色々、メルマガとかが送られてきて、クリスマスの時期に観るべき映画でこの映画がお薦めされていた。
1946年の映画だ。終戦直後だよ。アメリカの底力を感じるよね。
初めて観た。
主演はジェームズ・スチュワート。
ヒッチコックの映画に多数出ているね。
彼はどこかひ弱な白人のエリートを演じるのが上手いね。
「めまい」「裏窓」等々。
「めまい」のキム・ノヴァク。
「裏窓」のグレース・ケリー。
どちらも、その女優の美しさを思う存分引き出しているのではないか、という作品。
東奔西走しているのに、全てがうまくいかなくて、自殺を考える主人公に、彼を担当している天使のおっさんが、もし彼がこの世に生まれてなかったら、この世はどうなっていたか、を見せる。
それは愛のないとても悲惨な世界で、彼は考えを改め、今生きている人生にいきがいを取り戻すという、話。
これは、一度は誰もが思う事なんじゃないだろうか?
自分がこの世にいる意味などあるのだろうか?
自分なんかいなくてもこの世は周っていくし。
むしろ、自分なんかが居ない方が全てがスムーズにいくのでは?
その答えは誰もわからないし、その疑問と闘っていくのが、フィロソフィーだと思うしね。
まあ、それはそれで置いておいて。
オレが年末にお勧めする映画は「五つの銅貨」だ。
コメディアンのダニー・ケイ主演。
日本のコメディアンの谷敬はここからきている。
そしてスペシャルゲストのルイ・アームストロング。
いやー素晴らしい!
このストーリーでの葛藤は、ミュージシャンのライフと家族とのライフを同時に出来るか?というポイント。
ジョン・レノンは息子のショーンが産まれた時に音楽ビジネスから休暇をとったよね。
最初の子供、ジュリアンの時は彼はビートルズで忙しくて、かまっていられなかった。
でも、ショーンが産まれた時はちゃんと父親として育てたかった。
まあ、この「五つの銅貨」は考えさせられる映画です。