元気なお年寄りは肉を食べている人が多いと聞きます。
肉を食べているから健康? いえ、健康だから肉を食べられるのです。つまり肉を食べられるぐらいに胃腸が丈夫ということです。
基本的に胃腸が丈夫なら何を食べてもいいのです。もちろん、体に悪いものでなければですが……
免疫の定義は「自己と非自己を識別」すること。
胃腸は免疫の最前線です。自分以外の異物(栄養)と接触し続け、必要なものは取り込み、不必要なものは取り込まないようにします。
もっと言うと、自分以外の異物を取り込むなら、栄養になるまで細かく分解しなければいけません。それが「消化」です。それが出来ないなら取り込まないようにブロックしなければなりません。
消化が十分に出来ないと、あなた以外の異物(主にタンパク質)が直接あなたの血中に入り込みます。そうなると、体内の免疫細胞はその異物を攻撃します。
これがアレルギー反応です。つまり、アレルギーのある人は自分以外の異物が血中に入っている状態と言えます。免疫的にはさぞかし不愉快なことでしょう。
もうお分かりですね。アレルギー体質の人は胃腸に原因があることが多いのです。
例えば、リーキーガット・シンドローム。これは腸に穴が開いているので、自分以外の異物がそのまま血中に入りやすくなっています。
また、発生学的には胃腸と皮膚は同じです。ある意味つながっているので、胃腸が荒れると肌も荒れます。
対策ははっきり言って簡単です。ある意味、生活習慣病ですから、生活習慣を改善すれば必ず良くなります。
あとはあなたが胃腸にいいと思えることを全部やって下さい。やることは極めてシンプルです。まず、生活習慣を整え、いい食事を摂ること。
そして、「家宝は寝て待て」。よく寝ることです(笑)。