湿気で広がる髪を帽子に押し込んで検針しています。
少しだけ登りの道を歩いて検針していると広めの側溝に猫がおりました。前から郵便配達のバイクが坂を下って来ました。側溝にいた猫はヒヨイと道に上がり
何を思ったか突然バイクの前タイヤに飛び込んで行きました。私は「わー!!!」と叫んだと思います。猫はグニャっと歪んだように見えましたがそのまま走り去りました。その様子と同時に目に入っていたのは赤いバイクが倒れていく様。
道の真ん中にバイクが倒れ配達員さんは下半身がバイクの下敷きになっています。
「大丈夫ですか!!」「うっっ、、、」
バイクを動かしてあげたいけど大きくて重い。
じわじわ配達員さんが下半身をバイクから引き出しはじめた。
「大丈夫ですか?骨は折れてませんか?」
「たぶん折れてないけど 痛い」
そこへ坂の上から車がやって来ました。バイクを起こすのをお手伝いしてもらおうと思ったけど 乗っていたのは見たからに非力な高齢のご夫婦。こりゃダメだ!
すると ご近所さんが驚いた様子で出て来て「どうしたの!!」
ん!? この様子は
車が郵便配達員のバイクにぶつけたように見えるのではないか?
「猫がですね、猫が 」と私は説明することになり その間にバイクの下敷きから脱出した配達員さんは「痛かったーー」とバイクを起こし私達に礼を言い猫を気にかけながら妙な方向を向いたミラーのまま走り去りました。明日はもっと痛いやろうなぁと言いながら皆で見送りました。
骨が折れてないのはガッチリした体型の人だったからと思います。救急車を呼ぶことにならなくて良かったよ。私なら2、3本折れていたでしょう。バイクに乗るのを止めてよかったとつくづく思いました。
あの猫が急に飛び出したのは私に驚いたからではないかとジワジワ責任を感じたりします😓