●自然とつながり、五感を磨くことと、机上の学習の接点⑤ 2020
風路教育研究所の教育アドバイザー
風路京輝（かぜみちきょうこ）です。
今日は、このシリーズの最後「触」。「触る」という感覚についてです。
この「触る」という感覚は、自分自身の身を守ることに直接つながる感覚でもあります。
歩けるようになったばかりくらいの赤ちゃんが、ストーブややかんに触って、やけどをするのを防ぐため、やけどをしない程度（温かい程度）のそれらに「アチッ！」と言って一瞬タッチさせると、ほんとうに熱いストーブなどに触らなくなり、効果的だと言われます。
子どもというのは、目で見て、触って、転ぶなど痛い思いをしてはじめて、何が危険なのか学び取っていくもの。
ところが最近は、熱い、痛い、危ない、そういった体験を、身の回りから遠ざける傾向にあるんですね。
例えば、鉛筆削り。
小刀どころか、手回しの削り機すら昔の物で、電気鉛筆削り機が主。
学校でも、刃物類の管理には、たいへん注意を払っている時代です。
おじいちゃんが子どものころのように、小刀で木ぎれを削って遊んだ、などということは、およそ考えられなくなりました。
お家の方が、いっしょに、小刀の正しい使い方を教えながら（正しく使えば、刃は体の向こう側を向くので、指を切ったりはしないものです。）鉛筆を削る、というような体験も必要なのかも知れませんね。
例えば、彫刻刀。
初めて木版画を学習する４年生ごろになると彫刻刀を使用するのですが、いくら注意をしても、学級の中の２～３人は、夢中になっているうちに、ちょっと手を切ってしまう子がいたものです。
最近の彫刻刀は、手を切らないようにガードの付いたものが数多く見受けられます。
子ども向けに開発された「危なくない道具」たちは、その後本物に接したときかえって危ないことも多いのです。
「走って転ぶ」という経験でさえ減っているので、実際に転んだときにとっさに手が出ないで、顔面を打ちつけ、鼻やおでこをけがするということすら起こります。
ハムスターなどふわふわして温かい動物を飼っているご家庭もあるかと思いますが、手で触れたときに感じる命のぬくもりや、看取った後のぬくもりがよみがえらない経験。
そういった体験をして、命というものを肌で感じることができるんですね。
「ママ・パパ子育てアカデミー」（6ヶ月コース）では、こんなお話も交えながら、あなたを全力で応援します。
詳細はこちら↓のブログでも分かります。
https://ameblo.jp/kazenomichi212/entry-12608023014.html
気軽に講座を受けてみたい！
というママのための単発のリーズナブルな講座は、↓です。
少しポイントを押さえて、ちょっとしたことを知るだけで、気負わずゆったり構えながら子どもたちを支援してあげられるようになる
「予期せぬ長期休業にも負けず未来に向けてわが子を伸ばすサポーターママ養成講座」
ZOOMでの開催ですので、どこにお住まいでも受講できます。
講座の中で、教育相談も可能です。
＜講座開催日時＞は
専門家に気軽に相談ができる、
風路教育研究所の「駆け込み寺」プログラム
「個別コンサル（教育相談）」
の、お問い合わせ・お申し込みは↓からどうぞ。
https://resast.jp/page/consecutive_events/531
ところで、新しい教育ってどんなものなのか、
無料メール講座の方でお伝えしておりますので、
まずこれを知っておきましょうか。
こちらからどうぞ。
著書
 |
わが子が「お友達」関係で悩まない本 (フォレスト2545新書)
990円
Amazon |