昨年の5月と言えば

素敵なチャペルで

素敵なご夫婦の結婚式をプロデュースさせていただきましたねぇ。

 

「物語と音楽と花と詩と……風の音書店の結婚式」

 

 

まさかその1年後

冠婚葬祭もままならぬ世界に変貌しようとは、

想像もできませんでした。

 

 

我が家は大分市の郊外にあり

山や田畑に囲まれているため

外に出ても人と会うこともなく

のびのびと歩き回ることが出来ます。

 

しかし

大都会のマンション等に住んでおられる皆さま

特に、乳幼児や学童のいるご家庭は

どんなにか息苦しい思いをされていらっしゃるだろうと

胸が痛みます。

 

一年で最も美しいこの季節(個人的な判断です笑)に

自由にレジャーにも行けないのは辛いけれど

せめて

田舎の散歩道に咲く野の花をご覧いただき

気晴らしをしていただけたら幸いです。

 

 

 

3月下旬には

しっとりとした林の中にシャガが咲き始めます。

 

小さなアヤメのような花で、模様もとても繊細。

花びらの縁が細かく裂けていて、鳥の羽根のようです。

 

 

 

 

 

こちらも湿った木陰に咲く

ホウチャクソウ

もうちょっと良い写真があればよかったのですが(笑)

実際はこの10倍くらい綺麗です。

下向きに薄緑色の細長い花が咲きます。

白から緑への淡いグラデーションはほれぼれするほど美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは日向に咲く野アザミ

造形と言い、色と言い、まさに生きた芸術作品。

素手で触るとチクチク刺されるので、眺めるだけ。

 

 

 

 

 

 

こちらはオドリコソウ。

子どもの頃、よく花束を作りました。

独特の温かなピンク色が目にも優しい。

全体にうっすらと産毛に覆われていて可愛いんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、青い花。

フデリンドウ。

とても小さな花で、直径は1センチちょっと。

でも、輝くように鮮やかな色で、はっと目をひきます。

星のようですね。

 

 

 

 

 

こちらはシュンラン。

5月の林下にひっそりと咲きます。

下向きに咲く緑色の蘭。

全く目立たないので、よく探しながら歩かないと見つかりません。

わたくしは、毎年咲く場所を知っているので

「今年も会えたね」と挨拶します。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、今年初めて出会ったキンラン。

毎年咲いていたのでしょうが、春は黄色い花が多いので

うっかり見過ごしていたのでしょう。

絶滅危惧種らしいのですが、

わたくしの散歩コースではけっこうたくさん出会えます。

 

 

 

 

 

 

キンランより少し遅れて咲く ギンラン。

金と銀があるんですって。

キンモクセイとギンモクセイみたいですね。

去年までのわたくしの目には全く映っていなかった

キンラン&ギンラン。

これからは、毎年、5月の楽しみになります。

 

 

 

 

 

 

これは、たぶんナルコユリ。

たぶん、というのは

ナルコユリとアマドコロの見分け方が良く分からないからです。

花はホウチャクソウとそっくりですが

花の付き方が全然違います。

この花も、全体に緑色で、葉の下に咲くので

うっかり見過ごしてしまうかも。

きちんと背の順に並んでいて、とってもエレガント。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野イチゴが熟れる頃、ノイバラの花も満開になって、

辺りにとても良い香りを放ちます。

 

これは、ピンク色のツクシノイバラ。

 

 

 

白いノイバラはたくさんあるのですが、ピンク色のは珍しいですよね。

 

 

 

 

さて、このノイバラの小路を進んで、野イチゴ獲りへ。

次回は野イチゴをリポートします。

 

 

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わたくしのオンライン詩集『骨格標本』もよろしく♪