源氏物語最終話の舞台、横川
(どの写真もクリックすると拡大します)
源氏物語54帖の最後の第53帖と第54帖では
比叡山の横川の僧都というお坊さんが活躍します。
[第53帖 手習]
では、
偶然通りかかった宇治の道で自殺未遂を起こした浮舟を発見&介抱し、
加持祈祷により浮舟の体に入り込んだモノノケを退散させます。
また、[第54帖 夢の浮橋]
では、
浮舟の所在を知るために京の街から横川を訪ねてきた薫と
静かに話し合いをします。
この横川の僧都のモデルは、天台宗のスターだった
恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)といわれています。
今日は、この源信が修行をしたことで有名な、
西塔エリアと東塔エリアとならぶ比叡山三大エリアの一つである
横川(よかわ)エリアをの見所を紹介したいと思います。
こちらは横川エリアの中心となるお堂である横川中堂です。
天台宗の超スーパースターの慈覚大師円仁が創建しました。
そして、源信が念仏修行を行うためこもったとされる場所が
こちらの恵心院(恵心堂)です。
この恵心院は念仏発祥の地とされています。
そして、念仏を中心とする浄土宗・浄土真宗の基礎が作られたようです。
なお、横川エリアには、
源氏物語関係の場所以外にもいくつか有名な場所があります。
こちらの元三大師堂(がんさんだいしどう)は、天台宗のスーパースターで
元三大師と呼ばれる良源(りょうげん)のお堂です。
良源はおみくじの創始者といわれていて、
この元三大師堂はおみくじ発祥の地と呼ばれています。
なお、横川エリア以外に、源氏物語と関わり合いがある場所として
西塔エリアの法華堂を挙げることができます。
この法華堂は、苔がきれいな常行堂[→記事]
のすぐ横にあるお堂です。
夕顔の四十九日の法要を行った場所とされています。
以上、3夜連続で比叡山の3エリアを駆け足で紹介してきました。
比叡山、すいててとってもよかったですよ!
♪今日聴いた一枚♪
昨日紹介したジェネシスの全米No.1ヒット「インビジブルタッチ」を
引きずりおろして全米No.1となった曲といえば・・・
ジェネシスのメンバー、ピーター・ガブリエルの「スレッジハンマー」です。
きっと、メンバーと顔を合わせたくなかったでしょうね(笑)。