はじめましての神前神社。
愛知県半田市にあり、この神社の潮干祭りがユネスコの無形文化遺産に登録されたばかりだという。
かみさき神社と読むが、少し訛って亀崎神社と改称されました。
御祭神は神倭磐余彦尊(かむやまといわれびこのみこと)、いわゆる神武天皇です。
由緒書きには神武天皇がこの地に上陸されたとある。
え!?
って思った。
尾鷲あたりから十津川村を抜けて宇陀から奈良盆地へ入ったものだと思っていたから、ここはルート外では!?と。
探究心に火がつく。
中に入ると、山車のミニチュアがあった。
真ん中の車がぼくの屋号『神力車』とそっくりの『力神車』でビックリ!
潮干祭りの様子が絵に描かれていて、それを見たときあぁ、これは神武天皇がこの地に舟を乗り付けたときの様子なんだと納得。
それを再現する祭り。
かつては海は神社の目の前まで迫っていた。
神武天皇は命からがらこの浜にたどり着く。
まさに氣が枯れていた(ケガレ)。
湧き水を得て蘇る(黄泉返る)
今は神の井として祀られる。
今ここに命をいただいているだけで有難いと強く強く実感する。
そして、天照大神の加護の元に今があることを感じ、この場所から祈りを捧げることになる。
神武天皇(イワレビコ)はここで休まれたのだ。
天照大神を奉じて国を建てることを目指して大和を目指したものの、幾多の苦難に打ちひしがれ、ほうほうの態で知多半島に流れ着く。
失意の中、湧き水を飲むことで、生きているだけで有難いのだということを知る。
それこそ歓喜!!
イワレビコのリスタート。
できないことを悔やむより、今に感謝することで、前に進むチカラを得た。
夜ごとに海を照らす月を見て、豊かさは今ここにあることを思い出す。
だからこそ、大正天皇の大嘗祭に屏風絵と和歌が献じられるということが起こるのだ。
神武の神武たるゆえんはここで養われる。
ゆえに、神の前なのだ。(神前神社)
不足感から戦うのと、充足感から戦うのとではエネルギーの純度がまるで違う。
ここでの休息は神武に身体的なもの以上に精神的な豊かさという大きなギフトをもたらした。
ここは、そういう場所なのだ。
ここ半田は知多。
多くを知る場所。
多くを知るとは、たくさんのことを知っているのではなく、たくさんもっているということを知っているということ。
豊かさは今ここにある。
それを伝えろと言わんばかりに筆があり、天神さん(菅原道眞公)がいた。
僕も伝えるということをそろそろ本氣でやっていこうと思う。
僕の使命かもしれない。
神武天皇の軌跡を辿り、その想いをみなさまにお伝えすることが神武天皇への感謝を示すことになると思うから。
感謝∞弥栄
またみなさまにお目にかかれますように。