2021年衆議院選挙の結果を受けて 「無敵の人」を作る社会は衰退する 【疎外論】 | トラベルライター・歴史研究家・英語/ドイツ語トレーナー 山内一輝のブログ

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トラベルライターとして、歴史・旅行に関する執筆・講演活動をしている山内一輝(山内かずてる)のブログ。個人事業主向けにプロフィール・個人活動冊子の文章作成も手掛けています。英語・ドイツ語を教えていた経験あり。国内外問わず、城や古い街並みを巡るのが好き。

 

 

2021/10/31 衆議院議員の総選挙の結果を見て、愕然としている部分があります。

 

それでも、この記事を読んで選挙に行っていただいた方に関しては感謝しかありません。

ここ2日で2000人以上の方に読んでもらっていますから。

 

 

結果自体は…

自民+公明で議席を減らしつつも過半数越え。

野党連合の立憲民主が議席減。

維新が、自民+立憲民主の議席減少分の30ほどを、埋める展開でした。

 

与党の失策だらけのこの状況で、政権を取れないどころか、議席減となるような野党第一党は、

執行部全員辞職すべきレベルかとは思っています。

選挙戦の上で、まずいことも山ほどやらかしているので、「何してんねん」と思っている所はあります。

 
それでも野党連合を推した理由がちゃんとあるのです。
 
自民・公明・維新がすすめる政策が、社会的に追い詰められる人たちを増やしかねないからです。
 


奇しくも、選挙の当日の10/31に、東京の京王線で無差別の傷害事件がありました。

 

報道を見る限りですが…

 

 

「仕事や友人関係がうまくいかず、人が多いハロウィンの日に大量殺人を計画した」

 

「今年6月ごろに仕事で失敗し、友人関係もうまくいかず、死にたかった。

自分では死ねないので、2人以上殺して死刑になりたかった」

 

 

もちろん、無差別の傷害事件は容認できないものです。

彼の肩を持つ気は更々ないですし、始末は取るべき事態です。

ひょっとしたら、とんでもないクズで、身勝手な理由で仕事がうまくいかなかった可能性もあり得ます。


社会として、仕事でやらかしてそれを失ったらやり直せないというのは、かなり心理的にきついものがあります。

日本の社会って、一旦レールを外れたら、やり直しは非常に難しいですから。

 

社会からの疎外感が非常に強い状態だと、自己肯定感って、著しく下がります。

世の中のどこにも救いがない状態ですから。

死にたいと思ったとしても不思議でもなんでもないです。

 

社会からも、地域からも、全てから切り離されて、収入もなくなって、何も失うものがなくなった時に、

(正当化はできないものの)、暴発しかねない状況なのは、まあ理解できます。

 

こうして社会から疎外された「無敵の人」がつくられてしまう訳です。

 

このような「無敵の人」が増えれば増えるほど、犯罪はどうしても増えます。

そんな人にとって、社会は破壊すべき「敵」にしか見えないわけですから。

 

 

それなら頑張りゃいいやん、努力が足りないなんてぬるいことを言う人たちも、自己責任論者にはいます。

しかし、その自己責任論者がいたスタートラインにすら立てない、生きることすら否定された環境からスタートしている人も少なくない訳です。

このまま行ったら、おそらく「無敵な人」が増える可能性は十分にあります。

 

言い方は気に喰わない人もいるでしょうが、「親ガチャ」という言葉が生まれたのも、理解できます。

 

特にここ2年の状況は、全てを自己責任で片づけるのは無理があります。

そのことは、以前にも書いています。

 

 

 

経済の状況も含めて、全てを自己責任としてしまうのであれば、

大ケガや大病で働けなくなったとしても、一切助けがないという意味です。

 

だから、このコロナ騒動をきっかけに、

一部の人が富むだけの状況を是正しよう、という世界的な趨勢にはなっているのです。

共産主義の系譜を引きつつ、議会で分配を重視する中道左派の政党が(他の国には)ある訳なのです。

 

それを防ぐためにも、普通の人が普通に食っていけることが大切ですし、

何かあったとしても助けがある状況を作ることで、暴発はある程度防ぎやすい訳です。

 

治安の面で考えたとしても、経済政策で、普通の人にお金がいきわたるようにすることが非常に重要なことだった訳です。

それを考えたら、野党連合側に入れた方が良かったのでは?と今でも思っています。

 

 

残念ながら、その逆を多くの方が選んだ訳ですから、それも「自己責任」です。

年金?経済をこれだけガタガタにして、それを放置したんですから、死ぬまでもらえるとでも?

消費税40%になろうが、あなた方だけ勝手に頑張って生きてください。

…と、正直なことを言えば、突き放したくもなりますよ。

 

 

私はそんな世の中は嫌です。

普通の人が普通に生きられる世の中の方が、私はいいです。

 

普通に働いて、家族を養うのもままならないような人が大量に出る時点で、社会として終わっています。

資本主義を一応ベースにするのであれば、広範な市民が普通に生きられるように分配することは必要なことだと思います。

 

このことは、少なくとも、今の資本主義が続く限りは何度でも言います。

もっとも、資本主義・共産主義という概念自体が、本丸に目を向けさせないための、煙幕なのかもしれませんが。

 

 

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