジェラール調子悪いんじゃないかと思えるくらい、ジェラールの実力が霞んでいます。
ジェラールだって同じスプリガン12を一人倒したはずなのに。
ゴッドセレナは新技も披露。
ジェラールの体が数箇所光り、それをゴッドセレナは「八竜印 八頭の竜の爪がお前の体を裂き散らす」と説明します。
「くらえ!!!八竜散華」の破壊力やべえええええええ
もう凄すぎて何をやってるのか分かりませんが、八竜の力を全て融合した事で発揮される超パワーなんでしょうか。
とんでもないエネルギーの塊で超強いのは察せます。
FTだとアズマのタワーバーストとかテラクラマーレを彷彿とするレベルの大爆発だな…。
こういう爆発系の技ってFTでもありふれてて今更新鮮味は感じない事多いのですが、今回の八竜散華はとんでもなく強大さが伝わって見応えありました。
七つの星と八つの竜
ジェラールも負けじと「七つの星に裁かれよ 七星剣!!!」で反撃。
「八竜」に対して「七つの星」とは、シンプルに数の計算で負けてるので圧倒できる気がこの時点でしなかったですね…。
ほんと、ジェラールも強いはずなのにここまで負けフラグにしか感じなかったの凄いな。
そう考えるとジェラールがゴッドセレナに勝つには「八」を超えた「九」以上の力を使わなきゃいけないんでしょうか。
「九雷星」という技もあるにはありますが、あれに強い印象はないので、他の新技で…。
ゴッドセレナも強いですが、とはいってもこのゴッドセレナはオリジナルじゃないのでジェラールは勝てると思います。
どこかに勝利の活路を見出してほしい。
ゴッドセレナは「八竜の顎はお前の魔法を喰らい尽くす」と言って魔法を喰べたのはまるでアクノロギアを彷彿としたのですが、ニュアンスが似てるだけで意味してるところは別なんでしょうか。
アクノロギアは本当に全ての魔法を喰べて自分のエネルギーにできるのに対して、ゴッドセレナはそうではないような気がします。
「八竜乱牙」という技でドラゴンのエフェクトが七星剣を覆い隠しており、技をかき消す意味で「喰らい尽くす」と表現していたんじゃないでしょうか。
「喰う」といっても「自分の中に取り込む」という意味じゃない。
あれはアクノロギアの専売特許で特別なものなのでアクノロギア以外の滅竜魔導士にはできないんでしょうね。
やはりゴッドセレナは「七つの星を喰らった しかしオレの竜は八つ」と「数」で圧倒してる言葉を用い「残りの一頭…闇の竜は……お前に喰らいつく」で攻撃。
ジェラールが成す術もないくらい圧倒してて本当に強いですね、ゴッドセレナ。
この手の存在、複製だからオリジナルには劣るという扱いになりがちですが(ナインハルトの屍のヒストリア然り)、ゴッドセレナは生前と同じくらい強くて面白いです。
自ずとそれを作ったデュークの評価も上がる。