『俺ではない炎上』がとても面白かったので、再び浅倉さんです。
『家族解散まで千キロメートル』
浅倉秋成
古くなった実家を取り壊してばらばらに転居し、〝解散〟することが決まった一家に降りかかった大災難。
〈家族の嘘〉が暴かれる時、本当の人生が始まる。
どんでん返し家族ミステリ
主な登場人物(ほぼ家族)
少ないので把握しやすいです
タイトル通り”家族”のお話です。
家族がばらばらになりかけた喜佐家。
あるトラブルを乗り越えるために急遽一致団結するのだが…
(えっ!?突拍子もないトラブルだぁー!)
一人一人が個性的で考え方も違う家族。
読み手はそれぞれの立場から喜佐家を見ることができます。
全く存在感がない父親
いえ、自ら存在を消して、息をひそめてひっそりと生きている。
(こんなことできるの?いや、これはお話だもん)
いずれ子どもは親元から巣立ち、離れて暮らすようになる。
それって自然なことでしょ。
ただ、何かあった時に集まってまとまれば良いと思うよ。
家族にはいろんな形があるものね。
この物語、問題なのは父親の存在と夫婦のかかわり方。
これから家庭を持つ主人公の周は?
さて?いかに…
緊迫感ありスリルあり
笑いあり
展開も速い。
夫婦とは?
そして、家族とは・・・?
考えさせられるお話です。