自分も含め、「人はなかなか変われないもの」のようです。
もし今、あなたがなんらかの問題を抱えているなら、それはそれまでの生き方に原因が潜んでいることが多いです。例えば、それまでの生活習慣、考え方、価値観などです。
多くの問題は結果として現れたものです。必ず何らかの原因があります。
新約聖書に「蒔いた種は自分で刈り取らねばならない」と書いてある通りです。仏教では、因果応報、自因自果とも言います。
でも、人はなかなか変われません。以前のブログでも書きましたが、心理的な慣性の法則や、心のホメオスタシス(恒常性)、心のブレーキなどが関わっています。
問題なのは自分では自覚できないことです。自覚できないので対処のしようがありません。
また、自覚できたとしても、勢いがついているため、方向転換には大きなエネルギーが必要です。
「悪い習慣ほど変えるのは難しい」と言われるのもそのためです。そもそも「習慣化」した時点で難しいのです。だから、理屈上は「習慣化」する前にやめるのが一番簡単なんですが……
よく、「良い習慣に変えればいい」と簡単に言う人がいますが、そう言っている本人が出来るのかどうか疑問です。そのくらい人は変われないものです。
でも、劇的に変わった人がいるのも事実です。それには、かなり強烈な出来事、例えば、生死に関わるとか、大切な人を失うとか、そのくらい人生上のインパクトがあったときに起こるようです。
「変わりたいけど変われない」というのが人なのかもしれません。一方で、変わる必要があるのかという議論もあります。よく「あなたのままでいい」という教えです。
僕はこう考えます。あまり深刻なもの以外は変える必要はありません。例えば、性格や体型などです。それはあなたの個性です。個性は積極的に受け入れるべきです。
ただ、あなたを壊しかねない習慣はなんとしても変えてほしい。