歌詞カード | カズモのロックなブルックリン▪︎ライフ!

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ブルックリン在住のシンガーソングライター、わたくしkazmo grooveが日々の暮らしや感じた事を綴っていきたいと思います。

最近タブレットを購入した。

 

200ドルぐらいのやつだ。

 

この2年ぐらい毎週レストランで演奏する仕事を得た。

 

毎回、2,3時間演奏する。

 

毎回、同じ曲目という訳にはいかない。

 

オレが気にするのは客ではない。

 

そこで働くスタッフだ。

 

客は毎週違う顔ぶれだ。

 

しかし、スタッフはだいたい同じ連中が働いている。

 

毎回、同じ曲目でも構わない。

 

違う客なのだから。

 

でもスタッフに、「ああ、またこの曲か!」という顔をされたくない。

 

「お、この曲聴いたことない。新曲か?」と思わせたい。

 

そうすると毎週2,3曲新しい曲をセットリストに加える必要がある。

 

オレは古い時代の人間だから、歌詞カードを印刷してファイルに入れて演奏にのぞむ。

 

そのファイルが膨大なものになってきた。

 

バブル時代の東京を知ってるかい?

 

仕事が溢れていて、仕事募集の情報誌フロムエーなんか、10センチから15センチの厚みがあった。

 

オレが上京してからの最初のバイト、原宿の女性服工場の仕事だったが、電話で「履歴書なんて後でいいから、明日から働いてくれる?」というノリだった。

 

オレの歌詞カードのファイルがまさにフロムエー、あるいは電話帳のイエローページに近いものになってきた。

 

オレはコンピューターを見ながら歌う事に抵抗があった。

 

ナッシュビルを旅した時も、そこでコンピューターで歌詞を見ながら歌うシンガー達に、「なんか違うなー」という違和感を覚えた。

 

でももうそんな事言ってられない、という状況に自分が追い込まれた。

 

今、膨大な数の曲をタブレットに入れる作業をしている。

 

そういうアプリがいくつかあるんだよね。今は。

 

オレはMobilesheetsというのを選んだけど。

 

オレはギターとウクレレを弾いて歌うんだけど、

 

全部の曲を完璧に覚えている訳ではない。

 

あれ、この曲どんなんだったっけ?という時も多い。

 

だから、今の作業で古い曲なんかをおさらいしている。

 

ある意味いい作業だと思う。

 

ウクレレでビーチボーイズやプリテンダーズ、スライ&ファミリーストーンの曲を演るのも気持ちのいいものだ。