こんな人が近くにいたらどうですか? 僕は正直、息がつまります。
よく、正しすぎる人がぼろくそに言っている人の方が人間関係のトラブルもなく平穏に暮らしていて、当の本人の人間関係はぼろぼろという状況を目にします。
当たり前ですが、ちょっとしたことで正しさや正当性をちらつかされては息がつまります。
人間、少し間が抜けているくらいが安心できますし、一緒にいて気が楽です。逆に、完ぺきすぎると「魔が差す」とも言います。意味は違いますが、「能ある鷹は爪を隠す」も当てはまる気がします。
もっと言うと、正義も行き過ぎれば「悪」となります。
そういう人は自分の正しさを主張したいために、周りを攻撃しだします。もうこうなると悪以外の何者でもありません。
自分の正しさを主張する人の周りは争いが絶えません。それもそのはず、正しさなんて時代や国、地域、民族、人によって様々ですから、主張すれば争いを生みます。
「私はこう思う」と意見するのは問題ありません。表現の自由、憲法で定められた権利です。争いは生みません。しかし、「自分だけが正しい」という態度は反感を買います。
インディアンのことわざに「答えは7つある」というのがあります。つまり、正解は一つではなく、みんなの意見も正しいかもしれないということです。
寛容の精神
これこそが円滑な人間関係に必要です。自分も完ぺきじゃないし、それはみんなも同じ。であれば、ちょっとしたことで目くじら立てずに、おおらかに生きればいいんです。
そういう人のところに人は集まります。人が求めているのは「正しさ」ではなく、「安らぎ」です。