年が明けたん?


めでたいやん!



去年はどんな年だったん


今年はどんな年にしたいん



どんなものを見るん

どんな音を聞くん

どんな人と会うん

どんなことをするん



いい年にしたいやん


大晦日には笑っていたいやん



(「あり王」口調でお送りしました)





紙の匂い


今年の一番大きな出来事は
父親が逝ったこと

今年の一番ショックだったことは
それに対して泣くことができなかったこと

病気がみつかり、逝ってしまうまで

たったの3ヵ月間だったけど

その短い間でも

自分の生活のリズムが乱されることにいらつき

あえて、考えないようにしていた

自分の冷酷さに恐ろしさを感じた



息子にとっての父親とは

一番近い他人


遠慮や照れや意識的な無関心から

お互いが正対することがなく

ほんの微妙にずれた立ち位置で

お互いを見ている



自分の父親は

ある意味、好き放題に生きた人だった


自分で会社を興し

2度も会社をつぶし

人の話を聞くよりも

自分の話をしたがり

酒も煙草も好きなだけやり

あっという間にポックリ逝ってしまった


でも

家族を裏切ることはけっしてなかった


会社をつぶした時も

家族はほとんど不自由しなかった

自分が知る限りでは浮気もしなかったようだ

家族に手を上げることもなかった



そして自分は

父親に一度も反対されたことがなかった

進学においても

就職においても

その会社を1年で転職した時も

結婚して、そう長くない期間で別れた時にも


父親は

自分を支持してくれた



今になってわかった

あなたはしっかりと正対していたんだ

斜めを向いていたのは自分だけだった


やっと気が付いたけど

もう遅いな


ごめん、オヤジ



でも、自分にもあなたの血がしっかりと流れています

自分が決めたことをやること

それに対して後悔しないこと

その人が決断したことを尊重すること



まったく

あなたにはまだまだ及ばないけど

自分の家族も持っていないけど


せめて

まわりの人たちに信頼される人になります



あなたが思い描いていた

息子とは違ったかもしれないけど


いままでありがとう、オヤジ





紙の匂い



人は生まれた瞬間から

不可逆的に老いていく


老いとは

細胞を記憶や経験に

交換していく作業



そして

交換する細胞がなくなったとき

人は死ぬ



しかし

個人は死んでも

記憶や経験は

全体にアーカイブされる


したがって

記憶や経験の良し悪しは

個人が細胞と交換した判断であり

全体にとっては

ただの記憶や経験でしかない



これは

生き物に課せられた

プログラムである






つまり

クリスマスに部屋で

こんな駄文を書いているのも

ただの記憶や経験なのさっ!





紙の匂い