アメリカのビザ オーバーステイ/逮捕歴のある僕達夫婦が合格‼ 涙、涙の 感動・感激 | カズのヨット世界一周航海&人生日記

カズのヨット世界一周航海&人生日記

2014年3月にスタートしたヨット世界一周航海は出航前にアクシデント続出。果たして、アメリカ・フロリダを出航して日本に帰還できるのか。挫折するのか。1年掛かるのか、2年掛かるのか。

2024年2月1日 午前9時 アメリカ領事館 ビザ面接 夫婦で・・・行ってきました。

 

緊張で前日は寝られなかった。怖いし、不安やし、、 オレ情けないわ。。。(笑)

 

アメリカ大使館のビザ予約したのは去年の12月15日 アメリカ渡航VISAを正式に個人で取得しようとするには、先ずはネットから入って申請します。ネットでアメリカVISAと打てば、直ぐにそのAMERICA大使館のサイトが出てきます。

 ビザなしのESTAで入国できる人は、こんな大変な作業・手続きは要りません。ネットで申請し、30分も待てば、その場で許可されます。申請料も2,000円程です。そして、それだけで手続きは終了、アメリカに問題なく入国できます。

 

しかし、一方、正式なアメリカビザの取得を要する人は、この簡易なビザなし渡航のESTAでは行けません。

例えば、アメリカに長期留学する人や、仕事で渡米する人、長期に渉りアメリカに滞在する必要がある人、若しくは、過去に入国許可に関してトラブルがあった人、自分の過去に犯罪履歴のある人、何処の国であれ、犯罪を起こした人、入国を拒否された経験のある人…

 

僕は、その後者。悪い過去の履歴があります。

いや、本当は僕は悪くないのですが、誰かに嵌められて(笑)、或いは不運なトラブルに巻き込まれて、そのような状況に成ってしまった。

 

昨年の12月に、このアメリカビザ申請書を作るのに2週間も掛かった。何故なら、前述のとおり、僕達は普通じゃなくて、ブラックな部類の人間と言えるのだろうから・・・。僕達には過去に、悪い履歴があります。。。

 

この申請サイトの説明では、ビザ申請書類を完成させるのに2時間位もあれば、全部の質問に答えられて、最終申請が完了出来ると書かれています。しかし、実際はそんな簡単じゃない。。。特に私たちには…。

 僕達は12月初めから申請書の作成に向き合い、申請したのは12月の中旬だった。2週間も掛かった。何故なら、頭が痛い質問が多い。微妙な質問も・・・

 過去の10年間、いや、それ以上の過去の事実を、遡って書類を引っ張り出してきて、確認する必要がありました。

 

例えば、「貴方はアメリカや日本で逮捕されたことがありますか?」

普通の大方の人は 「いいえ」 だろう。

 しかし、僕は 「はい」 なんです。。。笑笑

 

 過去において、何にも問題の無い綺麗な、真っ当な人でも、全ての100問くらいある英語の質問に間違いの無い様に答えるだけでも、慎重さが必要で時間が掛かります。そして、何度も何度も間違いがないか見直します。

 

 僕達のケースは物凄く複雑です。

僕はアメリカで逮捕歴があります。これはビザが許されるには重大問題です。僕の場合は、この事実だけで、生涯、ESTAと言うビザなし渡航の得点は使えないんです。

 

アメリカに行きたければ、その都度、ビザが要るのです。ビザが切れれば、更新が居る。。。一生です。辛いですね。。。

 

この逮捕歴の事実を詳細に説明する必要があります。なぜそうなったのか?こと細かく事件の詳細を記述する必要があります。そして、その理由如何によっては、ビザは絶対許可されません。
 

 一方、妻は、9年前にカリブ海から船でアメリカに再入国した際にオーバーステイを指摘され、フロリダ州の港で捕まりました。

 逮捕に近い状態でしたが、日本領事館の助けで、逮捕は免れましたが、日本へ、ほぼ強制送還状態でした。実はこれも僕のせいでした。僕が慎重さを欠き、阿保で無知だったから、こんな不運な状況に陥った。

 

僕のブラック履歴は、アメリカ・シアトルで18年前に裁判にかけられ、刑務所に行くかどうかの瀬戸際の状況の裁判に掛けられた経験があります。

 その最終的な判決から16年も経っていますが、それでも、未だに、アメリカの空港での入国時には簡単ではありません。常に別室での尋問があります。前回(2023年夏)も2時間以上、取調室で監禁されていた。(笑)

 

 妻は2015年のオーバーステイの強制送還以降、過去8回、ずっとアメリカVISAを却下され続けている経緯があります。

 普通は、同じ面接で、連続8回も落とされたら、合格できる自信は無くなりますよね。。。笑笑

 

 だから、実際、僕達は半ば諦めていて、個人的にビザを取得するのは無理だろう…と思っていて、少々のお金が掛かっても、プロの弁護士を雇って、代理申請して貰おうと考えて、去年の11月に在日アメリカ人の移民弁護士に依頼申請しました。

 

 そしたら、どうなったと思いますか? その弁護士は3週間も僕達の書類を預かったままにして、なんの返事も呉れなかったのです。それでも、窮地の僕達は、藁をもつかむ気持ちで待ちました。

 その後、そのアメリカ人弁護士は、やっと申請内容を確認してくれたのか、一通のメールが返ってきました。

 

「私は助けることが出来ない。」「他の弁護士を当たって下さい。」

だって。。。。

 

ほんと、失望しました。泣きそうな気持で3週間も待ったのに・・・

それなら、初めから言ってくれよ! 時間も勿体ないし、不安を抱えて、すがる気持ちで待つ方の気持ちも考えてくれよ! って思った。腹が立ちます。。。

でも、仕方ない。。。

 

それほど難しい状況なのか?? 僕達は。。。??

妻の犯した、オーバーステイはそれほど重罪なのか?

 

そもそも、そのオーバーステイは、僕の判断ミスなんです。

もっと深く話せば、アメリカ人のヨット業者のせいだったんです。

 その業者に500万円もお金を先払いで払って、至急での船の修理をお願いしたのに、その業者は全く仕事をしてくれなくて、待てども待てども、月単位で時間ばかり過ぎました。90日(3ヶ月)しか滞在できないESTAで入国していた妻は日本に2回も帰りました。1回30万円の費用が掛かりましたから、2回で60万円を自腹で払いルールを守って帰国をしたのです。

 その修理業者は半年待っても、9ヶ月待っても、先払いまでして契約したヨットの修理を出来なかった。いや、しなかった。それどころか、仕事にすら来なかった。。。現れなかった。。。と言う訳です・・・ これって酷くないですか?

 

 そもそも、その業者が契約通りに仕事を速やかに終えてくれていたら、余計なアメリカで待つ月日も要らなかったし、2回の日米間の飛行機代も要らなかった。当たり前ですが、アメリカに滞在するだけでも、ホテルにレンタカー、食費やマリーナ代、等々の色々な経費が掛かるんです。約月に50万円かかります。

 

 今回の全てのトラブルの根源はアメリカ・フロリダのボート修理業者の怠慢、詐欺的な対応のせいだったのです。と僕は言いたいです。 しかし、その業者を選んだのは僕です。僕もその選択ミスがあるんでしょうか??? ホント落ち込みます。。。

 

 そのせいで、僕達は過去の9年間を棒に振った。人生を狂わされた。

冷静に考えた時、僕達のこの人生は、この出来事は何だったのか??

 神様はどうして、こんな試練を僕に、僕達に強いたのだろうか??? 考えさせられる。。。

 

 過去8年間。二人でアメリカに行けないから、僕は一人でアメリカに行き、船の修理に取り組みました。しかし、船内と言う狭くて暗い場所での複雑な作業を一人でするのは、至難の業なんだ。。。

 

2015年から2023年の今迄の9年間、コロナもありましたが、一人でアメリカに行った回数は合計13回。

 しかし、ヨットの修理は巧く進まなかった。因みに、この様な修理作業を専門業者に頼めば、100万円単位で請求されます。 

 僕にはそんなお金の余裕はありません。仮に、今現在の僕の船の修理や整備を、全部、専門業者に頼めば、1000万円は下らない見積もりになると思います。。。しかし、そんなお金はない。。。貯金も無い。仕事もしていない。。。笑笑

 

 話を戻しますが、

だから、弁護士を使ってでも、アメリカビザが取れるのなら、例え100万円払っても、勿体無くはないと、、、覚悟していたのに・・・

 

 そのアメリカ人弁護士に断られて、もう、やけくそでした。

今回、夫婦で一緒に申請して、もし駄目だったら、不法密入国もやむなしと、考えたりした。。。笑笑

 

いや、ほんとですよ。。。

 

僕達はアメリカに大事なヨットを置きっぱなしにしているし、沢山壊れているから、直さないと、出航できません。その修理をアメリカ国内で終えて、航海の準備をして、出国し、カリブ海、パナマ運河、ガラパゴス、太平洋を越えて、日本に航海して帰ってきたいのです。

 

 凄く、大きなプロジェクトなんです。僕の生涯の夢です。。。

その重要な修理作業だって、一人では厳しいのです。二人でも難しく、なかなか作業が進まないことも多いのです。一人では、モチベーションすら続きません。

 そもそも、1人では何をするにしても、面白くないし、しんどい。

話す相手も、相談相手も、笑い合える相手も居ないのは、辛すぎる。

 

人生と同じだ。

 

 で、 2月1日の面接日。緊張で余り寝られなかった。

アメリカ領事館の予約は午前9時。 

8時半に着くように電車で行った。時間帯が通勤ラッシュで満員電車。湯鬱。。。不安。。。

 

 領事館前。8時40分着。もう既に、10人以上が、大使館入り口で列を作っていた。

 その中には、弁護士事務所からのサポートを受けて、一緒に来ているような人もいた。いつもは、留学生のような若い学生が多いが、今日はそんな感じの人はあまりいない。外国人と日本人の割合は半々くらいだった。

 

 待っている間に、列は長くなり、あっという間に30人くらいの列になっていた。

 

 9時前には大使館の関係者が出て来て、内部への誘導の準備を始めた。
セキュリティーのチェックが厳しい。何度も持ち物を確認されて、規則の説明や手順の指導を受ける。

 

さて、大使館内部に入って行く時間が来た。
金属探知機の通過、携帯や携行品の確認。

 

そのあと、やっと、持ってきた書類、ビザ申請書の確認を受ける。

 

面接官が面接をスムーズにするために、書類を確認して、ファイルを並べ替えをしたり、注意書きを書き足したりしている。

 

その後、更に別の階に進んで、大使館の人が書類を再度確認。

「次は、もう一つ上の階に行って、面接を受けて下さい。その列に並んでください。」 と言う手筈でした。。。

 

 面接は、よくある役所の窓口のようなガラス張りの壁を挟んで行われる。

面接官は今日は2名。以前は3名だった。日によって変わるのだろう。

セキュリティーの理由でガラスが分厚く、話はマイクとスピーカーを通して行われる。直接の声は届かない。

 

その為、後ろのホールに並んでる大勢の申請者には、話の内容が丸聞こえです。恥ずかしいが仕方ない。

 その一人一人の面接者の個人の事情が、そのホールに響き渡るので、全部聞かれる。(笑) 後に並んでいる受験者も、私語は禁止だし、前の人の面接が気になるので、皆が、そば耳を立てて聞いています。笑笑
 

しかし、今日の人達には驚いた。。。

酷い人ばかりだ。。。笑笑

 

僕だけじゃない。。。

逮捕された人、裁判で有罪で執行猶予中の人。警察と暴力事件を起こし、拘束された人。隣人とトラブルになり、裁判中のひと。

そういった人は大概、年配者が多い。40歳以上70台くらいの人。
また、顔を見ていても、癖のありそうな人が多い。(笑)

 

僕もそうだろうね~~~笑笑

 

僕は今日は正装だ。

スーツにネクタイ姿。

他の受験者は、スーツ姿は少ない。

ほぼ普段着だ。

 僕の常識では、人と対峙する時は、相手の印象は重要だ。
きちんとした服装で、きちんとした話をすることが重要である。

まして、今日は重要な面接日です。正装です。。。(笑)

 

これは、僕の人生経験。です。

 

それが功を奏した??? (笑)

 

僕達の面接は、他の人より、更に長い時間を要した。

平均的には一人、10分から15分程度まで。

しかし、僕達は、30分間も掛かった。

 

面接は基本、全て英語。英会話が難しい人は通訳が来てくれる。

 

僕は全て英語で話した。
しかし、いい加減な受け答えは出来ないので、難しい質問や重要な質問は、聞き返した。そして、微妙な内容は通訳を要求した。肝心な質問には面接官も配慮して通訳を呼んでくれる。実は通訳はすぐ横に待機しています。

 

まず、最初の面接官の前に立った時の印象が大事と思っていた僕は、

大きな声で「Good Morning, How are you today ?」

と言った。面接官は笑顔で応じてくれた。

 

これって重要です。

 

30分後、僕の過去の逮捕の状況、オーバーステイの詳細、今回の旅行の目的、計画、日本国内の仕事の内容、家族構成、収入等々、、、多くのシビアな質問を一通り終えて、

「指紋を取ります。」って言われたときは、心が舞い上がった。

 

30分の面接は、全て僕と面接官の英語の対話。妻はほぼ会話はゼロだった。それが良かった。?? 夫婦で申請したおかげだ。

妻は英語は苦手。あまり話せないし、聞き取りが極めて出来ない。

 

僕が全て代わりに答えた。

 

指紋を取るときには、二人で目を合わせて、気持ちが宙にも浮く気分だった。笑笑

 

最期に、「Your Visa have been approved !」

って言われたときは、涙が出そうになった。

 

いつもの日本人のように、何回、お辞儀をしただろうか。。。(笑)

「Thank You , Thank you ‼」
面接官は「Have a safe trip 」
って言ってくれて、笑ってくれた。嬉しかった。。。

 

それは面接中の話で、フロリダにヨットがあって、二人で修理して、2年間掛けて航海して、日本に帰りたいんだ。それが僕の長年の夢だったんだ」 って説明していたからだ。。。

 

10時半。アメリカ大使館から出て来て、大通りの歩道で、僕達は自然にハグをした。妻の顔は涙でいっぱいだった。

 

この過去の9年間の苦痛や、不安が、一気に脳裏に蘇ってきて、そして過去の霞のようになって消えて言った瞬間だった。

しんどい、辛かった時間、面接。一回2万円以上払って受けたVISA申請 8回。9年間。。。

行きたくても、アメリカ本土も、ハワイも行けなかった。

 

それが、今、この瞬間に消えた。晴れた。

 

嬉しい。嬉しい。これほど嬉しいことは、ここ最近なかった。
過去の10年間では一番嬉しいかも知れない。

 

国家試験に受かったり、苦労の末、壊れたエンジンが1年振りに直って小躍りした喜んだ時もあったが、それらを超えて、今日が一番嬉しかった。笑笑

 

ありがとうございました。今日の面接官さん。

神様、仏様。

 

去年暮れの出雲大社への参拝。

1月の最初の高野山への参拝。。。

 

それらが効いたのか??? 笑笑

 

何でもいいけど、嬉しかった。

 

あ、一つ付け加えます。

 

1月の初旬に、遊び半分でスマホの無料占いって書いてあったので、受けてみた。

 

1月初旬にも関わらず、2月1日に、重要な面接か、誰かとの約束は無いですか? って聞かれたことがあったんです。誰も知るはずも無いのに・・・

 

ビックリした。2月1日は アメリカ大使館でビザの面接予約であった。

勿論、有料占いに進みたくない僕は、何も言わなかったが。。。

 

僕の人生の最大の幸運期に入っていると言われた。これから先の人生はバラ色に輝いていると言われた。

嬉しかった。ホントかウソか、有料占いに誘い込むための営業トークであるのだろうけど・・・

 

僕の人生は、右肩上がりに上がっていくらしい。。。笑笑

 

それにも、感謝したい。

 

全ての人や全ての事に、この大自然や地球や宇宙にも、感謝したい。そう思います。

 

本当にありがとうございました。

 

お蔭で、アメリカVISAを夫婦で取れました。合格しました。

 

これから先の人生が楽しみです。

 

大きな航海も、これから始める商売も、そして残りの40年の人生も。

 

全て巧く、いい方向に進みそうな気がします。

 

感謝! 感謝! ラッキー! 嬉しい!感激!

 

です。

 

早速、4月以降に夫婦二人で正々堂々とアメリカに渡りたいと思います。本当に嬉しいです。

 

詰まらない話に付き合ってくれて、ありがとうございました。

 

かず