奈良・橿原(かしはら)にある、歴史的な風景の残る寺内町・今井町が凄かった | トラベルライター・歴史研究家・英語/ドイツ語トレーナー 山内一輝のブログ

トラベルライター・歴史研究家・英語/ドイツ語トレーナー 山内一輝のブログ

トラベルライターとして、歴史・旅行に関する執筆・講演活動をしている山内一輝(山内かずてる)のブログ。個人事業主向けにプロフィール・個人活動冊子の文章作成も手掛けています。英語・ドイツ語を教えていた経験あり。国内外問わず、城や古い街並みを巡るのが好き。

 

昨日に続き、奈良県内を巡っていました。

奈良の橿原(かしはら)と言えば、一番有名なのが「橿原神宮」(冒頭の写真)。

 

神武天皇が即位したと言われる「橿原宮」があったとされる場所です。

ここは、近鉄の橿原神宮前駅もあるため、アクセスも良く、非常に有名な場所です。

 

 
 

今回の予定だと、JR・畝傍駅(うねび)の駅舎を撮ってから、橿原神宮、その後も2か所ほど行こうと思っていたのです。

その畝傍駅は、すぐ近くに、近鉄・八木西口駅があり、そこまで歩いていけば、すぐに橿原神宮に向かえたのもあります。

 

しかし、その道すがら看板で気付いたのが、歴史的な建物の残る「今井町」が、その八木西口駅のすぐそばにあると。

 

その風景がこちら…

 

 

 

周囲には堀があり、入り組んだ通りに古い街並みが残っているのです。

この今井町に着いた時点では、全く気付いていなかったのですが、歩いているうちに、ここが寺内町だと気付いたのです。

実際、町の案内図を見ると、そんなことが書いています。

 

「寺内町」(じないちょう)とは、室町時代に浄土真宗など、特定の宗派の人たちが集まって作った町のことです。

金沢(尾山御坊)・大坂(石山御坊)は非常に有名です。

和歌山にある「御坊市」に至っては、寺内町由来の町で、市の名前にまでなっています。

 

宗派は浄土真宗に限った話ではないようですが、この今井町は浄土真宗の信徒の人たちが集まっていた場所です。

 

 

室町時代は、自分たちを保護してくれる権力なんて脆弱で、自分たちで身を守る必要がありました。

信徒が集まって、権力者や野盗の類に対抗するために、集落の周りには堀がめぐらされ、自治権を確立していったのです。

 

だから、寺内町は大勢力と対立することも多々ありました。

特に、石山本願寺(石山御坊)を中心に、浄土真宗の宗徒は織田信長に政治的に対立していました。

そして、今井町もまた信長に対して抵抗することになります。

 

信長に降伏した後は、経済が大いに発展。

大和で一番経済的に発展した街として、戦国時代~江戸時代は知られることとなります。

 

今でこそ、近鉄の駅は比較的近くにありますが、明治時代に構築された鉄道ネットワークの幹線からは多少離れた場所にあったこともあって、街並みがそのまま残っている街区となったようです。

 

今回は、30分ほどさっと見てきただけですが、江戸時代以前の建物の雰囲気が残る所です。

それだけに、歴史が好きな人であれば、きっと気に入ることでしょうし、見るべきものも多いかと思います。

 

今回はたまたま見つけただけですが、また改めて時間を作って見に行ってみたいと思います。

京都・大阪からであれば、近鉄の大和八木(奈良)から1駅だけなので、アクセスのしやすい場所ですしね。

 

 

<電子書籍 Amazon Kindle で発売中>

いずれも kindleunlimited(読み放題)の対象です!

 

新刊! 「京都観光のいろは」

 

京都観光のお得なパス、スケジュールの組み方など

元旅行業者×京都在住の私がお答えします

 

 

 

鉄道旅行の面白さを描いた一冊

金沢・新潟・長野など北陸新幹線沿線の途中下車の旅を描いています!

 

 

 

山内一輝 電子書籍 既刊

 

 

 

<トラベルライターとして活動中>

国内外の現地情報、旅行手配、歴史、外国語を軸に、

記事執筆&講演活動をしています。

 

ライター・電子書籍作家 山内一輝のHP

トラベルライター 活動内容&メニュー

執筆&講演のお問い合わせ・ご依頼はコチラ

 

 

<よろしければアメブロ・SNSのフォローどうぞ>

アメブロ 

FB

ツイッター

メインアカウント / 旅行・歴史アカウント / 外国・外国語アカウント

 

 

<個人事業主様向けに文章書いています>

セルフマガジン(個人活動冊子)の作成メニュー

その他の個人事業主様向けメニュー

プロフィール作成、仕事・紹介文の作成、リライト承っています。

 

ライティングメニュー お問い合わせ・ご依頼はコチラ