コロナ騒ぎも自己責任論で済むのであれば 国も社会もいりません | トラベルライター・歴史研究家・英語/ドイツ語トレーナー 山内一輝のブログ

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トラベルライターとして、歴史・旅行に関する執筆・講演活動をしている山内一輝(山内かずてる)のブログ。個人事業主向けにプロフィール・個人活動冊子の文章作成も手掛けています。英語・ドイツ語を教えていた経験あり。国内外問わず、城や古い街並みを巡るのが好き。

最近の状況で思い出すんです。

「自己責任」という言葉の絶望的な冷たさを。

 

この言葉が使われるようになったのが、2004年の前半。

イラク戦争で、現地の武装勢力に、日本人が数名捕捉された状況でした。

 

その解放を巡り、「自己責任」ということで、

人質になった人たちを政府・マスコミともども激しく指弾していたようでした。

イラクに行った人たちは、ジャーナリストであったり、それなりに事情がある人もいたようです。

 

ちょうど折しも、私は日本にはおらず、ワーキングホリデイを使ってドイツにいました。

これは正直耳を疑いました。

 

え?仮にドイツで何かあったとしても、日本政府は外国にいる人を助ける気ないんだと。
 

比較的安全だとされるドイツにいました。実際に私の身に何かあった訳ではありません。

しかし、異国で独りでいた私には、確実にこたえる事件でした。

 

 

この後、結局日本に帰ることにしましたが、

この「自己責任」という言葉が常にのしかかる感じがあったのです。

 

2000年代なんて、男性は正社員じゃなければ、

就職の面接を受けに行っても人間扱いされませんでした。

帰国後の面接の時も、散々指弾されましたし、生きていて正直つらかったです。

 

結局、旅行会社で3年仕事をしましたが、身体を潰して辞めました。

 

その後は、非正規に甘んじていた所もあります。

というのも、四の五の言わずに、仕事がもらえるからです。


非正規であることで、「自己責任」だとのたまう御仁が多くいます。

今まで首をくくらずに生きてきたこと自体が不思議です。

 

そして、こんなおかしな制度から抜け出る制度なんて、どこにもないと絶望していましたから。

 

この国にいて長い間独りでした。

国や社会は助けてくれないんだと思っていました。

私のこの悩みを理解してくれる人が、身の回りにほとんどいませんでしたから。

 

 

今でこそ、私の身の周りには、私のことを助けてくれる人がいます。
そのことは感謝しかありません。

 

 

ただ、同時に、今あるコロナを巡る騒動を見ていて、怒りと恐怖を覚えるのです。

 

個人の努力だけでは、どうしようもできない状況なのに、

補償もなしに自粛だと口だけ出して、何かあったら自己責任という状況を野放しにしている。

そして、それに同調して自己責任を振りかざす人間。

 

 

2004年のあの時の恐怖を思い出しています。

ふとした時に涙が出そうになります。

 

今は多くの人の命がかかっている状況なのです。

そして、安心してしばらく籠れる状況が必要な人は、少なくないはずです。

 

何があっても助けようとせずに、自己責任で済まされる、

クソみたいな社会を終わらせたいのです。

そもそも自己責任で済まされるのであれば、国も社会も不要です。

 


私ができることって、言葉で訴えることくらいかもしれません。

でも、「自己責任」の冷たい言葉で、これ以上不幸になる人は増やしたくありません。

 

もっと人の命を大切にされる社会を私は望んでいます。

 

 

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