肺がんと共に生きる -3ページ目

不思議なこと

昨日、いつものようにボーっとしてると
お線香の匂いがしました。
ハッとして、線香立てを見ましたが
お線香はありませんでした。
私がボーっとしてる間に母があげてくれたのか。
そう思い、母に聞いてみましたが
あげてないとのこと。
旦那さん、お線香欲しかったのかな?
慌ててお線香をあげました。

そして、今朝。
母が『お姉ちゃん、5時頃お線香あげた?』
と聞いてきました。
私は寝てたので、あげてないけど、どうして?
すると、母は5時頃にお線香の匂いで目が覚めたそうです。

二人で不思議な体験をしました。



自宅に設置した祭壇です。
今は撤去されて小さな祭壇ですが
お花はいっぱいです。
今でも、お花が送られてきます。
部屋に収まり切らず、玄関までお花でいっぱいです。

お花の香りと線香を間違えたかな?
いや、あれは絶対にお線香の香りだった。。

昨日の朝刊に旦那の死亡記事が葬儀終了であがりました。
そのせいか、新聞で旦那の事を知った方から電話が来ます。
旦那のことは、やっぱり涙なしでは話せません。
一人で居ると胸が苦しいです。

でも、ツラい思いをしてるのは私だけじゃない。



ワンコ🐶もストレスでまた毛がなくなりました。。
自分の事ばっかりで、かまってなかった。。
飼い主失格だな。
病院に連れて行きました。
ワンコを見た先生は何かあった?
うちのワンコ、メンタル弱くて嫌な事があるとこうなります。
よく知ってる先生は、何かあったと思ったんでしょうね。
旦那の事を話すと、そうかそうか頑張ったね。
そう言って頂き、また涙。
メンタル弱いのは私に似たのかな?
薬を貰って帰ってきました。
早く治してあげないと。。

10月27日

朝6時頃に目覚めて居間に行くと、もっと早起きしてた父が線香とローソクの番をしてました。
夜中に見ててくれた人達は雑魚寝状態でした。
のんびり寝てたのは私だけ。。
どんだけだよ。
優しい人たちばかりなので、文句も言われず
ちゃんと寝れた?と、人一倍寝てた私を気遣ってくれました。
ホント、優しい。
葬儀社から届いた朝ごはんを食べて、
忘れてた事がありました。
お別れの言葉を書いて下さいと言われて渡されてた布。
棺の上に掛けて一緒に火葬するって言われてた布。
何も書いてない!大慌てで皆で書き込みました。
私は『幸せにしてくれてありがとう。また、一緒になろうね』と書きました。
皆で思いを書いて布をいっぱいにしました。

告別式の時間がきて、親友2人も来てくれて
お坊さんが来て
告別式が始まりました。
最期のお別れの時が来ました。
棺の中をお花でいっぱいにして、皆で声をかけて。。顔を見れるのは最期です。と言われました。
私に顔の所の蓋を閉めるように言われました。
私は出来ないよ!私には出来ない。
なんで、こんな酷いことを私にさせるんだろうと思いました。
結局、私には出来なくて。
父が閉じたそうです。

ベランダから棺を出して霊柩車に運ばれました。
喪主さんはこちらへ。と助手席に乗せられました。
霊柩車には二人乗れるということで、母に一緒に乗って貰うことにしました。
火葬場に出発する直前に母が『お姉ちゃん、こっちに乗りな。⚪⚪君の近くの方がいいでしょ』
後ろを見ると、母さんの座ってる隣に旦那の棺がありました。
それを聞いてた運転手の葬儀社の人が
『気が利かなくてすみません。席代わってもいいので、奥様後ろに乗ってください』
言葉終わらないうちに私と母は席を交換しました。
乗り込んですぐに旦那の棺の顔の蓋を開けて
火葬場に着くまで眺めていました。

予約制の火葬場だったので、到着してからすぐに炉にいれられました。
悲しかった。。もう旦那の姿が見れなくなると思うと心底悲しかった。

そうして、旦那さんの肉体はなくなって
骨になりました。

一緒に入りたかった。旦那と一緒に私も骨になりたかった。
叶わぬ願いです。
なので、旦那に早く迎えにきてね。
そう、願わずにはいられませんでした。



10月26日

朝10時に納棺師さんが来ました。
女性でした。しかも、北川景子さんにそっくりの美人さん。
着物着せてもらって、髪もセットしてもらって。
私も何かしたくて
眉毛のカットさせてもらいました。
最後に顔に塗るクリームもやらせて頂きました。
旅の支度を綺麗なお姉さんにしてもらって
旦那さんも喜んでくれたと思います。
この時居たのは女性ばかり。
最後はハーレム状態だったね。
女だけで棺に納めました。

その後、祭壇が作られ
お坊さんが来て、お通夜が始まりました。
とんぼ返りになった弟家族たちも間に合いました。
お通夜は本当に身内だけと私の親友2人でしたが
寂しい感じは一つもなかったです。
ワンコ🐶も一緒に居られたので
自宅葬にして本当に良かったと思いました。
通夜が終った頃には、弔問客もひっきりなしに来て下さいました。
連絡もしてないのに、有り難かったです。
ローソクと線香の番を皆に任せて、私は久しぶりにゆっくり寝かせて貰いました。
こんな時でも寝れるんだ。
私は人でなしなのかと思いました。