これからも共に | 磯部和彦ブログ 「夢があるから強くなれる」
「自分がなんとなく過ごした今日は、昨日死んだ人がどうしても生きたかった明日なんだ。」

この言葉がこんなに響く日がくるとは思わなかった。

11月27日木曜日。

サッカーが大好きな12歳の少年が亡くなりました。

サッカーが大好きで、お父さん、お母さんが大好きでたくさんの人を笑顔にしてくれた少年でした。

本当に残念です。

この少年との出会いは、帰国してから手伝っているクラブチームの選手でした。

誰よりも練習していて、プロになりたい!

強い思いを感じていました。

そんな彼がいなくなるなんて。

本当に悔しい。

なんでこれからの12歳の少年が。

そんな気持ちでした。


脳に膿がたまり危篤状態になり、2週間懸命に生きようと闘い続けてくれた彼に感謝したい。


彼のお父さんと話しをしたときに、

「家で、磯部さんのことをよく話すんですよ。目標にしているみたいで。応援しています。」

今まで自分のためにサッカーをしてきた。

サッカーをやっていて、人に目標にされたり、応援されたり。

こんなに嬉しいことはない。

サッカーをやってきて良かったなと思うことができました。


昨日告別式で、チームメイトたちが最後に円陣を組んで送り出した。

心から感動した。


中学生たちは、大切なチームメイトを失うということは、相当なショックだと思う。

中学生たちだけではない。スタッフ、保護者、そして一番は彼のご両親、遺族。

ご両親は最後まで本当に素晴らしい対応をしてくれました。

こんな僕にまで、お辛いなかいろんなことを話してくれた。

そんな素晴らしい両親のために、彼のために、


今自分にできること。


今回のことを胸に刻んで前に進み続けること。

彼が成し遂げたかった思い、ご両親の思いを背負って闘い続けること。

彼が残してくれたこと。

生きていることが当たり前じゃない。

1日1日無駄に生きるな。


あなたがなんとなく過ごした今日は、昨日死んだ人がどうしても生きたかった明日なんだ。


この言葉を絶対に忘れてはいけない。


生きているということは、希望なんだ。

どんなに辛い人生でも、生きているということは希望なんだ。

希望が有る限り、人生は終わらない。

絶対に終わらせてはいけないんだ。

夢もある。希望もある12歳が生きたかった人生。

夢を叶えたかった人生。

我々はその思いを絶対に無駄にしてはいけない。

正直かなり精神的にも辛い。

けれど、必死に前を向いて生きていくことが、彼を喜ばせてあげれるのではないかと思う。


最後にサイン入りキーパーグローブにメッセージを書いた。


「これからも共に」


今はゆっくり休んでほしい。


そして天国から力を貸してほしい。


壮の思い、夢を背負って闘い続ける。


いい報告ができるように。

壮、本当にありがとう。

その魂、たくさんの笑顔、

たくさんの人に幸せをあたえてくれたこと。

絶対に忘れない。

もう一度最後に。

「これからも共に」

ご冥福をお祈りします。