10月27日 | 肺がんと共に生きる

10月27日

朝6時頃に目覚めて居間に行くと、もっと早起きしてた父が線香とローソクの番をしてました。
夜中に見ててくれた人達は雑魚寝状態でした。
のんびり寝てたのは私だけ。。
どんだけだよ。
優しい人たちばかりなので、文句も言われず
ちゃんと寝れた?と、人一倍寝てた私を気遣ってくれました。
ホント、優しい。
葬儀社から届いた朝ごはんを食べて、
忘れてた事がありました。
お別れの言葉を書いて下さいと言われて渡されてた布。
棺の上に掛けて一緒に火葬するって言われてた布。
何も書いてない!大慌てで皆で書き込みました。
私は『幸せにしてくれてありがとう。また、一緒になろうね』と書きました。
皆で思いを書いて布をいっぱいにしました。

告別式の時間がきて、親友2人も来てくれて
お坊さんが来て
告別式が始まりました。
最期のお別れの時が来ました。
棺の中をお花でいっぱいにして、皆で声をかけて。。顔を見れるのは最期です。と言われました。
私に顔の所の蓋を閉めるように言われました。
私は出来ないよ!私には出来ない。
なんで、こんな酷いことを私にさせるんだろうと思いました。
結局、私には出来なくて。
父が閉じたそうです。

ベランダから棺を出して霊柩車に運ばれました。
喪主さんはこちらへ。と助手席に乗せられました。
霊柩車には二人乗れるということで、母に一緒に乗って貰うことにしました。
火葬場に出発する直前に母が『お姉ちゃん、こっちに乗りな。⚪⚪君の近くの方がいいでしょ』
後ろを見ると、母さんの座ってる隣に旦那の棺がありました。
それを聞いてた運転手の葬儀社の人が
『気が利かなくてすみません。席代わってもいいので、奥様後ろに乗ってください』
言葉終わらないうちに私と母は席を交換しました。
乗り込んですぐに旦那の棺の顔の蓋を開けて
火葬場に着くまで眺めていました。

予約制の火葬場だったので、到着してからすぐに炉にいれられました。
悲しかった。。もう旦那の姿が見れなくなると思うと心底悲しかった。

そうして、旦那さんの肉体はなくなって
骨になりました。

一緒に入りたかった。旦那と一緒に私も骨になりたかった。
叶わぬ願いです。
なので、旦那に早く迎えにきてね。
そう、願わずにはいられませんでした。