春の長崎~もっと絵になる桜の名所が欲しい | Kazmarのブログ

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長崎は三方を山に囲まれ、一方が海に面した街だ。地形的には鎌倉に似ている。

鎌倉の神社仏閣は京都や奈良のそれと比較してなんと狭苦しいんだろうといったものが私の第一印象だった。

長崎の神社仏閣は狭苦しい鎌倉のそれよりもさらに狭い。おまけに住宅地に隣接しているので竹林のように電柱が林立し、蜘蛛の巣のように電線が張り巡らされている。もちろん誇張した表現だが、これが私の心象風景だ。

長崎 ハタ揚げ

 

長崎 ハタ揚げ

唐八景にてハタ揚げ大会

 

鎌倉は鎌倉時代の政治の中心地であり、室町時代も武家の聖地としての地位であったが、戦国時代以降、その地位が低下していった。現在はその歴史的遺産を活用して古都として復活している。

 

一方長崎は16世紀後半の開港以来貿易港として発展し、明治以降は三菱を中心とする産業都市として発展してきた。造船業は中国や韓国の台頭により徐々に衰退し、現在、三菱は防衛省の需要に特化した存在となっている。ただし、今後は防衛力の強化や、日米同盟の深化により、新規造船や米海軍の補修などの需要が伸びていくかもしれないが。

 

 

 

長崎市の今後は三菱の動向というものに大きく依存しているのが現状だが、観光都市としての側面もあり、その方面で今後の発展も考えなければならないだろう。

 

一般的に長崎は観光都市として有名なのだが、現在のところ魅力のある観光コンテンツに乏しい。観光コンテンツとしては平和公園、グラバー園と大浦天主堂、出島、および軍艦島などがそれにあたるが、どれも一生のうちに一度行けば十分であり、リピーターが望めない。

 

 

 

例えば、古都鎌倉や、京都、奈良などは、一度だけでなく、桜の季節、紅葉の季節、夏の祭りなど、何度でも訪れたい観光地だ。お寺さんなど拝観料はとるが、観光客にとってはそれにみあったリターンは十分にある。

 

一方長崎の寺社教会で拝観料を取るのは興福寺と大浦天主堂くらいだ。大浦天主堂に限って言えば高い拝観料の割には見るべきコンテンツに乏しい施設だ。一般的に長崎の神社仏閣教会は観光客に対して親切ではない。来るものは拒まずだが、情報発信のサービスがない。これらの施設は、観光施設として自身を位置付けておらず、あくまでも宗教施設として自覚しているので当然といえば当然だ。

 

 

 

しかし、今後長崎が観光都市として発展することを考えるのであれば、歴史的に重要な宗教施設の観光コンテンツ化は重点的に考えるべきではないのだろうか。一年を通して訪れる価値のある場所に生まれ変わるべきではないだろうか?

 

若宮稲荷神社

 

若宮稲荷神社

 

若宮稲荷神社

 

長崎の桜の名所としては立山公園、風頭公園などがあげられるが、これらは観光客向けではなく、長崎市民が楽しむための施設である。しかし、風頭公園の近くにある若宮稲荷神社の桜は観光コンテンツになれる可能性は十分にある。諏訪神社もそうだ。

 

これらの施設はもう少し整備すれば年間を通して訪れる価値のある場所となれると思う。高低差を生かしたダイナミックな景観に満開の桜が加われば一度は訪れたい絶景となれるのではないだろうか。

 

 

晧臺寺

晧臺寺の桜

 

このままでは檀家、氏子、信者が減り続けるいっぽうなので、長崎の神社仏閣教会は一度そのあり方を柔軟性を以て考え直してみるべきではないだろうか。