世界線移動とタイムリープへ別物!?キャットリーパーの「もう一つの力」について考える | ルーメン・イストワール

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■概要

レベッカのエーテルギア「キャットリーパー」。

ベリアル・ゴアで覚醒したその力は、時間を「跳躍」する。

即ち「タイムリープ」する事ができる。

この力によってレベッカは死んだはずのシキの命を救ったのだった。

このキャットリーパー、どうやら「世界」が動くパターンと「時間」が動くパターンの2種類があるらしい。

シキの命を救ったのは前者で、サン・ジュエルでニノと戦った時やフォレスタでブリトニーと戦った時は後者のようだ。

今回はこの違いが何を意味するのか考えてみたい。


・ニノ戦とブリトニー戦のケース

ブリトニー戦の最中にタイムリープしたレベッカは振り返って「ニノと戦った時と同じ感覚だ 世界は動いていない…」と感じていた。

ニノ戦やブリトニー戦の時のようなキャットリーパーは「単純に時間が巻き戻った」ものらしい。

前述の通り、キャットリーパーの引き起こす現象には「世界が動く」ものと「時間が巻き戻る」ものがある。

前者の「時間が巻き戻る」は、従来通り「タイムリープ」だと考えて問題ないかな?

キャットリーパーが引き起こす現象には二通りあると分かっただけで、タイムリープ自体を否定する要素はない。

ニノ戦、ブリトニー戦は、純粋にタイムリープしただけと見て問題なさそう。


・「世界」とは

では、キャットリーパーにおける「世界」とは何か。

マスター・ノアは、レベッカが「時の位置を変えた」回数を示す世界だと言っていた。

今回が30回目 私はこの世界を"30号世界"と呼んでいます」と。

単行本10巻に載っている単行本11巻の予告には「『30号』の世界線で始まる総員覚悟のリベンジ・マッチ!」とも書いてあったので、キャットリーパーでいう「世界」とは「世界線」なんだと思います。

「世界線」とは言葉の意味を調べてみると「四次元の時空の座標で表現される、質点の運動の軌跡」と出るのですが、自分も難しい事はよく分かりません。

イメージとしては「Steins Gate」という作品で出てくる「世界線」に近いんじゃないかと思います。

Steins Gateに出てくる「世界線」は「パラレルワールド」と似たような意味なんですが、違いは複数の世界が平行に存在しているのがパラレルワールドで、無限に存在するが、世界はたった一つに必ず収束しており、別の世界が同時に存在する事はないのが「世界線」なんです。

これは分かりやすく説明するのが困難なので、実際にシュタインズゲートを見てほしいですね…(自分も大好きな作品)。


■単なるタイムリープと世界線の移動の違い

前述の通り、レベッカの「ニノと戦った時と同じ感覚だ 世界は動いてない…単純に時間が巻き戻った…」という言動からして、キャットリーパーには「世界が動く」パターンと「単純に時間が巻き戻る」パターンがあるようです。

これにどのような違いがあるかというと「単純に時間が巻き戻る」方は単なるタイムリープでしかないけど「世界が動く」方は世界線の移動に成功しているんじゃないかと推測します。

Steins Gateに当てはめて考えると、世界線が動くと単なるタイムリープでは変えられない未来の改変に成功できます。

ドラえもんのこの図を見ると分かりやすいかと思うんですけど、タイムリープで変えられるのは移動手段だけ。目的地は変えられない。絶対にその未来に収束してしまう。

しかし、世界線の移動に成功したら、そもそもの目的地の変更に成功できる。

では何故、世界線の移動には成功していなかったのに、ブリトニー戦で腐食性モルヴァル窒素を浴びる未来に収束しなかったかというと、ブリトニー戦はその後の未来に大きく影響を与えない事象だったからじゃないかと思います。

未来に影響の少ない事象は、ドラえもんの図においては「移動手段を何にするか」程度の差異なんです。


■この設定が今後どう活かされるか?

EDENSZEROにおいて、収束する未来とは何かと考えた時に思い浮かんだのは「29号世界におけるシキの死」。

1話ラストには「後に大宇宙に名を残す」と語られていたシキの死なんだから、その後の未来への影響度合いも大きいと思う。

だからこそ29号世界と30号世界では未来の結果が大きく変わる。

そんな29号世界に再び移動するような展開も考えられます。

29号世界のエデンズゼロにはコナーがいますから。コンタクトを取る度に再び…というかたちで。

大切な人の命を代償に世界線を移動するというのは、まんまシュタインズゲートと被りますがw