「狼と羊」 | 神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神とは〈いのち〉であり、それへの感謝が信仰だ。あらゆる違いがあっても、それは闘争の理由とはならない。我々は等しく〈いのち〉を生きているからだ。その理解こそが、新しい文明の思想軸となる。

 国際社会は決して平和といえる状況にはないが、かろうじて大規模な世界戦争は起きていない。しかし、いずれかの紛争が導火線になって、一気に世界大戦が起きかねない。日本人は、ウクライナやガザは遠くの出来事と思っていてるが、ロシアや中国がいつ牙を剥いて日本の領土を侵すか分からない。政治の劣化が著しい日本は、狼の前をスキだらけでうろついている羊のように恰好の餌食となるだろう。それを阻止するには、高次元の政治的判断が不可欠だが、政治の現状は悲惨だ。平和は一度失えば、それを取り戻すまでには多大な時間と犠牲を要する。そんなことが起きる前に真剣に祈り、聡明な政治家を選出することに、われわれ市民の責任がある。私も東京外国語教授時代、大学院で「紛争予防平和構築講座」を担当していたが、学者の空理空論では戦争は阻止できないことを痛感している。戦争の足音が日増しに大きくなっている今、全国民が緊張感をもって日本を守らなければならない。護摩903回 直近の予定はHPのイベント欄を御覧ください。「弘法護摩&オンライン」は随時受付中。町田宗鳳 | ありがとう禅 (arigatozen.com)