とある会社の労使協 | 自分らしく生きるには「水」になれ!

自分らしく生きるには「水」になれ!

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なんだかなぁ……、とてもやるせない気持ちになった。

 

 

経営側は頑張った人が報われるように、成果主義をさらに推し進め、均等配分ではなく、成果を出した人に重点配分されるようにしたいと言っている。

 

 

一見、正しいように聞こえる。

 

 

では、その判断は誰がするのか?

 

 

頑張ったかどうかは誰が判断するのか?

 

 

誰かの成果は、本当にその人だけの成果と言い切れるのか?

 

 

結果的に経営側に都合の良い人間が評価され、そうでない人間は評価されないということが起こりうる。

 

 

ますます社内格差が広がるのは間違いない。こうやって平等意識が崩れ、組織は瓦解していく。

 

 

昨今、社会を騒がしている政府の統計不正問題と重なる。結局、人が人を判断するとこういうことが起こる。

 

 

人によっては評価されたいがために不正すら働く。上に便宜を図り、忖度する。

 

 

これは人間の弱さでもあるが、性でもある。であれば、それを補う工夫がいる。

 

 

そもそも人間性を否定しなければ成立しない組織なのであれば、もはや時代と合わなくなっているということだ。

 

 

つまり、「オワコン」ということ。

 

 

今やるべきは前世紀的な施策を講じるのではなく、ダイバシティ(多様性)を容認した、今の時代に合った柔軟な組織や働き方を推し進めるべきだ。

 

 

従来のように同じ基準を強要するのではなく、個を活かし、働く時間も場所も、その人のライフスタイルに合ったものにする。

 

 

例えば、午前中だけ働く、週3日だけ働くなど、賃金も一律ではなく、それぞれに見合うものにする。当然、働きたい人は働けばいい。

 

 

例えば北欧諸国では、1日6時間労働、週休3日を採用する会社も出てきている。つまり、その方が時代に合っているし、効率も上がるという。

 

 

すでに人口が増え続けるということを前提とした社会システムは成り立たない。無理にカンフル剤を打ち続けていけば、やがて社会は疲弊し、強烈な副作用に見舞われる。

 

 

今前提とすべきデモグラフィは人口減少であり、そこに焦点を合わせた施策が必要だ。つまり、偽りの経済成長ではなく、個人の幸せや満足度に焦点を当てるべきだ。

 

 

GNPからGHP(国民総幸福量)へ。

 

 

今のままでは、ブラック企業に代表されるように、結局、若者などの社会的弱者にしわ寄せが行く。

 

 

極端な例では、戦争に行くのはいつの時代も「若者」だ。次の時代を作っていかなければならない「若者」だ。

 

 

本当に国の将来を考えるならば、戦争に行くのは子育てを終えた世代が行くべきだ。もちろん、子供を戦争に行かすくらいなら喜んで召集に応じる。

 

 

アリですら若年のアリは主に内勤で、危険な外回りは高齢なアリが受け持つと言う。

 

 

まあ、高齢者どうしの戦争なら、少しは穏やかなものになるのではないだろうか。

 

 

欲望ばかりが肥大化した我々には、真の正しさが見えていない。

 

 

学ぶべきは、足元のアリだ。