京都市内に長年住んでいますが、市内中心部だと雪が降ること自体が珍しいです。
たまに積もることはありますが、そんな中に史跡を巡ることは基本的にありませんでした。
ここの所の寒波で市内も珍しく雪が降っているので、ひょっとしたらと思い、慈照寺・銀閣まで行ってきました。
雪は結構ちらついてはいたのですが、積もってはいません。
その中でも結構人は戻ってきていた印象でした。
おそらく、鞍馬や大原などもっと北に行けば積もっていただろうとは思います。
例年にしても、雪のある風景を見たかったら、降った時を狙って、鞍馬や大原まで行けば見られるかも、という状態ですから。
銀閣の敷地内で高台になっている所があるのですが、そこに上って白い世界を眺めたとしたら、きっと素晴らしいのだろう、
と思いつつ、まだ果たせずにいます。
この風景を見ると思うのですが、ちょうど吉田山が手前にあって、都が見えない位置にあるのです。
義政もおそらくここに上ったのでしょうが、もし雪が積もった状態であれば、完全に外からは隔絶された場所になったでしょう。
この地に別荘を構えた足利義政は、守護大名の圧力が強くて、俗世から離れたかったのだろうかとも思うのです。
実際に、応仁の乱が起きたのも彼の代で、将軍の世継ぎ争いが原因でしたから。
義政の時代にこの地が中心となった東山文化は、日本文化の「侘び」「寂び」の源流とは言われていますが、現実世界から離れた所だからこそ生まれたのかも知れません。
境内の中には、お茶のための水汲みをした泉もこの通りあったりします。
銀閣寺へのアクセスは、
JRの京都駅から
阪急の京都河原町駅
京阪の出町柳駅・三条京阪駅
の各駅あたりを経由する市バスの路線(5系統・17系統)が出ています。
銀閣寺道のバス停から少し歩きますが、周辺も含めて環境がいいので天気のいいときはゆっくり巡ってみてください。
ただ、雪の積もる京都は「運」の部分は大きいです。
雪の降りそうな時は、防寒対策はしっかりとしてください。
また、市内中心部は雪にさほど強いわけではありませんので、時間には余裕をもってめぐるようご注意を。
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