感性と知性 | 風の子ぷてぃぱ ~風の子ジャックリトミック教室 講師の日記~

風の子ぷてぃぱ ~風の子ジャックリトミック教室 講師の日記~

毎日、子どもたちの成長におどろいたり笑ったり いろいろな発見があります!
このブログは「風の子ジャックリトミック教室」講師cheese&rieの日記です

先日、幼児のためのリトミック研修会で、「反復」が重要であるというを話がありました。
大人とは違って、子供は気に入った本を何度も繰り返し読んだり、好きなおもちゃで毎日遊んだりしますね{%うれしいwebry%}
この大人から見ると「よく飽きないなぁ」と思う「反復」こそ、何かを習得するのに最も必要なことで、それは、大人にとっては根気のいることですが、子供にとっては苦痛にならないという利点ともいえます。

私も、つい、数少ないレッスンの中で、子供たちにいろいろな経験をさせたいとか、刺激的でワクワクする新鮮なレッスンを提供したいと考えて、次から次へと新プログラムを行う傾向にあり、このブログの中でも「自信」をつけさせることが大切と申し上げながら、反復による「知ってる!」「出来た!」を重要視せずにいたことを、省みるきっかけとなりました。

「ダルクローズサブジェクト」という課題はあるものの、ダルクローズはクラスの必要に応じてレッスンを行うようにと言っています。
ですので、一口に「リトミック」と言っても、レッスンを行う先生の考え方によって、内容が異なってくるのです。

幼児期のレッスンで何に重きを置くか、ある先生は、「指揮をふり、ステップをして、複リズムを習得させること」を目標とするかもしれませんし、ある先生は「美しさがわかる感性や想像力」を重要視するかもしれません。
総合的に学んでいくことが大切なのですが、限られた時間の中で、この時期に養いたいスキルをどう身につけさせるか、そのさじ加減は講師の判断に委ねられています。

同じように、家庭での時間の過ごし方、保育園や幼稚園での過ごし方は、この時期に何を習得するべきか、親や園の方針に委ねられています。

私は、幼児期のリトミックレッスンでは、様々な「音」「ハーモニー」「リズム」「音楽」に触れ、体感し、「聴くこと」を最重要課題としながら、「自発的に気がつくこと」が出来るように促したいと考えています。

子供たちに何が必要かの選択は、教育する側の価値判断に委ねられています。
美しさがわかる「感性」や、必要がわかる「知性」は、学び育まれていくもので、最初から誰にも備わっているものではありません。


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