潜在意識は、自我意識と無意識の橋渡しをしてくれます。潜在意識というパイプが詰まっていれば、無意識から湧き上ってくる極めて重要な情報を自我意識に運ぶことが出来ません。やたらと理屈を振り回し、プライドの高い人間は、潜在意識が健全に機能していないのです。カネ、モノ、権力を追及しているうちは、自我意識に自分を占拠されているようなものです。本当に価値あるものは不可視であり、無意識の奥から突き上げてくる喜びの感情です。
シャーマン（広義の霊能者）は、潜在意識というパイプが普通の人より太くなっている人です。しかしシャーマンは、情報の運び屋の役割を果たしているだけであり、その人格を神格化すると、とんでもない間違いを犯してしまいます。
潜在意識は、常識を引っ掻き回すトリックスターの役割を果たしています。いろんな悪戯をしながら、コスモス（自我意識）とアンチコスモス（無意識）と繋いでくれるのです。従来の心理学は、潜在意識の役割を明確に捉えていなかったように思います。
学者でもなければ坊主でもない私も、常識と非常識を結び合わせる一種のトリックスターの使命を与えられ、現代のスサノオあるいは孫悟空として世界を飛び回っているのでしょうか。『死者は生きている』（角川出版）みたいな本は、トリックスターにしか書けないはずです。
ところで、「ありがとう断食セミナー」で宿便を出してしまうと、心身がスッキリし、思考が明晰になるというのも、潜在意識の詰まりを除去する働きがあるのかもしれません。これは「脳腸相関」という医学的観点からもあり得る話です。
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