この映画を観て以後眠れぬ夜が

つづく。ときはもどり季節は初

夏、夢を見ることが多くなった。

 

生きて、あながえ。

そのゼロがマイナスになる。

戦後、すべてを失った日本。

 

 

 

特攻隊として命を絶てずに無人

島に上陸。この無人島は戦闘機

の修理担当者らがいた。

ある日、島に突然ゴジラが現れ

た。そのとき、ゴジラの口の中

に爆撃機で発射を命じられるが、

恐怖でできず、島の隊員は全員

亡くなった。

日本に戻る船で、島の隊長に手

渡されたものがある。

なくなった隊員、それぞれの

家族の写真であった。

 

 

日本にもどってきた男。

東京の街は廃墟になっていた。

空襲で、父、母は全員焼け死ん

で、自分独りだけになる。

向かいのおばさんにどうして生

きてかえってきたのかと責めら

れる。

 

 

 

戦後の闇の中で救った幼子。

見も知らぬ女性と男とが、一緒

にこの子ども育てる。

彼女は、仕事に勤めることにな

り、この間に向かいの叔母さん

が幼子の面倒をみてくれること

になる。

 

 

彼は、これまで、夢の中で夢を

見ているのかと思う。

心に傷を負い、幼子を一緒に育

て、横に伏せ、寝ていた。

 

 

突然、目を覚ます。

自分は生きているのか、今ここ

にいるが夢なのか、現実なのか

と絶叫する。過去の戦地でのこ

とがよみがえって来る。

俺は何だ、彼女の膝にうずくま

り、泣きしゃくり、彼女は「生

きていますよ」と背中を撫でる。

 

ある日、あのゴジラがふたたび

東京湾に現れ、上陸した。

 

 

 

彼女は仕事にでかけていたとき、

ゴジラと遭遇してしまう。

彼は捜しにゆく。

 

 

逢った二人にゴジラが迫って来る。

助けにきた彼をビルの谷間に押し

のけた彼女が、一瞬、ゴジラの突

風で、飛んで飛んでいってしまっ

た。

 

 

 

東京は空襲で廃墟となりゼロと

なり、マイナス1になった。

このときアメリカとソ連との関

係で、日本政府主導で動けなく

なり、ゴジラを撲滅作戦本部が

民間によって設けられた。

もと軍事経験者などを募り、作

戦計画が説明される。

 

 

そのゴジラだが、恐竜でもない、

ゴリラでもない仮にゴジラと呼

ぼう、と始まる。

 

 

再度、廃墟になった東京。

命を絶ち、親しい仲間とで彼女

の葬儀をもった。

失意の彼は後の世の者のために

抗う(あながう)ことを決意

た。

島の隊員の修理工を探し出し、

向かいのおばさんに預金通帳を

預け戦闘機でむかう。

戦闘機はゴジラが開けた口に

突撃し、ウオーウオーと叫び、

崩れてゆく。

 

 

作戦を遂行した駆逐艦の隊員は、

彼に敬意を表し、全員がぬいだ帽

子を胸にあてた。

一通の電報がおばさんのもとに…。

 

 

 

映画っていいですね。

ゴジラを通して人間のドラマが

描かれていた。

 

映画「ゴジラ-1.0」

2023.11月公開

TOHOスタジオ・BOBT制作。

「シン・ゴジラ」以来7年ぶり、ゴジ

ラシリーズでは、37作目で、生誕70

周年記念作品。

 

監督・脚本 山崎貴

登場人物

敷島浩一:神木隆之介

大石典子:浜辺美波

幼子(孤児)

(機雷除去用の特設掃海廷)

秋津清治(長):佐々木蔵之介

水島四郎(青年):

野田健司(学者):吉岡秀隆

(海軍航空隊整備部)

橘宗作:青木崇高

(隣人の女性)

太田澄子:安藤サクラ

(駆逐艦元艦長)

堀田辰雄:

 

映画「ゴジラ-1.0」は、第96回ア

カデミー賞でアジア映画史上初の

視覚効果賞を受賞する。

制作費が約15億から22億円で、歴

代受賞作と比較し、低予算であるこ

とが、アメリカの映画関係者を驚か

せた。

 

 

 

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