みなさんこんばんは菊澤多門です。


靖国神社へ行ったことがある方なら
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その隣の遊就館(ゆうしゅうかん)にも
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入られたことがあるのではないでしょうか。

右側に坂本龍馬(さかもとりょうま)
ゆかりの展示物があり、

左側には橋本左内(はしもとさない)
ゆかりの展示物があるのです。

「坂本龍馬はわかるけど、
橋本左内って?よくわからないなぁ」

そんなご意見もあることでしょう。

今日はそんなお話を聞いてください。
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橋本左内 像


横須賀にペリーの黒船(軍艦)が

たったの4隻やってきて

大砲を撃ちました。

軍艦を初めて見た日本人は

それはそれは怯えたのだそうです。


対応の仕方を間違えてしまうと

好き放題に大砲を撃たれて

日本は滅んでしまう。


どうすればいいか?

外人と戦って追い出すべきだとか、

要求に応じた方がいいとか、

様々な意見が出てきます。


ペリーの要求通りに開国すれば

日本の経済は流出して貧乏になり

國が乗っ取られてしまうという、

深刻な心配がなされていたのです。


かといって鎖国をつらぬけば

武力で日本がつぶされてしまう。


ちなみに当時の孝明天皇も

外人を受け入れることに

とても御心配なされたそうです。


いったいどうすれば良いのか?


だけど結果からみると日本はおそらく

最善の選択をすることになりました。


開国して、
外国の文化や技術を急激に学んで

軍事的に力をつけつつ、

貿易でも稼ぎ、
外国に経済が流出して貧乏になるどころか

逆に経済力をつけて

交渉をしたのです。

これは当時、とても画期的な手段で

そんな事が可能だと思っていた人は

ほとんどいなかったようです。


そして日本は急発展してゆきました。


日本人は優秀な民族です。

種子島に初めて鉄砲が入ってきた時も

日本人は三丁ほどの鉄砲を分解して、

構造をきちんと把握し、

大阪や滋賀で大量に作ったそうですが

この頃、鉄砲の保有数は

日本が世界一だったようです。


そんな日本人ですから、

もちろん黒船を受け入れてからは

その後、世界最強と呼ばれた

戦艦武蔵や戦艦大和などを

作ることができるほどに

技術を高めていきます。


そしてその最善の選択をして日本を守った

明治維新、最大の功労者は

西郷隆盛だと伝えられています。
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皇居が火事になった時、

明治天皇は火の中に

入って行こうとされたそうです。


御付きの方が止めようとしたところ

明治天皇は大切なものを取りに行くと

おっしゃられたのだそうです。


それなら私が参りますということで

御付きの方が火の中へ入ろうとするものの

火の手が強くて、ちゅうちょすると、


明治天皇は再び火の中へ入ろうとなされた

と伝えられています。


それほど大切なものは何だったのか?


西郷隆盛からの贈り物だったのです。


明治天皇から、

それほどまでに思われた西郷隆盛が

どれほどの大人物だったのかは

おそらく私などが精一杯の想像をしても

その想像がつかないことでしょう。


悲運のせいか西郷隆盛は

その後、自分が作った政府軍を敵として

戦う羽目になってしまい自刃しますが

この時、肌身離さず持っていたものは
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橋本左内からもらった手紙だったそうです。


何故なら西郷隆盛は

歳下では橋本左内を唯一尊敬したそうで、

明治維新で西郷隆盛が

最善の選択をすることが出来たのは

それこそが橋本左内の
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影響だったのだそうです。

橋本左内は15歳という若さで

「啓発録 けいはつろく」という

核心的な書物を書き上げましたが、

これは学力が高いことで有名な

今の福井県民の教育にも

役立てられているようですし、


さらには英語とドイツ語を

短期間に独学で身につけるなど

並はずれた能力を発揮したり


夜中になると起き出して

恵まれない人々を救う為

医者として治療した

という話も伝えられています。


その橋本左内も26歳という若さで

井伊直弼(いいなおすけ)によって
殺されてしまいました。


私たちは当然のように生まれて、

気が付けば日本の

この時代を受け継いだわけですが、

ペリーが黒船で来た時と同じように

またもや日本は

北朝鮮や中華人民共和国に

武力で脅される

という危機に直面しています。


こんな時代だからこそ

私たち一人一人の心に

橋本左内を敬い学ぶ気持ちがあれば

日本はどれほど素晴らしい

国になることでしょう。

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橋本左内が獄中で残した遺品
橋本左内についての過去記事はこちら