<最初に>
この記事は癌の話ではなく、私の長年の趣味であるパチスロの経験談を記しています。
全く興味のない人は読み飛ばして下さい(笑)。
興味のある方、長文になりますが(笑)お付き合いの程宜しくお願いします。
今日は節分。我が家でも豆まきを行いました。
が、今回は豆まきの話ではなく(笑)、私がパチンコ・パチスロを始めるきっかけとなった30年前の出来事について書こうと思います。
その前にちょっと今日の出来事(娘)の話を・・・
今日は昼頃に散歩に行こうと思ったら、小学生の娘が「これから(妻と長男と)アウトレットに行く予定だよ」と一言。
何!さっき妻に散歩行くと言ったけどそんな話聞いていないし、アウトレット行くならパパも買いたい物があるので一緒に行く!
と娘に行ったら、
娘「ええっ、ついてこないで!」 ←家族なのに意味不明なのですが(笑)
それでも行くと言ったら、
娘「何で来るの?こんなことならアウトレット行くなんて言わなきゃ良かった。そうすればパパだけ散歩に行っていたのに!」だと。
この邪険な扱い、妻にだんだん似て来て末恐ろしいですが・・・
そして、夜。
私が風呂から出て脱衣所で体を拭いていると、次の番で娘が入ってきた。
今日髪を洗う日なのか聞いてみると、洗う日とのこと。
そうしたら(面倒くさがり屋の娘は)「パパ髪を洗って!」を連呼し始めた(笑)
体も拭いて既に服も着ていた私は最初は断ったのだが、娘が連呼して余りにもうるさいので、しかたなく再び服を脱いで頭を洗ってやることに・・・。
娘の頭を洗って(せっかく湯船で温めた体も若干冷えてしまい)風呂から出ると、暫くして娘も出てきた。
そしたら、娘が妻に向かって一言。
「今日パパに優しく「お願い」したら、パパ騙されて髪を洗ってくれたんだよ!」
・・・小学生にして「ツンデレ」ですか!!(笑)
小学生なのに既に「女の武器」をマスターしつつある娘、二十歳になったら一体幾つの女の武器をマスターするのか?
これも実は「母親似」なのか!?末恐ろしい・・・。
・・・
さて、話は私のパチンコ・パチスロ初体験に戻ります。
私のパチンコ・スロット初体験は、かれこれ今から30年前、20才の時である。
当時私は学費を稼ぐためにいろいろとバイトをしていた。
元々柔道経験者で体力に自信があったため、バイトの一つとして高級家具の運送業のバイトをしていた。
その時の運ちゃんに連れられていったパチンコ屋でパチスロ(多分、1.5号機もしくは2号機。多分トロピカーナ辺りだと思うが・・・)を打ったのが初めての経験である。
この家具の配送業は引っ越しのバイトと似たような内容で、注文があった家具を朝配送センターでトラックに詰めて、それを配送先に届けて設置する力仕事であった。
ちなみに仕事が早く終わって夕方5時前に配送センターに戻ると、社員の運ちゃん達は配送センターの片付けをさせられていた。
そのため、例えば仕事が早く終わって夕方4時前に帰社出来そうな場合は、運ちゃん達は適当に時間を潰して5時過ぎに配送センターに着くように調整をしていた。
そして時間潰し利用していたのが、そうパチンコ屋(笑)
最初はバイトの私だけパチンコ屋には行かずにトラックの中で待機して、運ちゃん達がパチンコ屋から帰ってくるのを待っていた。
しかし毎回車の中で退屈にしている私を見て不憫に思ったのか、ある時運ちゃんに「一緒にパチンコ屋に行こう。俺の金で少し遊ばせてあげるから」と誘われた。
場所は都内のパチンコ屋。
運ちゃん達と初めてパチンコ屋に入る。
スロット台の前で運ちゃんから500円分のコインを手渡されると、
運ちゃん「これで好きな台を打ってな。俺達は向こうで打っているから」
私はてっきり運ちゃんが隣で一緒に打ち方を教えてくれるのかと思っていた。
結局一人ぼっちにされてしまった・・・。
当時のパチスロコーナーは、客がまばらに座っていた程度。
空台は選び放題だったので、とりあえず隣に人がいない適当な台に座る。
kazu「どうせ時間つぶしだから、ゆっくりと打とう」
と思ったが、そもそもパチスロ打つのは初めて。
遊戯の仕方が分からない(笑)
目の前のパチスロ台には3つのリールとストップボタン、そしてレバーがついている。
「どうしたらリールが回るのだろう・・・」
近くの客の動きを横目で見ていると、台のコイン投入口にコインを入れ、レバーを叩くと3つのリールが回転。
そして左、中、右とストップボタンを押してそれぞれのリールを止めていた。
なるほど、やり方は分かった!
以前テレビでカジノのスロットを見たことがあったため、7の絵柄が揃えば大当たり!ということは何となく理解していた。
他の客にならい、コイン投入口にコインを1枚入れてみる。
チャリン!とコインは吸い込まれ、レバーを叩くとリールが回りだす。
そしてストップボタンを左から押すと、リールが止まった。
そして、リールには何の絵柄も揃わず・・・。
今となってみると滑稽な話だが、パチスロはコインを3枚入れて遊戯する前提の機械(いわゆる3枚掛け遊戯)。
1枚掛け、或いは2枚掛けでも遊戯は出来るが、3枚掛けで遊戯する時と比べて大当たり確率がとてつもなく悪くなっているため、そうそう当たる訳がない。
当時はそんなことはつゆ知らず、ゆっくり時間をかけて打っていたらその内運ちゃん達も戻ってくるだろうと思い、1枚、2枚掛けでちんたらと打っていた。
でも、どんなにゆっくり打っても所詮500円分のコインはたったの25枚。
あっという間にコインが無くなっていき、残るはとうとう最後の1枚のみ。
Kazu「ああ、この1枚でもう終わりか・・・」
「運ちゃん達まだ帰ってこないな・・・」
「この後どうやって時間を潰そうか・・・」
と漠然と思いながら、最後のコイン1枚を投入。
レバーを叩き、無造作に左リール、中リールとストップボタンを止めると、初めて中段に「7・7」と止まり、セブンがテンパイした。
「どうせスリーセブンが揃うことは無いだろう」と無造作に右リールを止めると、7・7・7と赤7がリール中段にきれいに揃った。
「あっ、揃った!」と思った次の瞬間、いきなりパチスロ台の上に設置されたパトライトが「ウィーン」と爆音を鳴らして回りだす!
そして店内の客が一斉に私の方を振り返る!
「えぇっ、何これ!」とビビリまくっていると、店員が私のところへやって来た!
店員「おめでとうござます!」
と言って、プラスチックの箱を差し出す。
ええと、この箱どうすれば良いの~(涙)
完全にパニックになって茫然としていると、運ちゃんがこっちに向かって歩いて来るのが見えた!
Kazu「良かった、救世主が来た!(笑)」
どうやら、先程の大当たりのファンファーレで私が当たったことに気が付いたらしい。
いや~、助かった~!
運ちゃん、ニコニコしながら「おっ、当たったじゃん、良かったじゃん!」と一言。
その後は、運ちゃんが大当たり(BIG)の消化方法を教えてくれた。
さっきまで何も揃わなかったのがウソの様に、BIG中はボタンを押すごとに子役が揃ってパチスロ台の下皿にコインが吐き出される。
そしてBIGの規定ゲーム数が終了し、その後言われるがままにコインを箱に移して景品カウンターへ移動。
ジェットカウンターにコインを流すと、コインの枚数が印字されたレシートを店員から受け取った。
これを景品カウンターの店員に渡すと、レシートと引き換えで何やら怪しげな小さい箱(景品)をもらう。
運ちゃん「それを換金所に持っていくとお金に換えられるから。でも換金所は分かり難い場所にあるから、俺達が打ち終わったら一緒に行こう」
暫く店の隅の椅子に座って待っていると、運ちゃんも景品を抱えて(どうやらその日は勝ったらしい)上機嫌で登場。
そして、道路を渡って裏のビルを上がって・・って3,4分位歩かされた場所にひっそりと換金所はあった。
(今は換金所がパチンコ店と並列しているところが多いですが、昔は歩いて5分位とか、初めてでは絶対に分からない場所にあるのが当たり前でした)
そこで景品を渡すと、差し出されたお金はなんと約8千円!
当時、このバイト(肉体労働)で得ていたのが1日6千円。
さすがにこの大金は受け取れないと思い、運ちゃんにこの8千円を渡そうとすると、
運ちゃん「いや、いらないよ!」
kazu「いや、元のコイン(500円)は運ちゃんが払っているので、受け取れませんよ」
運ちゃん「いやいや、元の500円のコインはお前にあげたものだから。それで、お前が自分のコインで打って出したのだから、この8千円はお前のものだよ!」
「それに俺が打っていたら出なかったかも知れないし」
「あと俺も3万以上勝ったから遠慮するなよ!」
まあ私はバイトとはいえ、今後もこの運ちゃん達とチーム組んで仕事をするので、ここで無下に断って気分を害されてもなんだし・・・
と8千円を有り難く頂戴することに!
しかし、自分にとってはこの経験は衝撃だった。
今まであくせくと肉体労働で1日働いて得たお金より、ものの15分位でそれ以上のお金を儲ける方法が世の中にある!
まあ、(その後乗用車が1台位買える位は負けて)そんな美味しい話は世の中に無いことを後で嫌というほど味わうのですが(笑)
でも最後の1枚で(それも1or2枚掛けで当たったはずなので、途方もない低い確率で!)スリーセブンが揃ったという、劇的な大当たりが私のパチスロ初体験でした。
恐らくこの時に当たらなかったら、その後パチンコ・パチスロにハマることは無かったかも知れない・・・。
この経験が悪の道への一歩だったか、或いは天国への階段だったか、今となっては判断が付きませんが(笑)、ここから30年に及ぶパチスロ・パチンコとの長い付き合いが始まったのでした。