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マンハッタン・トランスファーは音楽の玉手箱です。ジャズ・ヴォーカリーズで注目されましたが、ジャズの各種スタイルは勿論のこと、各時代のポピュラーミュージックからシャンソンやラテン等の地域ミュージックまで、時空間を変幻自在に一糸乱れぬ洗練された歌唱でカヴァーする最高のエンターテイナーです。
この記事では、スウィングを中心に各時代の気の利いたポピュラーソングをカヴァーしたデビューアルバム"The Manhattan Transfer"を紹介しちゃいます!
※各曲ともライヴ映像の左上の曲タイトルをクリックするとオリジナルレコーディングにリンクします。また、ライヴ映像左下のアーティスト名をクリックするとカヴァー先のオリジナルレコーディングにリンクします。
[Tuxedo Junction]
1940年代 Swing:Glenn Miller
言わずと知れた永遠のGlenn Millerサウンドをヴォーカリーズした作品です。なんともオシャレな「Boop bop Boop bop」と囁くスキャット、終盤の迫力あるトランペットのユニゾンのヴォーカル表現がたまりません!
[Sweet Talking Guy]
1960年代 Pops:The Chiffons
この時代に特有のちょっぴり陰がある美しいサウンドです。
[Operator]
1950年代 Gospel:Sister Wynona Carr
神にロング・ディスタンス・コールをかけようとする突飛なゴスペルです(笑)
[Candy]
1940年代 Swing:Johnny Mercer, Jo Stafford & The Pied Pipers
男性歌手・女性歌手・コーラスによる構成は、当時の典型的フォーマットであり、甘~いビッグバンド音楽を再現したものです。
[Gloria]
1950年代 Doo Wop:The Cadillacs
リーゼント系(笑)のいわゆるオールディーズサウンドを再現したものです。
[Clap Your Hands]
1970年代 Soul
まるでソウルトレインで流れていたようなオリジナル曲です。
[That Cat Is High]
1930年代 Swing:The Ink Spots
ユーモラスな歌詞の曲を軽妙に楽しく歌っています。彼らがエンターテイナーである真骨頂を発揮している曲です。
[You Can Depend on Me]
1940年代 Swing:Earl Hines
このジャジーな曲では、優れたヴォーカリーズの実力の片鱗を見せてくれました。
[Blue Champagne]
1940年代 Swing:Jimmy Dorsey
[Java Jive]
1940年代 Jive:The Ink Spots
時代はさらに遡り1920年代の『華麗なるギャツビー』の世界を観ているようです。
[Occapella]
1960年代 R&B:Lee Dorsey
ライヴ映像がないのが本当に残念ですが、めちゃくちゃブラックなノリです。
[Heart's Desire]
1950年代 Doo Wop:Avalons
こちらもタイムマシーンに乗ったようなオールディーズです。
このアルバムをきっかけにマンハッタン・トランスファーはさらに様々なジャンルに挑戦していきます。続きはまた順次書きたいと思います。