日本人Jリーガーの選手数と身長からわかること
第四回:生まれた月別の選手数(2)
第三回の続き
調査対象は現役日本人(日本国籍)Jリーガー
データソースはJ. League Data Site
https://data.j-league.or.jp/SFIX03/
データ取得日は2020年7月18日
留意点としては、スタメン出場、レギュラー、得点数、出場時間などがwebから一覧で取得できず、考慮できていないこと。
日本人Jリーガーの人数=標本数=1599(人)
ポジション表記
GK=ゴールキーパー登録選手
DF=ディフェンダー登録選手
MF=ミッドフィルダー登録選手
FW=フォワード登録選手
4. 生まれた月別の170cm未満の選手数
早熟晩熟の考察に役立つかもしれないので、170cm未満の選手数とその傾向を把握しておきたい。
そのデータをグラフにしてみても、170cmの身長制限を入れない場合との比較が難しい。
では、全体の選手数に対する、各月の170cm未満の選手数を比率で出すと少し特徴がみえてくる。全月のトータルでは12.4パーセントとなり、それを基準値とすると1月~3月が平均して高い。
四半期(季節)でまとめてみるとより分かりやすくなる。1月~3月が全月トータルよりもっとも高く、次いで10月~12月が高い。
これはこの季節に170cm未満の選手数の絶対数が多いのではなく、相対的に多いことを意味している。
つまり、秋冬生まれのJリーガーには、それ以外の季節と比較して、小柄な選手が含まれる割合が高いということになる。

ここからは、仮説を含む考察になる。
身体的早熟の選手が生まれる割合は各月で平等だとしても、学年の開始が4月であるため、当然4月~6月生まれの身体的早熟の選手がもっとも体格に恵まれる。
上半期(4月~9月)生まれで、フィジカルを特長とする選手がジュニア年代に活躍し、出場機会に恵まれ、自分の体格を活かすプレイを学び、フィジカルを武器とする170cm以上の選手になったという考え方はどうだろうか?
もちろんフィジカルだけでは生き残れないため、他の要素も平均以上に身に付けているだろう。
また、上半期生まれの小柄な選手は、下半期(10月~3月)生まれの選手よりも体格に恵まれるため、小柄な選手としての特長を磨ききる機会が下半期生まれの選手よりも少なくなることもありそうだ。
一方、下半期(10月~3月)生まれの選手は、体格で上半期生まれに劣るため、生き残り競争として、プレイの成熟度を上げなければならないのではないか。このケースを精神的な早熟と呼んでみる。小柄でスピードとテクニックと判断力が高い選手が下半期に多く排出され、そのまま特長を活かして育ったという考え方である。
この考え方があらゆる選手に当てはまるのではなく、データを読み解くとそのような割合の選手が多くなる可能性を語ったまでである。
次は、生まれた月別・ポジション別の選手数にフォーカスしていく。

